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小説11巻「つながっている国」諸説まとめ

   キノの旅小説11巻において「つながっている国」というエピソードがある。端的にいえば地上には誰もいない国の地下で、男がチャットを通じ地上にいる人を交信しているつもりになっているというお話。だが意外にも2ちゃんねる該当スレッドでは、真相について諸説入り乱れることとなった。

   本記事では最初に小説から分かる要点を列挙し、その後でスレッドで挙げられた諸説をまとめ、それぞれ検討してみたい。

 

 

 

●元住人の証言
・国は4年前に放棄された
・きっかけは占い師が国の建物等の配置は縁起が悪く、いつかみんな地の底に落ちる、地獄に行くだろうと言ったこと
・住人達はそれを信じ、造り直すよりも引っ越す方が早いと考え、みないろいろな国へ移住した
・科学レベルが高い住人達だったので、あちこちで歓迎された
・国を管理する機械やシステムは残してきた。いわく付きだが住みたいのなら住んでいい

 


●国の様子
・建物が破損した様子はなく、道は小綺麗で無人トラックが掃除をしている
・国の中心部には石碑があり、国を捨てた理由が懇切丁寧かつ正直に書かれている。裏には旅人がペンキで理解できないとあった
・原子力発電所や燃料生成施設がある
・夕方、子供に帰宅を促す放送と音楽
・アパートの一室の電気はスイッチを入れることで使えたが、TVは機能していなかった
・首吊り死体があった。遺書には国を離れるのも地獄に行くのも嫌なので天国に自ら行くとあった(傍らに通信端末)

 


●病気の男がいる施設について
・道を走っている際エルメスの視界に一瞬映った
・広い中庭の中央に、コンクリート製の墳墓かモニュメントのような大きなドームがあった
・鉄の扉とその手前にスロープがある
・扉に近づくと音声案内(落ち着いた女性の声)でご主人様との面会を希望される場合はお待ちくださいと言った。待っていると男の声もした
・大型エレベーターのようなものでかなり地下深くまで(数十秒かけて)降りた

 


●病気の男について
・8年前から一人暮らし
・細身で青白い顔ながら元気そうな二十代前半の男
・日にあたると体がとんでもないことになる病気にかかっている
・男曰く国の人にしか感染しない。キノも似た病気を知っているがそれは人に感染するものではない
・病気の根拠は伝説。ご先祖が雨乞いのため一生太陽を見なくてもいいと言った結果、雨の代わりに太陽を浴びると生きていけなくなった。そして家族にも感染し首長の子供が死んだ
・それ以来この国には僕のような病人がたまに出て、感染すると大変なので隔離される
・食料はエレベーターで届けられる。干しブドウも好き
・電話も感染するかもしれないのでしない
・4年前から招待した旅人が国に人がいないと言い始めた
・TVが映る(国の放送は常に録画放送で、もともと生放送のニュースは存在しない)

 


●通信端末について
・首吊り男の黒い通信端末はキノ達の力では画面を途中までしか進めることはできなかった
・男は薄い蒼色の通信端末を持っている。これは国民の身分証代わり
・この機械は国に住むすべての人と文字情報のやりとり(チャット)ができる
・多数のジャンルから一つを選び会話に参加
・男のタイピングはとても早い
・男の呼びかけに、十秒もしないうちに10人以上からの返答が入った
・首吊り男の機械を差し出したところ、男がキノでも使えるようにしてくれた
・国の外では通信ができない、国の中だけ
・男がやりとり(チャット)が出来るようになったのは4年前から

 


●ストーリーのラスト
・通信端末の製造年月日は6年前であり、その時からやりとり(チャット)はできていた
・男が書き込んでいた話題を見つけ出した
・そこに書き込んだら男から返事がきた

 

 


   このお話で問題となったのは、果たして男とチャットをしている存在は何なのかということである。これより2ちゃんねるスレッドで挙げられた各説を取り上げていく。

 

 

諸説一覧
・人工知能説
・他国の人説
・男と似た患者多数説
・自作自演説
・その他

 

・人工知能説
   2ちゃんねるのレス890(以後省略)やレスなど。管理人がこのお話を読み最初にそう思った説。スレッド上でも多数派と思われる。男がチャットをしていた相手は人工知能であり、男は生身の人だと思っていたが実は機械であったという説。根拠としては国が自動化されている=人工知能程度作れる技術力があること。国に人がいないなかでチャットの際の返答の数は機械でない限り不自然ということが挙げられる。
   この説に対する反論としては、AIであるなら通信端末が出来た6年前からやればいい(レス)や男に端末を渡す理由がない(レス)などがある。

 


・他国にいる元住人説
   レスなど。他国へ移住した元住人がチャットをしているという説。根拠としては国内に通信端末が首吊り男しかなく皆が持ってのでは(レス)、そして他国に移住する際技術移転等は可能で通信技術も保持されたという意見が。
   ただこの説には管理人としてはいくつか矛盾を感じる。元住人達が自由にしゃべっているのであれば移住の件の話題も相当あるだろうし、そのシステムがあるならキノが出会った元住人もそれに触れると思う。

 


・男と似た患者多数説
   レスおよびレスなど。男と同様の患者が国の地下に無数に存在するという説。根拠としては国の様子からも患者多数を養う事が可能であり、通信端末はこの国でしかやり取りができない→地上に人がいないので地下にいるという考え。
   反論としては、個別に隔離する必要なく共同生活させるのでは、チャットの返答数に無理がある、そういった人がいるなら同様の建物が無数にあるはずなのに男の元に何度も旅人が来るものか、病気の男自身が病人はたまに出る=たまにとしか言っていないが挙げられる。

 


・自作自演説
   レスおよびレスなど。男はキノ達に外部とチャットをしていると見せかけ、返答内容までも自ら書き上げていたという説。根拠は男の指が三十本あるかのようなタイピング能力や、キノ達の視線をTVに向けさせたなど。
   反論としては英題「stand alone」の意味が通りづらいことや、地下に引きこもっている理由がない、ラストの男の書き込みが「でしょう!」というのは自作自演している人に見えないなど。管理人としてもキノはともかく全周視界持ちのエルメス(参考)が気付かず指摘しないのはおかしいと思う。

 


・その他
   ほかにもこれらの説を混合させたものや、占い師が原因で国を捨てたという話が嘘という考え方(レス)。男は精神障害であり適当な病気をつけて隔離した(レス)という説やレス説、レス説など。結局のところスレッドでは結論に辿り付けず疲れ果て、あえて結論をださず多くの可能性を許容する考えが挙げられた(レスレスなど)。ほかにも2ちゃんねるに限らずYahoo知恵袋や各感想ページなどで取り上げられている。

 

 

 

   結局のところスレッドでは結論は出なかったが、管理人がここまで書き出してみてやはり「人工知能説」の可能性が一番高いと感じた。やはり人工知能説が最も違和感なく話が通るものだと思っている。管理人としては自身が最初に感じた意見に戻った形であったが、スレッドを読んでいくうちに大きく揺れ動いた。いろいろな説を見ていくうちに最初に列挙したものすべてが疑うようになる疑心暗鬼状態になってしまった。ここは落ち着いて、一旦ここで区切りとしたい。

[ よくある質問・議論 ] 20:47 - | comments(0) | trackbacks(0) |2018.06.15 Friday
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[ - ] 20:47 - | - | - |2018.07.14 Saturday









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