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キノの旅十三巻第三話 違法な国 感想

●違法な国 -Just Imagine It!-
一言でいうなら:架空の本でも犯罪を許さない国
名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約20ページ
備考:他の話とリンク・追加考察予定

 


あらすじ
 森の中を走る5台のトラックの一団にキノはいた。キノは旅団の護衛しており、護衛している旅団の人たちは、この先の文芸に秀でた国で本をトラック一杯買い込むのだという。
 だが国に到着してみると、本を買うことができなくなっていた。なんでも、"違法文章"が法律により規制されることになったそうだ。それはつまり、現実にやって違法になることは小説の中で描くことも禁止なのである。旅団の頭領はこの国のさまざまな作品名を挙げどうなのかと聞くが、ことごとく犯罪にあたると却下された。それを規制して効果があったのかと聞くが、この規制のおかげで犯罪率は横ばいなのだそうだ。

 

オチ
 近くでトラックから大量の本が放棄されようとしていた。持ちだしてもいいと確認をとり、頭領は本を回収した。


感想
 過去には「本の国」という話があった。本があるのは共通しているが、こちらは文芸つまり創作が盛んなのに対し「本の国」は評論が盛んで自ら創作しないそうなので別の国らしい。またこの国の発想事態は「安全な国」に通ずるところがある、なのでそこと同じ結論「悪いのは物ではなく人間」という結論が出せそうだ。また作中にあなたの国では殺人は違法ですねという問いに、エルメスが前に言ったことがあると言いかけるが、「人を殺すことができる国」「徳を積む国」がそれにあたる。
 話の序盤、登場人物を説明する場面で「もうひとりはキノ。」と断定した文章なのは珍しいと思う。

 

追記

 作中、説明役の女性が「私見ですが、"万引き"などと呼ぶと簡単な行為に聞こえてしまうので嫌いです。"窃盗"と呼ぶべきかと」と言っているが、これは著者が強く思っているような気がする。この文章はどうもお話の流れにそぐわない気がするのと、個人的に管理人は"万引き"という言葉を簡単な行為を連想したことがないためである。

 

 

キノの容姿と装備:黒いジャケット・カノン・森の人・フルート
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:30)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:35)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:34)
国の技術レベルと特産物等:現代
収穫:護衛の報酬・節約できた食料と燃料

[ 小説第13巻 ] 01:24 - | comments(1) | trackbacks(0) |2017.08.31 Thursday
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[ - ] 01:24 - | - | - |2020.09.19 Saturday
「非実在青少年」という言葉を思い出しますね。この話のほうがもっともっと規制対象が広いですが。

現実問題として、ゴル〇〇3を読んだからライフル持って暗殺者になろうという人は(今の日本においては)ほぼいないと思います。でもキノの世界でもしゴル〇をこどもが読んだら、憧れてそのままライフルを手に取って人殺しに育ってしまう子もいるかもしれない。
創作物の中のある表現を「娯楽のための誇張表現、架空の表現」と受け止められるかどうかは、そのとき読者がどこまで現実味を帯びて感じるかにかかっている気がします。

万引き云々の話はもしかしたら、女性の本意が「いかなる犯罪といえど、軽いものとして表現してよいものではないし、ましてや美化して表現するなどもってのほか」ということかもしれません。
| ビビッド | 2020/01/24 4:38 PM |









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