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キノの旅XXII
the Beautiful World
(電撃文庫)

   


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キノの旅アニメ二期第三話 迷惑な国 感想(ネタバレあり)

●迷惑な国 -Leave Only Footsteps!-
登場人物:キノとエルメス
本編約20分

小説版「迷惑な国」ページ

 

 


あらすじ


   自然豊かな場所にて、キノは神妙な面持ちをした後、ため息をついた。手には森の人が握られていた。どうするのとエルメス。キノは寝ることにすると答え、ハンモックで寝てしまった。しばらくしてエルメスが鋭くキノを呼んだ。素早くハンモックから寝ころび地面に伏せるキノ。エルメスによると何かが近づいてきたという。現れたのは巨大な壁、国のようであった。

 

   巨大な壁の国に併走するキノ。キノが親指を立ててみると声がして、国が止まった。そこから軽トラックらしき物に乗って、入国審査官兼ねた役人の男が現れた。キノがこれは国なのかと聞いてみると、もちろんそうだと返された。キノは5日から10日の観光と休養を希望した。役人の男によるとこの国は動力炉のエネルギーが余ることを防ぐために移動していること。また国の住人がいろいろな景色を見るのが好きで、それを見るために旅をしているとのことだった。

 

   ホテルの一室でキノは髪を洗った。そして眠りについた。部屋はいわゆるユビキタスで、キノが電気全部消すとしゃべっただけで部屋の照明が消えた。次の日、髪を乾かさなかったキノの髪がすごいことになった。

 

   役人の男に案内され国の最上階に来た。進行方向とは逆の方に、国が歩んだ印である巨大なキャタピラの跡があった。自然を傷つけ進むことはとても心苦しいが、こればかりは仕方ないと役人の男は言った。道の行先にクレーンが見えた。壁に沿って掛かったクレーンの先には幼年学校の生徒達がいた。在学中に最も印象深いものを絵を壁に書くのだという。

 


   急にサイレンが鳴った。別の国を発見した際に鳴るサイレンだった。役人の男が外交をすると言い、キノは見学することにした。キノが来たのは一面にモニターがある大きな部屋だった。そこにはこの国の女性大統領がいた。モニターには移動する国を通せんぼする国が映っていた。通せんぼの国と通信をつなげると、役人の男は平然とあなたの国を横切らせてくださいと言った。通信相手の将軍は当然のごとく猛反発をした。そして通せんぼの国が大砲を撃つが、移動する国はびくともしなかった。役人の男と女性大統領はやれやれと言った様子だった。

 

   移動する国の前に城壁が立ちふさがる。すると移動する国は巨大なレーザー兵器を用い、城壁を切り開いた。平然と移動する国。呆然と見守るしかない通せんぼする国の将軍達。将軍は怒声をあげ抗議した。将軍は正論を述べたが、キノは聞かなかったことにした。国の中を移動する国。すると子供達の壁画がミサイル攻撃を受けていると報告が入った。なんとかしたいがレーザー兵器では威力が大きすぎる。そこでキノは、パースエイダーで狙撃すると名乗り出た。

 

   キノは狙撃銃であるフルートを用い、敵ジープのミサイル誘導装置をスコープで捉え、見事な腕で狙撃した。しかし、その反動からか放たれたミサイル2つがキノに迫った。キノは1つをスコープ越しに狙撃し爆破、さらにもう一発もギリギリで撃ち落とした。それを見ていた住人達が歓声を上げた。

 

   キノが出国する際、役人の男と話した。これだけの力があれば他国を支配するの簡単でしょうねとキノ。それも出来るが今の生活で十分幸せだと役人の男。それでも移動は続けるのと聞くエルメスが聞くと、どんな人間や国でもある程度他者に迷惑をかけながら存在していると言われた。

 

   出国しエルメスを走らせるキノ。うまくいったねとエルメス。キノは以前通せんぼの国で、森の人を差し出せと言われたことを思い出した。あの通せんぼの国はわざと平原部を城壁で封鎖し、通行人から金品をふんだくっていたのだった。移動する国はこれからどこへ行くんだろうとキノ。しばらくしたらキノがライフルを構えている所が壁画になるとエルメス。それを聞き、はずかしいかなとキノ。迷惑?とエルメス。それほどでもないかなとキノは締めくくった。

 


感想


   巨大な国が移動するという迷惑な国と、さらにキノを通せんぼしたもう一つの迷惑の国のお話。キノが物語冒頭で困っていたのは、通せんぼの国で森の人を差し出せと言われた為であった。そして現れたのが移動する国であり、キノは三日間ルールを曲げてこの国に滞在。目論み通り通せんぼする国を通り抜けた。

 

   アニメ化により移動する国が映像化。まるでバケツをひっくり返したような巨大な国であった。小説版を読んだ管理人のイメージでは、ケーキのようにそこそこ平べったい国をイメージしていたのだが、アニメではバケツような縦長でずっしりとした異様な国であった。

 

   国のギミックであるキャタピラやレーザー砲も映像化。キャタピラに関してはあの程度のキャタピラ数で国が持つのか疑問だった。レーザー砲に関してはさすがの威力を見せ付けてくれた。あれほどの物が撃たれたのだから大爆発が起きるかとも思ったが、必要以上の犠牲者をでないようにするため、そのようなことは起きなかった。

 

   国の内側でもさまざまな物が登場したが、それらがとても現代的に感じた。各所に出てくる車は現代にもありそうなものだったし、各所を撮影する浮遊カメラはドローンを思わせ、それを教師の持つタブレットが映していた。

 

   終盤に役人の男が、みなある程度他者に迷惑をかけながら存在していると言った。それ自体は正論なのだが、この国に対してもそれを適用できるのかはなかなか疑問であった。

 

 

   小説違う点については、最初に国と遭遇した際に聞こえた声が、アニメではおそらくスピーカー越しで聞こえたのに対し、小説ではなんらかの技術でキノの近くから聞こえていた。さらに、アニメで登場したドローンのようなカメラは小説では登場しなかった。


   アニメ放送後の自身の放送での指摘で分かった事について。キノが最後にミサイルを狙撃した際、スコープなしで狙撃したようだった。これはそれ以前の描写がスコープ視点の後に命中シーンとなっているのに対し、最後の狙撃に関してはその流れがなかったためである。ここでもキノの凄腕が光った。

 

   作中、通せんぼの国の将軍がこう唱える。「あなた方は自分達の恵まれた環境をこれ以上なく悪用している。踏みつぶされる他の国、他の人々の迷惑や被害、悲しみを考えないのか。そのような人として最低限必要な考えすら持てないのか」。アニメでは怒声のままにこの台詞が発せられたが、管理人のイメージとしては怒りが込められつつも声を押し殺したイメージであった。また、これも自身の放送での指摘で気付いたのだが、この台詞は通せんぼしている自身の国に対しても同じことが言えるのだった。この点は気付かなかったので、なるほどと思った。

 

   小説版「迷惑な国」ページ

 

 


キノの容姿と装備:森の人・フルート・黒いジャケット
エルメスの言い間違い:なし

 

[ アニメ2期 ] 04:34 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.10.21 Saturday
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[ - ] 04:34 - | - | - |2019.06.09 Sunday









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