キノの旅を総括したい

"世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい"
そんな世界を余すことなく総括する、キノの旅まとめサイト。ネタバレ注意


 
 〜 管理人コメント 〜

小説22巻を語るニコ生放送を
8/2(金)の23:00から行います
放送コミュニティはこちら


キノの旅データベース
作中言語解説記事
〜それぞれ公開中です


全話リストはこちら



キノの旅XXII
the Beautiful World
(電撃文庫)

   


 記事検索

 全話リストはこちら



 
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
         









































<< キノの旅十四巻第四話 開運の国 感想 | main | キノの旅十四巻第六話 亡国の国 感想 >>
キノの旅十四巻第五話 遺作の国 感想

●遺作の国 -Write or Die-
一言でいうなら:作家殺人の依頼を断った話
名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約10ページ

 

 

あらすじ
 雨によりできた浅い水たまりで釣りをしている男がいた。キノは彼に近づき、この国でたくさんの本を売った作家さんかと確認した。どうして知っているのかと男。殺すように頼まれたとキノ。
 この前の日、キノに殺人の依頼があった。出国してしまえば警察の捜査が及ばないと同時に、報酬を出すとのことだった。殺してほしいのはベストセラー作家であり、彼はどんなことをしても作品を全く書かなくなってしまい、殺害することでニュースになり本の売り上げ増加が期待できるとのことだった。


オチ
 キノはその依頼を断りこの場に来た。その時の反応を作家が予想して言った。アンタは恵まれている環境にいて、困っているたくさんの人を助ける事ができるんだ、俺たちの生活はいいのかうんぬんだった。ほとんど合っているとキノは言った。作家にどうするのかと聞くと、彼らが人生捨ててまでやると思えないし、旅人はめったにこないから当分は大丈夫だろうと言った。
 釣りをしている作家に何か釣れるかと聞くと、水たまりで魚が釣れるわけがないと言った。


感想
 人はみなそれぞれに都合がある。自分の都合ばかりを押し通そうとしてもうまくいかない。ところで釣りをしているふりをしているのはなぜなのか。

 

 

キノの容姿と装備:パースエイダー
エルメスの言い間違い:瓶の穴子を噛む課長→正:金の卵を産むガチョウ(累計言い間違い数:28)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:49)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:36)
国の技術レベルと特産物等:現代
収穫:なし

 

 

追記

 なぜ作家が雨のあとの水たまりで釣りをし、しかも魚が釣れないと自覚しつつもしているのか、作中では明確な説明はない。管理人も少し考えたのだが、作家の男は「森の中のお茶会」での獲物の旅人を待つ老人のように、何かを待っているのが目的なのかと思ったが確信はない。2ちゃんスレッドでもいくつかの考察が挙げられている。こちらでは「魚のいない水たまりで釣りをする」という行為がなにかの比喩なのではという意見が目立つ。

 参考URL:2ちゃんねる「時雨沢恵一総合スレ 86」

https://kamome.5ch.net/test/read.cgi/magazin/1283972541/566-

https://kamome.5ch.net/test/read.cgi/magazin/1283972541/716-

https://kamome.5ch.net/test/read.cgi/magazin/1283972541/733-

https://kamome.5ch.net/test/read.cgi/magazin/1283972541/751-

 

 

 このお話の英題は「Write or Die」であるが、それと似た題名の作品として「R.O.D -READ OR DIE」という作品が存在する。これは管理人が好きであり小説全巻制覇しているシリーズの一つである。こちらは実写化まではいかないもののメディアミックスされ、原作小説はスーパーダッシュ文庫(集英社)より2000年より刊行が開始(偶然なのかキノの旅と同時期)、2006年までに11巻まで発売したものの(キノの旅13巻は2010年発売)、未完のまま長い間続編が刊行されなかった。本エピソードの英題がこれになった理由を勘繰ればR.O.D著者への遠回しなメッセージなのかもしれない。

 

 そして最終巻から10年後の2016年。ようやく12巻が発売された。R.O.Dの話がでたのでもう少し書くと、12巻発売発表と同時に13巻が2017年発売予定とあったのだが、本記事執筆時の2018年7月時点でいまだに13巻発売は叶わず刊行予定の話も聞かない。ここからはあくまで一読者が思ったただのぼやきであるが、今の状態は一番マズイ状態であると思う。なにがマズイかと言われると、13巻を待つ人がいないのではという問題である。

 

 経緯を書くと、R.O.Dの小説シリーズは当初順調に刊行が進み11巻にていよいよ最終決戦というところまで来た。しかしそこで長らく刊行がとまり、11巻まで読んだ読者は最終決戦の結末を待ちわびていた。そして10年後にようやく12巻が発売、物語の方も最終決戦に決着がついた。では13巻はなにをやるのかというと、後日談のようだった。そこで問題となるのが13巻を待つ人はいないのではないかというマズイ点である。12巻の刊行は最終決戦の結末であり、読者は待ちわびていた。しかし、それに決着がついた以上少なくとも一読者である管理人は後日談にあまり興味がない。そもそも10年も待たせた著者の刊行予定なぞ信頼できない。つまり待望されていた12巻と、いまだ未刊行の13巻とは読者の期待には大きな隔たりがあり、それは著者の執筆意識にも大きく影響するのではないか、あまり期待されない=マズイ状態で13巻はこのまま未刊行で終わってしまうのではないかと危惧している。

 

 キノの旅の記事で長々と書いてしまい失礼。なかなか書く機会がなかったのでこの場を利用させていただいた。余計ついでに 「R.O.D これまでのシリーズを年表でまとめる」 という自作サイトの紹介も。

[ 小説第14巻 ] 23:00 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.02 Saturday
スポンサーサイト

[ - ] 23:00 - | - | - |2019.09.11 Wednesday









http://umidorinakoto.jugem.jp/trackback/284