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2018/12/7追記〜キノとフォトの邂逅について追加考察
2018年10月。現在は残念ながら例年10月刊行の記録が途絶えてしまい、新刊のアナウンスもないという残念な状況です。次がいつになるか待ち遠しい限りですが、ここはひとつ過去のエピソードの伏線となるものをまとめ、もしかしたら最新刊で明かされるのではと希望を馳せてみたいと思います。
目次
・駐車場の国
・シズと陸の過去、姉?や懐中時計について
・キノとフォトの邂逅
・ティーの両親
・師匠と相棒の別れ
・師匠の元から旅立つキノ
・エリアス達の行方
●駐車場の国
2017年キノの旅アニメオンエア直前の発表会イベントでのこと。著者時雨沢恵一氏と出演者のやりとりで、駐車場の国なんてないのですかといった旨の発言があり、著者は考えておくといった旨の発言があった。なので直近である22巻にて実現される可能性がある。
●シズと陸の過去、姉?や懐中時計について
小説21巻ではついに師匠の過去が明かされた。それならシズと陸の過去のエピソードが公開されても不思議ではない。シズはコロシアムにて出生が明らかにされているが、父の子は二人とあることから(コロシアム137p)もう一人の行方が明らかになっていない。これについては漫画シオミヤイルカ版3巻の巻頭「コロシアム」捏造話にて姉(2018/10/29訂正、シズの発言「女王」「前王の娘」「彼女」である)姉か妹が登場しているので、本編でも同様である可能性がある。
ほかにも陸との出会いや、船の国114pの「以前とある国でもらった懐中時計」についてのエピソードが明かされるのではと考えられる。もっともこれに関しては2chレスによるとパロディであるらしい。
●キノとフォトの邂逅
キノとフォトの接触はいままで実現せず、ニアミスで終わったのは「雲の中で」にて、フォトが去った跡地にキノが訪れたの事に留まる。一方でシズは「渡す国」にてフォトと邂逅を果たしており、キノも同様に出会う可能性が十分ありうる。
…と思っていたのだがよくよく考えると難しいかも、もしくはシズの「渡す国」のようにはいかないのではと考えるに至った。というのも、問題なのはさきに書いた通り両者のニアミスが「雲の中で」というところにある。「渡す国」では写真屋を営みだしたフォトにシズが出会った。しかしそのようにキノがフォトに出会うのは実は難しい。まず、キノは基本的に西へ進んでいる。ではフォトはというと、彼女も西へ向かい今の移住地に辿り着いたのである。これは「助けに来た国」143pにて、やや分かりづらい記述だが判明している。つまり二人とも同じ方向へ向かったのであれば、キノがフォトの国に辿り着いたとしても、フォトも国に辿り着いたばかりなはずである。もし写真屋を営むフォトにキノが出会おうものなら、キノが世界一周を経て国に訪れたと考えるほうがまだ自然かもしれない。それらの要素により、キノとフォトの邂逅の実現はやや難しいと思える。
●ティーの両親
船の国を経てシズと行動を共にすることになったティー。ティーにはもちろん両親がいるのだが、捨てられてしまった(船の国214p)。元々旅人だった両親は一年間定住した船の国に飽き、再び旅に出てしまった。それが十三年前の事だという。両親はまだ死んでしまう歳でもないだろうし、今後登場したり足取りが掴めるようなことがあるかもしれない。いや、ふと思ったのだが本当の両親ですという夫婦が現れて、かえすべきか否か悩むというのがよくあるパターンである。
●相棒の過去
自身のニコ生放送の指摘により追加。師匠の過去が明かされたのなら相棒も、ということで彼の過去も気になる所である。相棒の過去はほとんど明かされていない。だが国を追われた事、師匠に会う以前は指名手配されてい事が明かされている。さらなる詳細は登場人物「相棒」のページにて。
●師匠と相棒の別れ
師匠の現役時代の武勇伝には度々驚かされるばかりで、その傍らには常に荷物持ちの相棒がいる。ただ後にキノが老婆師匠とだけ生活をしていることから、師匠と相棒の別れは避けられない。師匠は車が動かなくなるまで旅をすると宣言していることから(女の国)、それを機に別の道を歩むことになったのか。気になる所である。
●師匠の元から旅立つキノ
故郷から脱出し運良く師匠の元に身を寄せたキノは、旅立ちを決意して無断で師匠の元を離れた。この件は「インタビューの国」で明かされているが、直接的なエピソードとなったことはない。これに関しては、このエピソードこそ最終回となるのではという書き込みをどこかで見たことがある。
●エリアス達の行方
歌姫のいる国にて、キノは紆余曲折の末にエリアスとサラを助けた。彼らが住んでいた国より連れ出したが、その後彼らはどうなったのかは不明である。似た例で浮遊戦車の続編があったのだから、彼らの今後について明かされてもおかしくない。しかし、歌姫のいる国刊行が10巻でそれ以来ずっと実現していない。一方で学園キノの方には登場しているようだ。