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キノの旅アニメ二期第十一話 大人の国 感想

●大人の国 -Natural Rights-
登場人物:キノとエルメス、初代キノ
本編約25分

小説版「紅い海の真ん中で」ページ

小説版「大人の国」ページ

アニメ一期「紅い海の真ん中で」ページ
アニメ一期「大人の国」ページ

 

 


あらすじ

「紅い海の真ん中で・a」
   これからどうするのとエルメス。するとキノは歌おうかなと言った。一面が紅い花の世界だった。キノは乗っていたエルメスから身を投げ、花畑に大の字になった。エルメスが抗議したがキノは笑った。

 


「大人の国」
   噴水の近くで少女が青い鳥を眺めていた。すると男の子達にからかわれた。自分の名前をすこし変えると悪口になるせいであった。彼らがいなくなりふと前を見ると入国したばかりの旅人が、そのみすぼらしさから虫よけの白い粉をかけられていた。そして、その旅人が話しかけてきた。キノと名乗り安いホテルはないかと尋ねてきた。うちがそうだよと言った。

 

   次の日。少女こと私は起きた。窓の外を見るとキノが何かをしていた。モトラドを治すのだという。私はカレンダーをいじり着替えてキノの元へ行った。治しているモトラドはキノが昔乗っていたモトラドとそっくりらしい。モトラドが治り、契約をすることで一緒に旅ができるそうだ。名前を決めることになったので、キノが昔乗っていたモトラドの名前である「エルメス」をこのモトラドにも名付けることにした。

 

   お茶休憩の時に、私は「キノは何をしている人なの?」と聞いた。そして大人なのだから仕事をしているのでしょうと聞いた。キノはああ本当はねと答え、強いて言うなら旅をしていると答えた。嫌なことはあるかと聞くと、楽しいことの方が圧倒的に多いと言った。私は仕事はつらいもので楽しくない、楽しいのは仕事じゃないと言った。そうかなとキノ。私は大人になるための手術明後日受けると言った。

 

   子供は好き勝手に行動していていい。大人には自分勝手な行動は許されず、仕事をしなくてはならない。そこで12歳の誕生日に手術をして、頭の中の子供を取り出す。すると、嫌なことでもなんでもできる立派な大人になれる。12歳直前の一週間は「最後の一週間」と呼ばれ、大人から子供に話しかけてはいけない。また毎日特別なお菓子をくれるのであった。

 

   それを聞いたキノは、ずいぶんと乱暴な話だなと言った。なんで乱暴なの、手術でちゃんとした大人になれると私。するとキノは僕にはちゃんとした大人ってなんなのか分からない、嫌なことができるのが大人なのか、それで人生楽しいのかと言った。キノは大人なのと質問する私。「僕はキノさ」「そして旅をしている」、さらに旅をして好きなやりたいことをしているとキノは言った。

君の一番好きなことはなんだいとキノ。私は歌うことだと言った。キノは自分も好きだと言い、歌を披露してくれた。その後で私も歌を披露した。キノは拍手をしてくれて、歌手になるのはどうだいと言った。でも両親が歌手じゃないので歌手にはなれかった。

 


   朝、私は目覚めた。今日が子供でいる最後の一日だった。両親が大人達と話をしていた。子供を育てあげるという大人の仕事を立派に成し遂げたと称賛されていた。私は両親に近づき、大人になる手術は受けたくないと言った。すると父親は大人を馬鹿にするのか激昂した。母親も同様だった。まわりの大人達も非難した。

 

   父親は私の手を引きキノの元へ詰め寄った。だがキノは全く動じなかった。さきほどいた大人達が来て、どんな国にも独自のしきたりがあるとキノに言った。キノはそれを認めそろそろ出発すると言った。もう行っちゃうのという私が言うと、キノは一つの国に三日間と決めているんだと言った。そんなキノの目に包丁が映った。私を殺害するのだと言う。そして包丁を持った父親が刺しかかってきた。

 

