キノの旅二十巻第一話 人間の国 感想 |
●人間の国 -the Ark-
一言でいうなら:人間が本能のままに生きている国
名言:(強いてあげるものはなし)
登場人物:シズと陸とティー
話の長さ:約30ページ
備考:他の話とリンク(お犬様扱いされた国=昔の話)
あらすじ
その国は隠されたように存在しティーがいなければ見逃すところだった。看板を見つけるとどこからともなく声がし、この国で十賢者と呼ばれる老人老婆の指導者達に出会った。食事の席が設けられ、シズは自分達や周辺諸国の話をした。その後、用意された一室にシズ達は案内された。部屋の設備が快適で、まだ見ぬ国内の様子や住人達に期待がかかった。
オチ
シズは呆然と国の光景を眺めた。草原には、老若男女の人間が全裸でそこにいた。彼らは自由気まま、動物のように生きていた。言葉は話せないようだった。ティーはおもしろいと言った。どうしてこのような光景なったのかというと、人間という種を未来永劫残すためだという。人間は知能を持つことで争い滅亡する可能性がある。なので知能を持たせないよう、食事に薬を入れ知能の発生を防いでいるそうだ。必要なインフラは機械がやってくれる。だが機械は意思決定ができないので、自分達十賢者がいる。また今からでも住人全員に知能を与えることは可能で、その具体例が十賢者なのだという。
また、十賢者はもともとあの人間達の一人であった。話し手の老人はあのころは幸せであり、戻りたいと言った。そして老人は毒を飲み自殺してしまった。するとほかの賢者達が現れ彼に理解を示した。さらにシズに自分達のかわりにならないか、なんならティーの席は自分が開けると言った。
感想
本能のままの生活…。動物は本能のまま生きおそらく悩むことはない。管理人も…といった事はあまり考えないようにしている。こういったものは叶わないものであり、それよりも現状で楽しく生きる事を考えたほうがいいと思う。叶わないことばかりを考えていては、現実世界のいい所が見えなくなってしまう。現実世界だって、合法の範囲内であれば欲望のままに生きることだってできるのだ。
殺害人数:0(シズの累計殺害人数:27)
シズの主張が認められなかった回数:0(累計数:6)
国の技術レベルと特産物等:近未来
収穫:豪華な食事・快適な寝床