キノの旅を総括したい

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キノの旅XXII
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(電撃文庫)

   


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キノの旅十六巻エピローグ・プロローグ 恋文の国b・a 感想

●恋文の国 -Confession・a-
一言でいうなら:片思いの話
名言:(強いてあげるものはなし)


登場人物:キノとエルメス、シズと陸とティー、二人のケイト、テオ(手紙の主)
話の長さ:約80ページ
備考:複数主人公・他の話とリンク?(追記にて)

 

 

2018/7/20〜全体的に記事修正、特にbパートにおいてシズが滂沱していると以前思っていたがこれは間違い


bパートあらすじ
 フォージリー村の人口が一人増えたころ(aパートにおける村出身のケイトが出産したと思われる)、シズ達はコンサート会場にいた。この国で一番大きな劇場で一番有名な歌姫によるコンサートが開かれていた。旅人には無料で特等席をあてがわれるとのことで、シズ達や別の旅人はコンサートを聞いた。陸の隣にいる知らない旅人シズは滂沱(ぼうだ)しており陸は疑問に思ったが、本人ですらなぜ泣いているのか分からないようだった。歌姫は明るい服で明るい歌詞を歌っていた。ティーがそんな歌を歌っているのに悲しそう、そしてとても幸せそうで不思議がった。歌姫は「恋文」というタイトルで、私はいつも愛されている、私が愛しているあの人にといった内容の歌だった。

 


aパートあらすじ
 親愛なるケイト宛に、旅を出て楽しんでいると同時に故郷に置き去りにしてしまったケイトへの愛を綴った手紙があった。だが手紙の最後には病気で力尽きようとしている手紙だった。キノは肩掛けカバンを購入した際にその手紙の存在に気付いた。おそらく遺品整理の際誰かが横流ししたのが市場に出回り、それをキノが入手したようだった。キノはこの捨てがたい恋文の想いをケイト伝えたいと思い、彼女を探すことにした。ただ、この辺りは郵便システムがあるにもかかわらず、なぜ直接手紙を差し出さなかったのが謎であった。


 目的の国に入国しホテルにいると、TVでケイトという名前の喪服のような黒い服装をした歌姫が歌うところだった。手紙のケイトなのか、単なる偶然かどうかわからなかった。次の日、歌姫のケイトのことを聞くと住人達が詳しく教えてくれた。彼女は近年大成功を収めたが、歌う内容がこの国では珍しく暗い内容であり、そろそろ明るい歌を歌ってほしいとみなから望まれていた。


 キノは歌姫の出身地であり、同時に手紙書かれた住所でもある「フォージリー村」に辿り着いた。村役場に問い合わせてみると人違いだと言われた。確かにこの村にケイトがいるが、有名人のケイトとは芸名でありここに住んでいないという。キノ達が村役場を出ると、それを教えた役場の人はどこかへ連絡した。


 キノ達は歌姫のケイトが手紙の主の想い人かと思っていたが、どうやらこの村にいるケイトこと想い人であると考えを改めた。そしてケイトの家に行くと、ケイトと名乗る女性にお茶に誘われたのでキノは応じた。そしてそれとなく知り合いで旅に出た人はいないかと聞いたが、彼女は知らないと答えた。彼女は結婚して子供もおり、さらに今も身籠っているという。彼女の家を後にし、これはどういうことなのかとキノは考えあぐねた。

 

 ホテルに戻ってきたキノに背広姿の男が話しかけてきた。彼はフォージリー村へ行ったキノに会ってもらいたい人がいるという。キノは高級なバンに乗せられ高層ビルに入った。なかには多くの警備員がいた。そして応接室で出迎えたのは歌手のケイトであった。彼女からなぜ村を訪問したのかを聞かれ、キノはこれまでの経緯を話した。すると彼女は全財産を投げ打ってもいいので鞄と手紙を売ってほしいと言った。そして問題の手紙を読ませてもらった後に真実を語り始めた。


 手紙を出したのはテオという男で、恋文の相手は確かにフォージリー村で出会ったケイトだった。だがそれはテオの一方的な片思いで、ケイトはテオのことを全く認知しないまま結婚した。テオはいままで告白せず、いつかケイトが振り向いてくれると信じていたが、彼女の結婚にショックを受け国を出て行ってしまった。だが思いを捨てきれず、彼女を国に置いてきたという設定で旅をし、手紙を書くだけ書いていたのだった。


 そして、どうして歌手のケイトがそこまで知っているのかというと、彼女もテオに片思いしていたのであった。そして感情を爆発させ告白しなかったことを後悔した。そして、彼を待つ暇に飽かせて歌を作ったらそれが受けたとのことだった。最後にケイトはこの手紙が自分宛なのよねキノに聞いてきた。キノが答えた結果、とても嬉しそうな顔をした。

 


感想
 最後、ケイトがこの手紙が自分宛なのよねと聞いてきた際、キノが何と答えたかは伏せられている。だがその言葉によりとても嬉しそうたったとキノ達が後日談で述べている。果たして何と答えたのかについてだが、余所様のブログ

yea_raさんの雑記『「キノの旅16」を読みました』http://yeara0.blog12.fc2.com/blog-entry-44.html

にて、とても説得力のあるご意見を知ることができた。キノが答えたのは 「フォージリーのケイトさん宛です」 という意見。これには納得した。

 

 

追記

 歌手のケイトが真相を述べる場面、ここでの口語は丸3ページに及び、その間鍵括弧が閉じることなく続く。この鍵括弧の長さはシリーズでも最長のはずである。ほかに思った点として冒頭のテオが書いた手紙であるが、これらはキノが以前立ち寄った国と似ている気がする。2枚目の手紙は正義の国、3枚目の国というより地方は寄生虫の国、4枚目は思いつかないが5枚目はフォトの故郷の宗教国家ではと勘繰る。さらに、このお話ではエルメスについて一つの疑惑が提示される。それはエルメスだけ残していったホテルの部屋にて、消えていたはずのTVがついていたことである。そのことをキノが指摘すると、エルメスは細かいことは気にしないと答えた。なんらかの方法でエルメスはTVをつけることができるのか。

 

 そして、今回一番注目したいのが小説の冒頭にあるプロローグである。そう思ったきっかけはやはり2ちゃんねるのレスである。このレスを要約すると、プロローグにて陸の隣にいる知らない旅人は手紙を書いたテオであり、彼は回復し故郷へ帰ったのではといっている。だがレス主が指摘するように鞄の経緯は説明できない。さら反論として元住人のテオが旅人待遇なのはおかしいのでは(レス)という意見がある。

 

 管理人はこれらの指摘を組み合わせ、新しい説を考え付いた。要点にしてまとめていくと…

・プロローグで陸の隣にいる知らない旅人はテオではないか?(明確な根拠なし、ただあえて言及されていることに意味があるのでは)

・元住人のテオが旅人待遇でこの場にいるのは不自然+自分でも分からないが号泣している→病気が元で記憶を失ったのでは。それがもとで鞄を手放し(やや苦しい)、故郷と知らず入国(3年経過+大きな国なので元住人と思われなかった)、ケイトの歌を聞き記憶はないものの自身の境遇を体が覚えており号泣したのでは

 こんなところである。根拠に欠けるが旅人=テオと仮定しこのような説を思い付いた。

 

 

 

キノの容姿と装備:白いシャツ・黒いベスト・パースエイダー(持っている全ての)
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:37)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:217)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:47)
国の技術レベルと特産物等:現代
収穫:ケイトがだしたハーブティーとお菓子・鞄と手紙引き換えの報酬

 

[ 小説第16巻 ] 00:26 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.11 Monday
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