   それをキノが身を挺して守った。キノは死んだ。大人達は不幸な事故だと言った。父親はキノに刺さった包丁を抜くのに手間取っていた。それを見ていると「自転車に乗ったことはあるかい?」という声がした。あるよと答えると、ここにいると君死ぬんだろ、死にたいのかい?と言われた。できることなら死にたくないと私。すると「じゃ、第三の選択だ」と声がし、モトラドの操作方法を言った。私の目に羽ばたく青い鳥が映った。「逃げるんだよ」と言う声を皮切りに私はモトラドに飛び乗り、モトラドを走りだした。城門を超えると青くて爽やかな世界が広がっていた。

 

   国からだいぶ離れ、一面が紅い花の世界にいた。慣れない操縦のせいかモトラドごと倒れてしまった。倒れた事に抗議する声を聴いて、ようやく声の主がモトラドであることに気付いた。モトラドは私のことをキノと呼んだ。ふと、自分のポケットの中にお菓子が入っていることに気付いた。私はそれを割り、モトラドに私はキノだと認めた。そしてモトラドの名前はエルメスだと教えてあげた。最後にモトラドは聞いて来た。「これからどうするの?」

 


「紅い海の真ん中で・b」
   一面が紅い花の世界で、歌声が響いていた。アンコールと声がした。じゃあもう少しと、再びキノが歌った。「これからどうするの?」とエルメス。その問いにキノは「いつかと同じさ。どこかへ行こう」と言った。

 


感想


   生まれた国であたりまえに子供から大人になると思っていた。でも旅人キノが来て自由に生きているという事を知った。それにより大きく運命が変わったといういつもの主人公キノの誕生のお話。アニメとしては前回の「優しい国」での少女と旅人の出会いをなぞるかに見えて、その結末は全く異なるものとなった。失敗作の子供は処分するというこの国の認識で殺されかけたが、旅人キノが身を挺して救ってくれた。それにより少女キノは青い鳥のように世界に羽ばたいたのである。

 

   青い鳥はOPでも特徴的であったが、今回のアニメを見て自由の象徴であると思った。作中至る所で登場し、旅人キノや国を脱出した少女キノに合わせるように自由に飛び回った。一方で、物語の前半には青い自転車が登場したのも気になった。少女キノは自転車に乗ったことがあると答えたが、本編中では乗っている姿は映されなかった。鳥のように飛ばず走り出すことのない、止まった存在だったのである。

 

   作中の台詞で大人がどんなところにも独自のしきたりがあると言っていたが、大人の国はなんとも怖い国である。少女キノはこの国で言う大人、嫌な仕事ができる大人に手術でなることが当たり前だと思っていた。しかし自由に生きる旅人キノのおかげで疑問を持つことができた。現実世界においても自分達が気付いていないだけで、外の人からすれば「なんじゃこりゃ」と思われる伝統があるのかもしれない。普段みなが抱えているストレスは、そういったものから来ているのかもしれない。原作者もそれを意図して今回のお話を作ったのだと思う。現実を非情だと思ったことがあるが、悪だと思う存在に従う必要もない。今回の少女キノのように、みなが美しい世界を発見できれば幸いである。

 

   今回のアニメは色の明るさが凝っていたと思う。Aパートが終わりCMが明けると明らかに色が暗かった。しかし国を脱出するとそこにはとても明るい世界が広がっていた。いままでパッとしていなかった世界が綺麗に色づいたことが視覚的に表現されていた。そして一面が紅い花の世界も、幻想的で精彩に富む素晴らしい映像であった。これは今回の二期アニメ化がなければ見ることが叶わなかった事である。

 


「大人の国」というエピソードは、前回の「優しい国」と同様キノの旅の鉄板エピソードであり、それだけに多くの媒体による「大人の国」が存在する。原作小説・一期アニメ・二期アニメ、さらには漫画化もなされており、そちらではそれに加え旅人キノの生存ルートまでもが存在する。

 

