キノの旅十八巻第一話 スポーツの国 感想 |
●スポーツの国 -Winners and Losers-
一言でいうなら:スポーツで戦争する国
名言:(強いてあげるものはなし)
登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約30ページ
あらすじ
その地域には5つの国々があった。キノが最寄りの国に入国すると、住人が四年に一度の大戦争があると興奮気味に言った。その後もほかの国を回るとみなが一様に戦争があると言った。道中、別の旅人に出会った。それは七人の男達で構成された商人の一団で、みな頑強な体つきであり統制が取れていた。彼らは商売のネタを求めはるばるやってきたのだという。
キノは彼らにこれら5つの国の歴史と戦争について話した。5つの国は度々貴重な資源をめぐり争っていた。だが国が疲弊したことで会議が開かれ、その際スポーツで裁量権を決めればいいのではと提案がなされ、試してみたところスムーズに進んだらしい。そして四年に一度のスポーツ戦争が近日始まるのだという。商人達は呆れた様子だった。
そしてスポーツ戦争が開幕しキノ達は観戦、エルメスは興奮しっぱなしだった。優勝国はその日のうちに決定し、キノと商人達はその国元へ行った。国は祝賀ムードでキノ達は豪華な食事をした。商人達が国の案内人に軍隊を廃止したのは本当かと聞くと、本当だと言われた。
キノが出国すると再び商人達に出会った。一緒にお茶休憩しているとエルメスが早く軍隊を送りたいよねと言った。エルメスは彼らの体が屈強だったり、女性が不在だったり、商人にしては不自然な点を指摘した。リーダーはそれを認め、いまから国へ帰還しこの呆れた国を侵攻するのだと言う。部下がキノを始末すべきだと言うが、リーダーは旅人は無関心を貫くものだと押しとどめた。
7人の男達が去った後で、エルメスはいいの言わなくてとキノに言った。キノは自分の利益に関係ないことはしない、今から去ろうって人達がどうなろうと知ったことじゃないと言った。そして何かを待つように時間をつぶし出発した。
オチ
さきほどの7人が死んでいた。彼らはそれぞれ弓矢・槍投げ・木登り等々、スポーツの技能を生かした殺され方をしていた。彼らはこうなる可能性に気付くべきだったとエルメス。キノは次に来るまでに、虚を突かれた兵士の死体だらけにならないか心配した。
感想
軍がいないのは迂闊かと思いきや、意外としっかりしていた国。そりゃスポーツがうまいのなら応用次第で戦闘力もすごいか。
追記
例によって自身のニコ生放送の指摘により気付かされたことが。オチを踏まえた上でもう一度タイトルのイラストを見ると、真ん中の選手が持つの矢の先から血が滴っている。さらに左の選手は弓のケースより血が滴っている。これは戦闘力のある選手ということを暗示しているようだ。
キノの容姿と装備:十代中頃・黒いジャケット・パースエイダー・もう一丁の自動式・ゴーグル
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:40)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:244)
キノが危害を加えられそうになった回数:1(累計数:50)
国の技術レベルと特産物等:中世以上・スポーツ戦争
収穫:豪華な食事