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学園キノ6巻が2019年10月
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キノの旅五巻第十話 病気の国 感想

●病気の国 -For You-

一言でいうなら:文通している彼は死んでいる話
名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:キノとエルメス、イナーシャ、ローグ(回想)、コール中尉
話の長さ:約40ページ

備考:戦闘あり

 


あらすじ
   入国時、キノとエルメスは徹底的に洗浄された。この国はとても清潔だが、あえて街の外の自然の中で村を作る試みもされているらしい。キノはホテルのオーナーの夫妻の娘で病気持ちの少女に会うことになった。病院から出れない少女だが、前に会って今は街の外の村で暮らす男の子と文通しているらしい。自分に効く薬ももうすぐ出来そうで、病気が治ったら彼に会いたいそうだ。少女はキノに自作のアクセサリーを届けてほしいと言い、キノはそれを引き受けた。

 

オチ
   文通相手の彼は、動物実験の限界からきた人体実験に使われ死亡したのだった。それは結果的ではあるが彼女の病気を治す一助となった。そして死してなお文通が続いていたのは、彼を知っている軍人兼郵便局員が代わりに文通していたためであった。最後に軍人は真実を知ったキノを殺しにかかった。

   だがキノは返り討ちにし、いなくなった文通相手のかわりにキノが手紙をだしておいた(※この文章については追記を確認のこと)。

 

感想
   たいてい不干渉を貫くキノであるが、今回は珍しく娘に偽って手紙を渡すという、やさしい嘘をついている。そして第五巻の唐突に襲われることが多いこと多いこと。

 

追記

   …という話だったのかと思いきや、どうやら真相はそうでない可能性が高いらしい。改めて本文の構成を見直すと、コール中尉に襲われキノが反撃しようとするところで行間が空き、次にコール中尉について指摘はなくエルメスの「珍しいね」というセリフとキノの「一応は、国の中だからね」とセリフが入る。そして後日談として十日後にイナーシャに手紙が届くという構成となっている。つまり、キノはコール中尉殺さず、生き残った中尉が手紙を書いたようだ。後に続く台詞は、正当防衛なのに殺さないことを「珍しいね」と言われ、「国の中だから」殺さなかったとキノは言いたかったようだ。

   ただこれだけだと根拠に乏しいとも思える。管理人が最初に思った「キノが代筆した」という説については、城門は無人(作中序盤に言及あり)という理由で否定できそうだが、いまいち説得力に欠ける。しかしそれ以外で決定的にコール中尉が生きている証拠となるものが存在する。しまうました様の解説(http://shimaumashita.blog.fc2.com/blog-entry-745.html)で知ったのだが、

 

KUROBOSHI KOUHAKU the Beautiful World―黒星紅白画集

という書籍が2003年に発売されており、その中にコール中尉が生存している後日談が存在するそうだ。

 


キノの容姿と装備:茶色のコート・黒いジャケット・銀色のフレームのところどころ剥げたゴーグル・カノン・森の人・鞄
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:10)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:16)
キノが危害を加えられそうになった回数:1(累計数:24)
国の技術レベルと特産物等:近未来・清潔
収穫:豪華で大量の食事・新しい弾薬・高品質のオイルとプラグと燃料

[ 小説第5巻 ] 19:34 - | comments(3) | trackbacks(0) |2017.08.12 Saturday
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[ - ] 19:34 - | - | - |2020.03.25 Wednesday
私も最初にこの話を読んだ時は同じような感想を持ちました。
ただ、最後のキノとエルメスのやり取りは 全く真逆の結果だとしても成立するんですよね。
どちらにしてもそれはキノの優しさなのでしょうが。
| 陽佐倉 | 2018/05/03 4:17 AM |
(黒星紅白画集を記事に追加後にこのコメントしています)
その通りなんですよね。どうもこのお話だけだと、どっちが正しいのか決定的な証拠がないと思います。これは著者からのひっかけ問題という事なのでしょうか? 黒星紅白画集が証拠というのも煮え切らない気が。
| 管理人 | 2018/05/04 9:11 PM |
オー・ヘンリーの「最後の一葉」を思い出しました(病気の女の子、及び、この世にない存在が生きていると偽装されている点)。
一葉のほうは親切心からくる美しいウソの話なのに、こちらは人体実験というドロドロが加わって何とも言えない感じです。酷い実験を是としてしまうほど、この国の人々の精神自体が病んでいたのかもしれませんね。
| ビビッド | 2020/01/24 5:09 AM |









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