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学園キノ6巻が2019年10月
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キノの旅二十二巻第三話 取り替える国 感想

●取り替える国 -Changeling-
一言でいうなら:赤ちゃんを取り替えられた話
名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:師匠と弟子、まだ名前を聞いていない少女
話の長さ:約60ページ
備考:戦闘あり

 

 


あらすじ
 遠路はるばる辿り着いた国は貧富の差が激しく、治安の問題から武器の持ち込みが禁止されていた。師匠達は商売で大儲けしそれぞれの夜を過ごした。翌朝、別れ道をどちらへ進んだものかと考えていると、車の前に一人の女の子が飛び出してきた。十二、三歳ほどの少女は五ヶ月前に両親を亡くし一人暮らしをしていたが、ここしばらく誰かに見られている気がし恐怖心から逃げてきたのだという。事情を聞いた師匠は彼女の家に同行することにした。豪華な家に入ると近くに越してきたという女性が訪問してきて、門を開けた途端ナイフを取り出した。丸腰であった師匠はすぐに相棒を女性に向け突き飛ばし、相棒は負傷しつつも女性を気絶させた。

 

 通報し2名の警察が到着。捕まえた女性から話を聞くと、少女の両親を殺したのは自分だと明かした。しかし自分は悪くない、そこにいる少女は私の娘だと言い放った。金持ちと病院がグルになり、貧民である自分から子供を取り上げたのだと。突拍子もない話に思えたがそれは事実のようだった。裁判でこの事実をぶちまけ金持ちに怒りをぶつけるという。それを聞いた中年の警官は、自分もスラム上がりだからという理由で乗り気になった。

 

 

オチ
 そんな中年の警官をもう片方の若い警官が撃ち殺した。流産したお金持ちのために貧乏人の子供取り替えることは慣例で、病院による取り替え行為でお金持ちは報酬を払い、それにより病院は安定した経営ができるのだと若い警官は言う。そして我が子が裕福な環境と貧しい環境、どちらが幸せかと言う。実は若い警官も「取り替え子」だったのだ。血の繋がっていない金持ちの親に育てられた彼は、育ての親こそ最高の親だと言う。そして少女に銃を差し出し敵討ちをしないかという。少女はそれを亡くなった両親は望んでいない拒否。すると若い警官は捕まえていた女性を殺害、次は少女の番となったとき、少女は財産の全てを報酬に師匠達にこの国から連れ出すよう言った。それを聞いた師匠達はすぐさま反撃し男を気絶させた。


 数日後、師匠達の車が出国した。それを頭に包帯を巻いた私服の男が睨んでいた。買い込んだ荷物の中には少女がいた。師匠は初めて「あなたの、お名前は?」と少女に聞いた。

 


感想
 産んだ子をすり替る「取り替え子」をめぐるお話。裕福な環境で育つのと貧しい環境で育つのはどちらが幸せか、価値を認めてくれるところに行かなければ輝く者も輝けないという意見は正しいように思える。ただ発言主は若い警官であり悪者なのだから否定したいところ。しかし人権侵害などの単語が浮かぶもののどうもピンとくる言葉が浮かばなかった。ここは視点を変えてみたい。当たり前の事だがこのお話は「キノの旅」に収録されているお話である。これまでキノの旅では、さまざまな国の人々が有言実行と引き換えに凄まじい弊害を見せつけてくれた(多数決を順守するあまり一人だけになってしまったり)。この警官もその一例だと捉えれば…つまり「現実を伴わない」主張だと思えば否定することができそうである。

 

 物語の序盤、相棒は羽目を外すと言うと夜の街へ繰り出し朝帰りをする。具体的な記述はないが、これまでこういった類の話はなかったので意外だった。師匠と相棒はそういう関係でないと思われるが、かといってほかの人に手を出すとも思えない。
 師匠は入国時に武器を取り上げられ丸腰だったがやはり強かった。武器を取り上げられた際師匠は「身の回りにあるものを、なんでも武器にすればいいだけです」と言ったが、結果身の回りにあった相棒を突き飛ばし武器にした。相変わらず師匠は鬼だった。
 管理人は小説22巻は今後のシリーズ展開を占う重要な巻だと捉えている。それを踏まえ、師匠達に旅の仲間が加わったことはシリーズ展開の拡大に思える。しかし逆に考えると師匠達の旅を劇変させる要素であり、それゆえに旅の終わりのきっかけとなるのではとも危惧している。

 


師匠達の容姿と装備:リヴォルバー・パースエイダー・ライフル
殺害人数:0(師匠達の累計殺害人数:120)
師匠達が狼藉を働いた回数:0(累計数:12)
国の技術レベルと特産物等:現代
収穫:車に積めるだけの少女の財産

 

[ 小説第22巻 ] 21:44 - | comments(0) | trackbacks(0) |2019.11.01 Friday
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[ - ] 21:44 - | - | - |2020.09.19 Saturday









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