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キノの旅二十二巻第六話 来年の予定 感想

●来年の予定 -Lucky Girls-
一言でいうなら:イライザの逆転劇
名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:フォトとソウ、イライザ
話の長さ:約40ページ

 

 

あらすじ
 町主催音楽フェスの撮影依頼を受けた。三日間の撮影のはハードなため、助手を派遣してもらうことになった。その人は力持ちの若い女性でレスリングの優勝経験まであるが、仕事が長続きせず働いていないらしい。それを聞いてソウはどっかの国で言う「ニート」という言葉を思い出した。その女性、イライザに会ってみると「負けそうなゴリラ」だなとソウは思った。背が高い上筋肉が備わっているが、やけに気弱そうに見えた。フォトのサポートもことごとくうまくいかず、荷物番にしかならなかった。

 

 そのまま最終日を迎えたが、あいにくの大雨だった。それでもフェスは決行されたが、そのせいでフォトは足を捻ってしまった。それでも撮影を続けるつもりでいるフォトをソウがなだめていると、イライザが「私が、フォトさんを担いでいきます!」と言った。イライザはフォトを悠々と担いで動き回り、撮影を続けることができた。

 


オチ
 メインステージでは一番の目玉女性歌手が歌い始めた。しかしその歌手が調子に乗りステージでジャンプしたため、滑ってステージから転落した。それをちょうど受け止めたのがイライザだった。歌手に誘われステージに上がったイライザは、話の流れで自らの歌声を披露することになった。それは彼女ならではのパワフルな声で、同時に素晴らしい歌声であった。歌手から讃えられなぜ今年は出なかったのか、来年はどうするかと聞かれた。ソウによるイライザにしか聞こえない声援もあり、来年は出ると答えた。

 

 後日、フェスを振り返りフォトは来年も行くと言った。そこでソウは「助手はどうする?」と訊ねた。

 


感想
 まるでうまくいかなかったイライザが成功を掴むお話。本文を読み終えイライザの挿絵が登場する。それを初めて見たときは「うわっ」と驚いてしまった。女性ながら実に力を感じる容姿で、話は聞いていたものの実際に絵で見るとインパクトがあった。

 

 作中わざわざ他国の言葉と断り「ニート」という単語を登場させている。著者時雨沢先生はご自身の経験からインタビュー等でも幾度かこの単語に触れており、結構気にしているように思える。しかし個人的にはそこまで気にすることではないのでは。問題なのは今現在のことであり、人気シリーズ作家という実績がある今、過去のことは霞んで見える。

 

 作中のイライザもこれまでまるでうまくいかなかったのが、新しい人生を見出すことができたので良かった。ソウの台詞「〜。でも、自分のできることをできるだけやり通して、結果的には凄まじい幸運を手に入れて、今の生活がある。〜」というのは、フォトとイライザ、そして著者にも共通する事実なのだろう。誰しもが終わりにせず耐しのぐことができれば、良い方向に道が開けると思う。

 

 シリーズにおけるフォトのお話の特徴として、ごく一部の例外を除き最新話ほど作中時系列の最新である点があげられる。根拠は年齢記述および季節描写によるもので、詳細はフォトキャラクター記事末尾にまとめてある。しかし、今回季節は「暦の上では夏は終わっている」とあり、既存のお話より過去に遡ったことが判明した。最新話ほど時間が経過しているならそろそろフォトが18歳になるのではと思っていたが、今回過去に遡ったことで「フォトは17歳」という設定が固定されたようだ。

 

 

 

[ 小説第22巻 ] 00:28 - | comments(0) | - |2019.12.18 Wednesday
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[ - ] 00:28 - | - | - |2020.05.24 Sunday