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キノの旅十七巻第十一話 鉄道の国 感想

●鉄道の国 -Missing Link-
一言でいうなら:差別されても皆の役に立っている目的
名言:「なんのために……?」「それを知るために、じゃないかな」(こぼれツイート

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約30ページ
備考:他の話とリンク(旅の終わり

 


あらすじ
   今から行く盆地には五つの国があるらしい。その国は元は一つの国だったがそれぞれ仲が悪くなり、お互い離れた場所に住むようになったのだった。進んでいると、道にぶつかったところに線路があった。そして巨大な列車が現れた。その列車が国ということで入国することにした。
   乗り込んだ巨大な列車には55両編成であり、1000人近くが住んでいた。さらにこの車両を含め4両が存在するとのことだった。そして4つの国の国土をまたぎ環状線として各国を回っているのだという。キノは車両の中を案内された。中には映画館や武装車両もあった。そしてなぜこのような生活をしているのかと聞くと、自分達も知らないのだが近いうちに理由を書いた手紙が公開されるのだと言う。
   キノは一旦列車を降り、四つのうちの一つの国に滞在した。そこでその国の老人に、"列車国"は他国の事をなんと言っていたか聞かれた。質問に対しキノは知らないと答えた。その老人も列車国のおかげで四つの国が助かっているが、なぜそんなことをしているのかが分からなかった。そして分裂する前の彼らは5つの国の中で最も差別されていたそうだ。キノはほかの三つの国に行ったが、いずれも列車国の真意について知っている者はいなかった。


オチ
   キノがこの盆地に来て二十日目、列車の国に再び入国した。そしてついに建国の理由が明かされた。それによると、これから列車を止め、四つの国を混乱させることが復讐になるとのことだった。その後各車両で会議が開かれ、今後の方針が決まった。列車の国は定例の時間より遅れたものの、いつも通りの運行となった。

   鉄道の国を後にし走っていると、エルメスが突然止まってと言った。キノが言われた通りにすると、エルメスは「はい、ここでキノの旅は終わり!」と言い、その後すぐに「うん、そして始まり、さあ、出発だ!」と言った。それを聞いたキノは、よく覚えていたねと言った。


感想
   キノの旅のことなので、列車の人々が手紙の意思に従い電車を止める展開もありえたのだが、人間の良心に沿った行動をしてくれてよかった。ラストのキノとエルメスのやりとりは、「旅の終わり」でのやりとりを汲んだものである。

 

 

キノの容姿と装備:茶色いコート・銀色のフレームのゴーグル・パースエイダー
エルメスの言い間違い:現場渡れ→正:ケンカ別れ(累計言い間違い数:38)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:217)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:48)
国の技術レベルと特産物等:現代
収穫:なし

[ 小説第17巻 ] 00:51 - | comments(1) | trackbacks(0) |2017.09.16 Saturday
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[ - ] 00:51 - | - | - |2020.03.25 Wednesday
Missing Linkは生物の進化論で子孫と先祖の化石は発見済みなのに、中間部分の化石(等)だけが見つかっていないとき、その謎の中間部分のことですね。
鉄道の国の人々は、今まさに生きて生活している人々(子孫)と、かつての祖先が過ごしていた暮らし(みんながいがみ合って暮らしていた、鉄道ができる前の人々)のことはわかっていたけれど、中間の「鉄道の計画が持ち上がった時期の人々」(ミッシングリンク)の情報がないために、なぜ今の自分たちがここに存在するのか、ここでこうして暮らしているのかわからない。

会ったこともない昔の人の言いつけに従わなくて、本当に良かった。今いきいきと毎日過ごしているなら、今の暮らしがよいのです。今生きている者こそ、古代のメッセージより素晴らしいと思います。

ところで私なりにはこれは”移民や難民”や”差別”の話かなと思いました。
「以前は最も差別されていた」「いつの間にか四つの国の営みにも欠かせない重要な基幹となりそれらを支えていた」「四つの国は昔ながらの土地に居ついたままなのに、鉄道の彼らは移動することを選んだ」「四つの国同士は相変わらず仲がわるい可能性があるけれど鉄道の国は四つの国とそれぞれ良好な関係にありそう」といったことからです。
しまうました様の考察も拝見してきましてそちらもなるほどと思ったのですが、個人的には時間経過でうまく差別がリセットされ自然消滅し、子孫の代では自ら互いを助け合う未来を選択した……のではないかと思い、勝手に清々しい気持ちになっています。
| ビビッド | 2020/01/24 11:56 PM |









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