   今回のアニメと原作小説との違いとしては、大人のなる前の「最後に一週間」にもらえると言うお菓子が挙げられる。お菓子は原作にないアニメオリジナルでいろいろ意味がありそうである。大人の手術を受けるための薬という解釈や、個人的に思ったのが漫画「ドラゴンヘッド」に出てくる感情抑制剤?入り食糧という見方。最後に少女キノがお菓子を割ったのは、子供の象徴ともいえるお菓子を割ることで子供から決別したなどなど。だが、お菓子について気になる点がもうひとつある。アニメをよく見ていれば分かるがこのお菓子の出所、これは少女キノが朝起きて部屋のオブジェクトから取り出したのがお菓子の入った袋なのである。つまりこのオブジェクトは「お菓子の家」だったようだ。そのお菓子を食べてしまうと、悪い存在に取り入れられてしまうようである。

 

   その他に思った細かい事。最初と最後にキノが歌ったが、この音楽の元となったものはあるのか気になった事。漫画版「大人の国」では旅人キノと少女キノが恋愛対象内に見えたが、今回は背の差ゆえかそうには思えなかった事。大人の説明を受ける教室が赤い十字で印象的で、忘却の旋律やユリ熊嵐を思わせた事。これと関連し、提供会社表示の背景がこの赤い十字なのだが、慣例だと武器が表示されるはずでそうなったのは今回の武器と言えば包丁しかなく、ネタバレになるのでやむを得ない措置なのかなと思った事。「いつかと同じさ。どこかへ行こう」の台詞はこちらでも指摘しているが、過去のラジオCMがとても印象に残っており、また聞きたくてどこかに音源がないか探している事、といったところである。

 


   そして、いよいよ次回は最終回。今回の「大人の国」や「優しい国」を差し置いて、「羊たちの草原」というまさかの最終回チョイスとなった。なぜこれにしたのかという疑問が強いが、ここはぜひ最終回でそれを納得できるだけのものを見せてほしい。

  

   小説版「紅い海の真ん中で」ページ

   小説版「大人の国」ページ

   アニメ一期「紅い海の真ん中で」ページ
   アニメ一期「大人の国」ページ

 


キノの容姿と装備:十一歳
エルメスの言い間違い:なし

 

[ アニメ2期 ] 15:00 - | comments(5) | trackbacks(0) |2017.12.16 Saturday
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[ - ] 15:00 - | - | - |2018.09.21 Friday
私も少し気づいたことを言っておきますね。

キノとエルメスが大人の国を出た後にエルメスごと倒れて2人(?)が話してるシーンでエルメスが自分の名前を聞きますよね。確か原作ではそこでエルメスが一人称(ぼく)を使ってたと思います。でもアニメでは一人称を使ってないんですよね。
そこがちょっと「あれ?」ってなりましたね…
| カメロン | 2017/12/17 4:30 PM |
勘違いだったらすみません&#128166;
| カメロン | 2017/12/17 4:32 PM |
コメントありがとうございます。
確認してみました。確かにその通りです!
原作小説「ところで、ぼくの名前は?」
アニメ「ところで、こっちの名前は?」
でした。なんででしょう…。なにか思いついたら追記したいと思います。
| 管理人 | 2017/12/17 9:15 PM |
横から失礼します。
自分はむしろ小説何巻か読んで一巻に戻ってきた時、エルメスの一人称がぼくになってて、ん?ってなりました。

エルメスが自分を『ぼく』って呼んでるの、一巻のここだけじゃないかな?(全て読み返すのはきついので、確かなことは言えませんが…)
エルメスが自分のことを呼ぶときは、『こっち』とか『モトラドは』とか言っている気がします。まだ一巻で設定が固まってなくて、後から見たら違和感があったからアニメではこっちにしたんじやないでしょうか。
作品的には キノの一人称『ボク』の方には並々ならぬこだわりがあるようなので、あえて同じ一人称は避けたのかな、と思ってます。

とここまで考えてからふと、角川つばさ文庫版キノの旅を開いたら「ところで、こっちの名前は?」になってました…。
新鮮な驚きに包まれております…。
| 陽佐倉 | 2018/01/01 4:53 AM |
コメントありがとうございます。
確かエルメスが「ぼく」と言うのは読み慣れないですね。当時は設定が固まっておらず、後から違和感が生じて最近の作品で変更したというのが十分あると思います。
二期アニメに角川つばさ文庫…同じように見えて実は違ったりするのですね。
| 管理人 | 2018/01/03 11:45 AM |









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