キノの旅四巻第九話 たかられた話 感想 |
●たかられた話 -Bloodsuckers-
一言でいうなら:盗賊を殺したのに住人から嫌われる話
名言:「困っている人がいて、自分が助けることができるとする。その場合、自分がそれをするのに、あまり大きな理由が必要だとは思えない。それはその人のためじゃないのかもしれないしね」
登場人物:シズと陸
話の長さ:約30ページ
備考:戦闘あり・他話とリンク(像のある国)
あらすじ
訪れた国では盗賊にたかられ困っていた。シズは国の住人に拒否される可能性があることを承知で二十二人の盗賊を皆殺しにした。
オチ
住人から皆殺しにするなんて非道すぎると言われ、国から追い出された。こうなる可能性があったことをシズは知っていた。住人達は安息の日々が得たが、それを成し遂げた殺人犯はいらないようだ。それを踏まえシズ達は、住人達に「たかられた」と締めくくった。
感想
この場で管理人が「殺して正解」と声を大にして言う事は出来ないが、「もっとベストなやりかたがあったのでは」と思ってしまうのは住人達の意見に寄ってしまうのか。いずれにせよ、何事も綺麗事で済ますことが出来ないのが現実である。シズは名言から分かるようにやっかい事に積極的に関わっていき、同時にそれを治める実力を兼ね備えている。これは実力がありつつも干渉しないキノとは対照的である。
追記
実はその後のエピソードが「像のある国」である可能性が高いらしい。キーワードは「二十二人の盗賊」を倒したことである。詳細は「像のある国」の記事で触れるが、結果からいうとシズの像が作られ崇められた。シズの行動は後になって住人に称えられたのである。
殺害人数:22(シズの累計殺害人数:24)
シズの主張が認められなかった回数:1(累計数:2)
国の技術レベルと特産物等:中世
収穫:(後に像が建てられた)