キノの旅六巻第四話 長のいる国 感想 |
●長のいる国 -I Need You.-
一言でいうなら:クジ引きで選ばれた長が切れた話
名言:「もう遅いですけどね」
登場人物:師匠、弟子
話の長さ:約20ページ
備考:師匠と弟子の出会い・戦闘あり
あらすじ
この国には厳正なクジによって選ばれる国長がいた。国長は皆の模範となり働かなくてはならなかった。しかしその国長が急に姿を消した。そして山賊から国長を人質に身代金を幾度も強請(ゆす)られた。
そんな国に来た師匠は、そのいきさつを聞き住人達の依頼を引き受けることにした。師匠は盗賊団を機関砲を用い遠距離から狙撃、壊滅させ誘拐された国長に近づいた。
オチ
国長はクジ引きによって酷い目にあわされたので国を脱出、盗賊団を操っていたのだった。しかし師匠に銃を向けたことが命取りになった。国長を殺した師匠は、住人達から請け負った依頼は「山賊の壊滅」、「国の脱出の際の抜け道」、そして「国長の生死に関わらず山賊に殺されてしまった事にする」の三つだと言った。
師匠は、盗賊団唯一の生き残りの男に強請った身代金の在り処を聞き出した。男は自分の取り分を"嘆願"したが、師匠はすべて出せと言った。男は師匠にオニだと言われた事はないかと聞いた。
国に報告を終えた師匠は車を走らせていた。するとさきほどの男がいた。男は銃のメンテナンスができるという事で、師匠は同行を許可した。師匠と弟子の旅の始まりだった。
感想
記念すべき師匠と弟子の出会いの回。後の旅のお話で師匠達の上下関係は決まっているが、出会いの時点で決まったようだ。
クジ引きで重役を背負うのは、選ばれてしまった人にはたまったもんじゃない。
師匠は狙撃に機関砲のようなものを使うが、あれで狙撃というのはなかなかすごい。機関砲は狙撃用に使うものじゃないし、両手で銃を操るので精度も悪い。ただあり余るパワーで着弾した周辺すら破壊するので効果は高い。
師匠達の容姿と装備:機関砲のようなパースエイダー・リヴォルバー・自動式のパースエイダー
殺害人数:20人以上、複数人が死んだと思われる記述は2人でカウント(師匠達の累計殺害人数:21)
師匠が狼藉を働いた回数:1、国の財宝横領(累計数:4)
国の技術レベルと特産物等:現代
収穫:国からの報酬・盗賊が強請った財宝・銃メンテナンスができる弟子