キノの旅を総括したい

"世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい"
そんな世界を余すことなく総括する、キノの旅まとめサイト。ネタバレ注意


 
 〜 管理人コメント 〜

小説22巻を語るニコ生放送を
8/2(金)の23:00から行います
放送コミュニティはこちら


キノの旅データベース
作中言語解説記事
〜それぞれ公開中です


全話リストはこちら



キノの旅XXII
the Beautiful World
(電撃文庫)

   


 記事検索

 全話リストはこちら



 
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
         









































<< キノの旅アニメ二期第六話 雲の中で 感想(ネタバレあり) | main | キノの旅アニメ二期第八話(その1) 電波の国 感想 >>
キノの旅アニメ二期第七話 歴史のある国 感想(ネタバレあり)

●歴史のある国 -Don't Look Back!-
登場人物:キノとエルメス、師匠と弟子
本編約20分

小説版「歴史のある国」ページ

 

 


あらすじ


   「キノ、薪割りは?」とエルメス。するとキノは静かにと諭した。そして銃を構え静かに家に侵入した。目標はキッチンではソーセージを焼く人物。キノは一旦目標を確認した後、息を整え身を乗り出し銃を構えた。しかし目標の人物は消えていた。すると真横から銃を向けられた。「残念でした」と師匠。銃声がしソーセージが跳ね上がった。

 

   「どうしたのキノ」。ソーセージ入りのホットドッグを食べかけたキノにエルメスが言う。するとキノは、師匠の事を思い出したと答えた。そして過去に師匠が話してくれた、この近くにある国の話を語り始めた。

 

   小さ目な車に男女が二人。次に国に着くので宝石を売ろうと弟子の男性。仕方ないですね師匠の女性。そして入国。車を走らせていると、師匠はこの国が警官が多いことに気付いた。師匠の経験上、こういった国は権力の側が油断できないそうだ。それを聞き入れ、弟子は宝石を売ってくるので昼には戻ると言った。だが帰って来ず、パトカー2台がやってきた。窓越しにそれを見た師匠はため息をついた。場所を移し、師匠は警察官から説明を受けていた。恋人は違法薬物所持違反で逮捕されたそうだ。恋人ではなく同行人だと断りをいれ、師匠は国外退去処分を求めた。すると警察官はいくら払うかと聞いた。師匠が額を提示するが、これっぽっちじゃと断られた。師匠は同行人について未練なさげに振る舞いつつも、最後に金貨を添えて弟子との面会を取り付けた。

 

   「あー、姉さぁーん!」。弟子が涙目で師匠に呼びかけた。だが師匠の態度はそっけなく、自分は国を出ていくのであなたは裁判をうけなさいと言った。俺は悪いことはなにひとつしないで生きてきたのにと弟子。さらに、買ったときに銀貨434枚した自分の物を路銀の足しにしてほしいと師匠に言った。そうしますと師匠。それを聞き届けるニヤリする弟子。ホテルに帰った師匠は弟子の持ち物を確認し、暗証番号を434にセットした。バックの中には各暗殺グッズが入っていた。警察本部である塔で収穫をほくそえむ警察官をよそに、師匠は出国した。夜になり、城壁付近で相棒の装備を装着する師匠。一方弟子は、牢屋であくびをしもう少しかかるかなと言った。

 

   鉤爪が着いたロープでなんなく城壁を上る師匠。街の通りにて、寒そうにしていた住人があるものに気付いた。なにやらゴミ箱が燃えていた。これはいいと暖をとる住人。ふと、まわりを見てみると、そこらじゅうのゴミ箱が煙を上げていた。師匠の仕掛けにより、街中が騒ぎになった。あくびをしつつその喧噪を聞いていた弟子。すると警察官扮する師匠が現れた。世話のかかる弟子ですと師匠。これからどうしましょと言う弟子に、暴れますと師匠が言った。師匠がこれからしようとする事を理解した弟子は不敵な笑みを浮かべた。

 


   「その後どうなったのさ」とエルメス。キノは話を続ける。二人は武器庫へ行き武器を奪った。「恐ろしー、踊れマンボウ」だねとエルメス。そうだねとキノ。少し間を置き、キノは話を続けた。弾薬に加え食糧を得た二人は、塔の最上階へ行った。周りを見渡せる絶好のポイントに陣取った二人は、街での騒動をようやく収めて帰ってきた警察官達の足を片っ端から狙い撃ちした。あえて殺さないことで、警察官達に効果的に恐怖心を煽ったのだった。その後もテレビ(やけにデフォルメされた師匠と弟子のイラスト付き)を見て警察の行動を把握したり、そんな調子でついには三日三晩立てこもった。その際、警察官から呼びかけがなされたが、二人はお構いなしに銃弾をお見舞いした。最初は強気だった問答がどんどん弱気なものに変わり、ついには警察が根をあげ賠償金をせしめる出国するまでに至った。

 

   「とまあ、そんな感じだったらしい」「オニだ…」。エルメスを走らせていると問題の国の塔が見えてきた。入国し問題の塔のふもとに来ると、そこに記念碑があった。読もうとすると、住人の老人から声をかけられた。この国では過去に政治腐敗が横行し警察すら悪行を働いていたが、正義感ある二人の旅人が立ちあがった。二人はこの建物に来て陳情し、その結果悪行を働いた者達は自分の行動を恥じ、以後悪行をしなくなったそうだ。

 

   話してくれた杖をつく老人を見て、足はどうされたのですか、この国の男性の老人は杖はついている人が多いようですがとキノ。すると老人は目を泳がせて言葉を濁した。キノはそれを口元を笑みを浮かべながら見ていた。エルメスに乗り塔から離れるキノ。エルメスが、お師匠さんがまたきたらどうするんだろうと言った。するとキノが急ブレーキをかけ、振り向いた。大丈夫、いないないとエルメス。う、うんとキノ。だから前を向いて走ってよとエルメスは言った。

