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キノの旅十三巻第五話 必要な国 感想

●必要な国 -Entertainer-
一言でいうなら:嫌々死刑に付き合わされる話
名言:「ボクは人殺しが好きではありません。そして、ボクが人を殺すのを期待し、それを見て楽しんでいる人がいるのは、より好きではありません」

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約70ページ
備考:戦闘あり

 

 

あらすじ
 訓練に必要だった木を見つけたキノは、いつものように射撃訓練をし、そういえばとキノは前に男に言われたことを思い出した。腰にパースエイダーをつけているのは「恐れ」であり、もっと他人を信じれば争いもなくなるそうだ。キノは人を殺すのはいつも人だと「恐れ」に関しては認めた。それを言った男はやはり治安の良い国の住人だった。
 目的の国に着くとこれまで殺害経験があるかと聞かれた。キノは正直に答えると、銃を所持したままでの滞在を認められた。滞在中はホテルをはじめエルメスのメンテナンス等、諸費用全てがタダだった。屋台で各グルメを満喫し公園で休んでいると、いきなり殺されかけた。だがキノは難なく返り討ちにした。その後も立て続けに別の3人から殺されそうになるがキノはいずれもいなした。その度に、裏で監視カメラの中継を見ていた国民が湧いた。


オチ
 出国の際、入国審査官からネタばらしをされた。キノを襲ってきた4人は死刑囚であり、この国で死刑囚の扱いに困った末に考案された、旅人に始末してもらうシステム「旅人刑」にキノは付き合わされたのだった。入国審査官はこのシステムがみなが納得するシステムだと言う。だがキノは名言と共にこの国には二度と来ないと宣言する。しかし入国審査官はこのシステムが必要なのでこれからも続けると言う。


感想
 間違っているはずなのに理論が通っていそうなので不愉快に感じるお話。旅人は滞在費全てがタダ+人によっては殺人快楽を得られる。国は死刑方法や死刑執行人の問題がなくなる。国民は死刑囚の処理+旅人の雄姿を拝める。死刑囚は旅人を殺せば国外追放という希望を持って生きられる。各々利益が見事に循環しているように見える。
 だが今回は珍しくキノの怒りが垣間見え、さらには二度とこの国にはこないと宣言までしている。これまでキノは殺しにうんざりする時はあれど、怒ることは少ない。これまで一番怒りを露わにしたのは「コロシアム」である。
 話の冒頭、治安の良い国の人がパースエイダーを無くそうと主張している。現実世界においてもみながさまざまな事を主張し、なかでも有名人の発言は目立った形で取り上げられる。だが彼らの主張には果たして一貫性があるのかと首をかしげることがある。例えば紛争地帯で平和主義を声高に叫べるのかという事。個人が何を主張するかは自由だが、環境が変わっても同じ事を言う責任を持ってほしい。

 

追記

 さらにもっと話の冒頭、銃の訓練を終えたキノは誰もいない草原であっても常に一丁は撃てる状態にするとある。実は小説一巻においては二丁同時に分解している疑惑(キノにしては不用心、著者のミスという意味で)があるのだが、これを書いている際は徹底しているようである。

 

 

キノの容姿と装備:十代の中頃・黒いジャケット・銀色のフレームのゴーグル・カノン・森の人・鞄ほか装備品一式記述
エルメスの言い間違い:背後の縁談→正:最後の晩餐(累計言い間違い数:31)
殺害人数:3(キノの累計殺害人数:38)
キノが危害を加えられそうになった回数:4(累計数:338)
国の技術レベルと特産物等:近未来(電気自動車)
収穫:豪華な食事・補給やメンテナンスも含め滞在にかかる費用全てタダ

 

[ 小説第13巻 ] 21:06 - | comments(1) | trackbacks(0) |2017.08.31 Thursday
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[ - ] 21:06 - | - | - |2020.03.25 Wednesday
キノは強かったから何とか切り抜けられたけど、死刑囚がもっと強かったら、負けていたかもしれません。
キノにとっては良かれ悪かれ面識のない相手ばかりだったので、仲の良い知人を殺すような事態はありませんでしたが、彼らの罪状を知らないまま単なる初対面の人たちを殺す不快感が残りました。
自分たちでは執行を嫌がってよそものに任せる今回の国。
ある意味では、戦う様子を市民が娯楽として視聴するのは古代ローマのパンとサーカスそのものです。
ではお前がキノ(旅人、よそもの)の味方をするならお前が死刑執行人になれよと言われそうですが、個人的にはお断りです。
個人的には、江戸時代のかたき討ちのように当事者の中でなんとかすればいいのではとも思います。かたき討ちもあれはあれで問題点が色々あったみたいですけどもね。
| ビビッド | 2020/01/24 5:04 PM |









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