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キノの旅一巻第五話 大人の国 感想

●大人の国 -Natural Rights-
一言でいうなら:幼いキノが故郷から逃げ出す話
名言:「第三の選択だ」


登場人物:キノ、初代キノ、エルメス
話の長さ:約30ページ
備考:キノが旅に出る前の話・公式人気投票上位

アニメ一期「大人の国」ページ

アニメ二期「大人の国」ページ

 

 

 

あらすじ
   私はキノという旅人に出会った。宿を探しているというので私の両親がやっている宿を紹介した。キノは壊れていたバイクを修理し使えるようにしていた。彼によるとこのバイクは昔の使っていたバイクにそっくりらしい。そして明日にはモトラドと話すこともできるそうだ。私はキノにどんな仕事をしているのかと聞くと、旅をしていると答えた。いやなことはあるかと聞くと、楽しいことが圧倒的に多いと答えた。私は仕事とはつらいものであり、そのために自分は明日手術を受けると言った。キノがそれについて教えてほしいと言った。


   この国は12歳から大人でそれより前は子供である。大人は生きる上で大切な仕事をする。12歳になったら手術により頭から子供の部分を取り出すことですっかり大人になれる。そしていやな仕事でもきちんとできる「ちゃんとした大人」になれる。また12歳の直前である一週間は「最後の一週間」と呼ばれ、その国の人間はだれもその子供に話しかけてはいけない(対象の子供から話しかけるのは可)。


   いやなことができる事が「ちゃんとした大人」なのか疑問を持つキノ。私はキノとはこの国でいう大人なのか子供なのか聞くが、どちらでもないといい、好きな旅をしていると答える。そして私が好きなこと何かとキノに聞かれると歌と答えた。私の歌を聴いてくれたキノは歌手になるのはどうかと聞かれるが、親は自分の職業を継がせるために子供を作るのが昔からの決まりだと私は答えた。その晩、キノとの会話の影響で大人になる手術を受けたくないと思った。次の日、そのことを何気なく両親に言った。この言葉が運命を大きく変えた。

 


オチ
   両親は激怒。私への罵倒の嵐。そしてそれを吹き込んだ犯人がキノだと確信すると、キノの元へ詰め寄った。キノは冷静にやり過ごした。近くにいた偉い人に、国には国のしきたりがあると言われキノは出国すると言った。私は止めようとするが、3日いれば国が分かるしそれ以上だと多くを回れないからとキノが言った。


   キノが出国しかけたとき、そばには包丁を持った父親がいた。偉い人によると、子供は親の所有物なので失敗作を処分する権利も当然あると言う。そして父親が私に勢いをつけて包丁を刺しに来た。死ぬと思ったその時、キノが身を挺してそれを阻止した。包丁に刺されキノが死んだことが分かった。
   年下の男の子のような声がした。その声に従い私はモトラドにまたがり、発進して国から脱出した。


   だいぶ国から離れた。私はここで初めて、男の子のような声がモトラドから発せられていることに気付いた。

 

   「で、これからどうするの?」。私達は紅い海の真ん中に立っていた。私には答えようがなかった。

 

 

感想

   地元でだれでもなってた「ちゃんとした大人」。だが元祖キノに出会ったことで疑問を感じ、それを口にした途端罵倒、さらに殺しにかかってくるという、いつもの主人公キノの原点ながらひどいお話。結果、初代キノは死んでしまったが、幼いキノはその国で言う「ちゃんとした大人」にならず、後々好きな旅をして生きていくことになった。エルメスの言う「第三の選択」。悪者の意向から逸れることができたことは良かった。

 

   キノの子供時代の名前は「×××××」となっており、判明していない。何かの花の名前読み方を少し変えるととても嫌な悪口になるということがヒントである。


   終盤、キノは紅い海の真ん中、おそらくは花畑におり、そこでこれからどうするとエルメスに聞かれる。これは4巻の「紅い海の真ん中で」と同じやりとりであり、今はまだ答えられないが、旅に出た4巻ではしっかり答えを返している。


   この話は「私がキノと名乗る旅人と出会った〜」という書き出しから始まる。実際の所ここでの「私」とはいつもの主人公キノの事である。ではなぜ「私」という表現を使ったのだろうか。―藐時にいつもの主人公キノに出会ったのだろうとミスリードするため。△海力辰砲茲蠅い弔發亮膺邑キノの一人称を「私」→「ボク」に変わったことを強調するため。そしてだが、こんな解釈ができないだろうか。それは「この件を回想しているは長い年月が過ぎ去さった末の、キノの一人称の私になっている時期なのではないか」ということである。長い年月が経ったという根拠は、当時の名前を覚えていないと記述があること。また文章の節々に過去を思い出すような表現がなされていることに基づく。事実はどうであれ、少ない記述でそういった解釈からキノの世界の想像が膨らむことは面白い。

 

 

追記
 一人称の私のキノについて追記。アニメ二期大人の国では「私がキノと名乗る旅人と出会った〜」のナレーションを少女キノがしている。しかし本記事のコメント欄にて海産物様より「何かをするために」のキノは本名を覚えているとの指摘があり、矛盾が生じる。管理人としては上で挙げたの可能性があるとしつつも、アニメの通り少女キノの私は矛盾だと否定したくはないので、どちらも可能性があるという優柔不断な立場を取ることをご容赦願いたい。

 

 


キノの容姿と装備:十一歳の少女
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:1)
殺害人数:0、カウントは主人公達が殺した数に限る(キノの累計殺害人数:1)
キノが危害を加えられそうになった回数:1(累計数:8)
国の技術レベルと特産物等:現代(モトラド屋)
収穫:命・エルメス・大人の手術を受けずに済んだ

[ 小説第1巻 ] 22:12 - | comments(2) | trackbacks(0) |2017.07.28 Friday
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[ - ] 22:12 - | - | - |2018.12.09 Sunday
「大人の国」の回想するキノについての考察です。
「何かをするために」のキノは、先代キノの母親に会った時に自分の本名を言っています。
その描写に基づけば、一人称が変わる以前のキノは自分の本名を覚えているという事になります。
そのため、回想キノを「一人称が変わる前」とすると、本名を覚えていないという供述が「何かをするために」の描写と矛盾します。
なので、「大人の国」を回想するキノはの「大人になったキノ」ではないかと思うのですが。
| 海産物 | 2018/09/01 1:38 AM |
なるほど、そこまで思い付きませんでした。ちゃんと筋が通った良い考察だと思います。この事に関してはいずれ登場人物「キノ」の記事や放送で取り上げさせてもらいますね。
コメントありがとうございます!
| 管理人 | 2018/09/01 10:04 AM |









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