 


感想


   初登場となるキノの師匠、加えて弟子が過去に繰り広げた大暴れなお話。悪行を働く警察に目を付けられ捕まってしまった。ここまではよくあるストーリーだが、そこでとった師匠の行動がスゴい。周到な計画を立て、たった二人で三日三晩塔に立てこもり、しまいにはお金をせしめてしまうのだから。これが実力者キノを育てた師匠なのである。

 

   今回特に良かったのが示談交渉のシーン。原作でもここは面白いところで期待していたのだが、アニメでは十分な尺と同時に、オリジナルのアレンジが加えられとても面白かった。小説では呼びかけに対し発砲音しか記述がなかったが、アニメ化に際して呼びかけ人のヘルメットを見事に打ち抜くシーンや、最初は強気だった声色がどんどん弱まって姿、弟子の撃ったバズーカにより爆発した車のドアが目の前で突き刺ささるなど見事なアレンジだった。そして、根を上げてしまう呼びかけ人の弱々しい姿には、とても可哀想だと同情せざるを得なかった。このシーンのアニメ化は見事という言葉に尽きる。

 

   師匠と弟子はアニメ初登場で、二期アニメで初めての視聴となった。キャラクターデザインとしては、シャープな線でいままでのキャラクター描写と同様にまとまっており好感が持てた。声は、師匠はとても冷静で理知的なのに対し、弟子は雰囲気的に少し軽そうでオーバーリアクション気味かなと不安だったが、本編を見ているうちにすぐ慣れた。各要素がうまくマッチしているのだと思う。

 

   逆に思ってしまうのがキノの声。実を言うと未だに少し不自然に思えている。なんというか、腹に空気を溜めた上で喋ってそうというか、キノの声を出そうとして無理をしているというか…エルメスの声はとっくに慣れているのだが、キノの声はどこか不自然に思えてしまう。悠木さんの出演作といえばまどマギなのだろうが、申し訳ないが見ていない。だがラストエグザイル銀翼のファムは見ているので声は知っている。その印象強いゆえか。一期のキノの声を担当した前田愛さんは良かったと思う。なんというか、普段の本人の声をそのままに出していた感がある。管理人は声優について詳しくないので何様な意見となるが、もっと自然に地声だしてくれた方がすっきりするのではないかなと思ってしまう。

 

 

   話が逸れたが、今回のお話で少し残念に思えた点。示談交渉の直前、弟子が燃えて見事な腕で押し寄せた警察官を撃退する小説の場面はぜひ映像化してほしかった。アニメでそれを話している場面がループしたアニメだったのでぜひ映像がほしかった。あと弟子が逮捕されるシーンがなかった点。シーンとしてはそこまで重要はなく、カットしても問題ないのだが管理人が気になっていたのは、小説にて弟子が警官を撃ち殺してやろうかと思いましたが…考え直して止めましたという文章。やろうとしましたのくだりは、実際にやらなくても映像としてやっているシーンが描かれというお約束があるので、早撃ちで撃ち殺してしまう映像があるのを少し期待していた。

 

   小説と異なるなと思った点が二点。一つは、ラストの振り返るキノについて。師匠という単語が出てきてキノは急ブレーキをかけ後ろを動揺を見せるが、小説では走りながら後ろを振り返るにとどまっている。アニメではキノが師匠を脅威に思っているのを強く描写したのかなと思った。二つ目は師匠達が乗った車について。話が始まり二人は車に乗っているが小説でのイメージと違った。小説ではいまにも壊れそうなボロボロな車と記述されているので、もっとスピードが遅かったり、やけにガタガタ揺れていたりというのをイメージしていたが、アニメでは直接的にそういった描写はなかった。

 

 

   管理人特有で興奮したのが、キノの世界の文字が多く出てきたというところ。暗証番号が出てきて数字が多く分かったり、記念碑には大量の文字が羅列されていた。これはいままでのアニメでは明かされなかったものであり、これらを解析できれば作中文字のほとんどが把握できるはずである。追記ツイート

 

   その他こぼれ話。エルメスが踊れマンボウと間違った慣用句を言いキノが応える。その直後沈黙の間が入るが、小説では「しばらく黙る」的な文章が定例である。この記述が管理人は好きなのだが、アニメではその間が期待通りの間の開け方だった。あと冒頭キノはホットドッグを食べるが、ああいったパンは食べれるのかなと思った。まあ付近に国があったのかもしれない。あと、弟子の装備を着込んだ師匠は映画(どの映画かと聞かれると言いづらい)の峰不二子を思わせた。さらに師匠がその直後のシーンで城壁に上り切って、いわゆる「ジュバッ!」的な姿勢をするのがコミカルでクスリときた。

 

   話が逸れるようだが、本作放映にあたりツイッターを見て思ったことについて。今回は師匠と弟子の初登場ということで、なみなみならぬ期待を寄せていた方々が見受けられた。それを見て管理人が男性ゆえか、感じ方というか想像の引き出しが結構違うのだなと思った。みなが受け取るキノの旅というコンテンツは共通している。そのため、みなが管理人と似通った認識を抱いているのだと思っていた。だが今回の件で、人それぞれで見解が大きく変わるという事に気付かされた。

 

   小説版「歴史のある国」ページ

 

 


キノの容姿と装備:茶色いコート
エルメスの言い間違い:踊れマンボウ→正:キノは指摘しないがおそらく鬼に金棒

 

 

[ アニメ2期 ] 06:30 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.11.18 Saturday
スポンサーサイト

[ - ] 06:30 - | - | - |2019.09.11 Wednesday









http://umidorinakoto.jugem.jp/trackback/427