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キノの旅XXII
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キノの旅十六巻フォトの日々 残されたもの 感想

●残されたもの -Return-
一言でいうなら:以前訪問した村が災害に遭う話
名言:「破壊されたとしても! それも村の記録です!〜悲しい記憶でも、残さなければならないんです!」

 

登場人物:フォトとソウ
話の長さ:約30ページ

 

 

あらすじ
 「雪景色が撮りたい!」とフォトが言った。いままでさまざまな風景を撮ってきたが、雪景色はまだ撮ったことがなかった。行くこと自体はいいのだが、さすがにソウで雪の道を走るのは無理なのでトラックを購入した。宣伝ついでに写真屋とわかる塗装をトラックにしてもらった。機材一式と必要物資をそろえ出発、ホテルで一泊した後に雪の積もった村に着いた。
 拒絶される可能性もありどきどきしながら村に入ったが、そこでは大歓迎された。この村は過疎化が進んでおり、男達は出稼ぎに出ているとのことだった。フォトは雪景色を撮ると同時に村人たちの素顔も撮影していった。フィルムがなくなるまで撮影、春になったら写真を届けに再び来ると決め帰還した。
 もうすこしで冬が終わろうとしていたこと、未曽有の雪崩で村が壊滅、村人の二割が亡くなったとのニュースが入った。フォトは行かなくちゃとはやるが、ソウは冷静に仕事を終えてからだと諭した。そして出発、再びホテルに泊まった後に村に到着した。村の家は雪崩により押しつぶされていた。
 フォトは三秒ほど逡巡(しゅんじゅん)した後、一枚写真に収めた。すると一人の男が抗議してきた。男はこんな惨状の写真を撮って楽しいかと言ってきたが、フォトは前にここに来た時に老人達から村の記録を残してと頼まれたと毅然と言い放ち、村が復興した時の重要な資料となる写真を今自分が撮らなきゃいけないと訴えた。そしてフォトは男にファイルを差し出した。男が見たのは雪崩が起きる前の村人達の素顔であり、そこに自分の親を見つけ涙した。写真が普及していないこの国において、再び親の顔を見ることができたのだ。それからフォトはみなが復興作業をするなかで撮影を続けた。誰も咎める者はいなかった。そんな中、ソウはある提案をした。
 新聞にフォトの写真が掲載された。この事件は注目を浴び、それによって国の支援や義援金が集まった。フォトがまた村に行きたいので仕事を減らしてもいいかと聞いてきた。フォトはお金持ちでそもそも仕事をしなくてもいいのであり、もっと人生を楽しむよう生きるべきだとソウは言った。

 

感想
 現実世界において報道カメラマンはどのような姿勢で写真を撮っているのであろうか。事件が起きたら写真を撮りに行くが、人がいてもやみくもに写真を収めているのであろうか。フォトのように被写体に敬意を払っていることを望む。

 

[ 小説第16巻 ] 23:27 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.11 Monday
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[ - ] 23:27 - | - | - |2019.06.09 Sunday









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