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キノの旅アニメ二期第五話(その2) 嘘つき達の国 感想

●嘘つき達の国 -Waiting For You-
登場人物:キノとエルメス
本編約10分
アニメ前話「旅人の話」ページ
小説版「嘘つき達の国」ページ

 

 

 

あらすじ


   城門が開くと目の前には鬱蒼した森が広がっていた。そして、おーい旅人さんとキノを呼ぶ男の声がした。駆け寄ってきた男はキノに、僕の恋人を知らないかと聞いてきた。男の恋人は五年前にいきなり旅に出てしまい、ずっと待っているそうだ。すると後ろから家政婦の女性が現れ、彼に寄り添った。

 

   外が雨の中、カフェらしき場所で住人達とお茶を飲むキノ。キノがキャタピラの話をした後、住人達に何か聞きたいことがあるかと言われた。そこでエルメスが男の事を聞いた。すると一同が顔を伏せた。彼は可哀想な男だと言い、彼の友人だった男が事情を話し始めた。

 

   この国は過去に横暴な王が治めていたが、五年前に革命が起きたそうだ。当時は男と一緒に警察官をしており、同時に革命の主要メンバーだった。一方で男には恋人がおり、とても仲が良かった。しかし革命の直前、死ぬかもしれないということで男は恋人に無理やり別れを告げた。そして革命は成功。しかし彼は王家の車に爆弾を投げつけた際、そのせいで死んだ恋人を目の当たりにした。恋人は実は王女で、お忍びで城下に来ていたのであった。

 

   男はそれを知って耐えきれなくなり、頭がおかしくなってしまった。そして彼女はどこにいったのとしきりに聞くようになった。みかねた医者は、あなたの恋人は旅に出てしまったが、必ず帰ってくると嘘をついた。そして今のようになったのだという。新政府は彼のために家と世話人を雇ったが、世話人はどの人も長続きしなかった。だが国の外で生き倒れ寸前の旅人の女性を発見、事情を知らないということで雇い、それ以来ずっと家政婦をしてもらっているそうだ。しかし男の状態は一向に改善せず、一生現れない恋人を死ぬまで待つだろうとの事だった。

 

 

   キノが森を走っていると、家政婦の馬車の車輪がぬかるみにはまっていた。キノはそれを助けると、家政婦はお礼という事で家に案内した。キノが男とお茶を飲んでいると、家政婦がエンジンの音がしたと言った。男はすぐさま駆け出した。すると家政婦はしばらく彼は帰ってこないだろうと言い、真相を語り始めた。革命が起きる前の事。スパイからの情報で革命が迫っていることを知った彼女は、男に接触し信頼できる情報を父に届けた。でもその過程で本当の愛が芽生えたのだという。しかし突然男が振ってきたことから革命決行を察知。身代わりが死んで自分達は生き残ったそうだ。

 

   彼女は逃げおおせたが、男が病んでしまったことや世話人が必要とされていることを知った。そして悩んだ末にこの答えを出した。彼女は男と再会した際に言われたのは「彼女が帰ってくるまでよろしく」だった。それについて彼女はとても嬉しかったと振り返る。男は今でも私を待ってくれており、そのうえで傍にいられるからだと言う。そしてこれからも続くであろう生活に、彼女ははっきりと幸せですと答えた。違ったよと男が帰ってきた。いつ彼女は帰ってくるのだろうと男。いつか帰ってくると家政婦。忘れらているのが怖いんだと言う男に彼女は忘れらてなんかない、決してと言った。

 

   キノは出国した。それを見送る2人、と男がエンジンの音がしたと言って城門の外へ出て行った。キノが振り向くと、後ろから門番を押し倒して男が走ってきた。そして男は言った。これでいいんだ、私は幸せだと。キノは男が正気であることを察知し、エルメスはここの国の人達はみんな嘘つきだねと言った。両者は別れを告げ、キノは出発した。

 

 

感想


   みなの優しい嘘が積み重なっていたお話。頭がおかしくなってしまった男のため、住人のみなが優しい嘘をついた。だが恋人の王女は嘘をつき男の傍らにいた。そして最後には頭がおかしくなってしまった男までも嘘をついていることが判明した。嘘が現状の幸せを作り上げたというなんとも感嘆するお話である。誰かが本当のことを言ってしまうと今の幸せな生活が崩れてしまう。そのためにみなが嘘を守っていたのだった。

 

   彼女はこの生活を幸せだとはっきり言い、男もこれで幸せだと言う。だが管理人としては、目の前に好きな人がいるの関係を持てないというのが、なんともきつい。彼らを不幸と思えないが、管理人には耐えられそうにない生活である。あとこの感想は今回アニメを見て思った事であり、原作小説を読んだ際にはこのように思わなかった。これは、ストーリー展開が同様なのに感じ方が異なったという不思議な点である。やはり、アニメ化ということで絵と声が具体的に挿入され、それ故に感じ入ったのではと思う。

 

   最後のシーンで男が嘘をついている者達を言及するが、その際に「王家のスパイだった友人」と言う。これは自身のニコ生放送において指摘され気付かされたのだが、どうやらアニメにおいて過去の話し手をした友人が、裏でさまざまな暗躍をしていた様である。これは今回のアニメや原作小説でも直接言及はされないのだが、先の台詞により友人が王家のスパイであることは確定であり、革命側だと思っていた友人が実は王側だったということや、そこから察するに王女である家政婦を手引きしたのでは等の想像が膨らむ。

 


   その他こぼれ話。男の声優が石田彰さん。きっと人気声優で管理人はガンダムSEEDで知り、それ以来でもさまざまなアニメで活躍している。またネタキャラを演じる印象が強いせいか、石田さんが声を担当しているだけで少しクスリと来る。今回はキノの旅に登場ということで、意外に思う登場で嬉しいサプライズであった。

 

   入国した後キノはカフェに行き住人達と机を共にするのだが、この構図が原作の別のお話である「ホラ吹き達の話」のシチュエーションに似せているのではと思った。男女四人がともに机に座るという点と、キノがキャタピラの国=迷惑な国について話したという共通点がある。原作のタイトルも今回と似通っているのであえて取り入れたのかなと思う。

 

   過去の回想シーンは影絵を用いたアニメとなっている。こういった回想の表現は、現実に沿った描写である必要がないため製作者の自由な表現となって面白い。まあ管理人が思い当たるのは洋画なのだが、「ハリーポッター」のどこかの回での回想アニメや、「マン・オブ・スティール」でのスーパーマンの故郷の歴史を表すアニメが印象的である。


   感想の締めとして、「嘘」について管理人が思う事。現実世界において管理人も含むみなが多少なりとも嘘をつきつつ生きていると思う。だが、管理人は嘘をつかないよう心掛けている。その理由は「嘘」が疲れるためである。嘘をつくためにありもしない設定を考えなくてはいけないし、それに沿って話に整合性を持たせなければいけない。それにうっかり嘘を忘れてしまうと、そこから相手に不審に思われてしまう。そのため「嘘」をつくのは大変コストがかかるということだと思う。他人から嫌われたくないと思う管理人は、それゆえに嘘をつかないよう心掛けている。

 

 アニメ前話「旅人の話」ページ

   小説版「嘘つき達の国」ページ

 

 

 

キノの容姿と装備:茶色のコート
エルメスの言い間違い:なし

 

[ アニメ2期 ] 12:34 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.11.04 Saturday
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