ツッコミ箇所 |
2000年より始まった小説・アニメ・漫画などの一連のキノの旅のシリーズ。さすがにそれほどの歴史があると、いくつかおかしなツッコミどころが存在する。このページではそれを取り上げていく。
・二丁同時に銃を整備するキノ
・難なくエルメスを引き起こす少女キノ
・師匠の車のワイパーはいくつ?
・長い髪のキノが「ししょー」と言わない矛盾
・歌姫のいる国の挿絵
・悪魔が来た国の英題
●二丁同時に銃を整備するキノ
朝は銃の訓練と整備を欠かさないキノであるが、必要な国では銃の整備時「常に一丁は撃てる状態」にしているとある。慎重なキノゆえの行動であるが、漫画シオミヤイルカ版「人の痛みが分かる国」では二丁ともども分解されているコマが存在する(原作小説では二丁の銃を整備したとあるものの同時に整備分解したとの記述はない。アニメ一期での分解の描写ではカノン一丁分のみである)。
●難なくエルメスを引き起こす少女キノ
大人の国の最後でキノはエルメスに初乗車し故郷から脱出、花畑にてエルメスとともに倒れ込む。その際エルメスを引き起こすのだが、アニメ一期の描写ではさして苦も無くすぐに引き起している。これは見る人からすれば少女キノが怪力でないとできないらしい。管理人はバイクを所有したことがないのでいまいち感覚が掴めないのだが、小説「完璧な国」にて同様に転んだ際にしっかりと手順を組んで引き起こしている描写がある。またアニメ二期ではさりげなく原作の台詞を改変し、少女キノでも引き起こせるよう言い回しがされている。
●師匠の車のワイパーはいくつ?
師匠と愛車といえばポンコツで黄色の小さな車であるが、極めて不可思議な謎が秘められている。問題なのはワイパーの本数である。小説では随所に車とそのイラストが登場するが、たいていはワイパーが二本である。さらにアニメ二期「山賊達の話」でも二本である。しかし小説「飲酒運転の国」の本文には「一本だけある車のワイパーは、」と記述がある。これだけなら小説の誤植かと思えるが、小説8巻目次のイラストはワイパーが一本の車が描かれている(自身のニコ生放送の指摘で気付かされた)。
ちなみに小説2巻〜11巻までは先の目次を除きワイパーが描かれている車は登場せず、12巻口絵「山賊達の話」以降からワイパー二本のイラストが確立されたようである。車のデザインは著者ツイートによると黒星さん発案とのこと。
●長い髪のキノが「ししょー」と言わない矛盾
「何かをするために」の物語序盤、少女キノは師匠を「ししょー」と呼ぶが、その後間違いに気付き「師匠」と呼ぶことにする。そして同じ話で初代キノの親との一件で髪を切ることになる…のだが、「お金の国」で髪が長い=「何かをするために」以前のはずのキノが「師匠」と呼んでいる。あれからまた髪を伸ばした?というものさすがに苦しいのでは。
この件はコメント欄でのやりとりが発端で気付いた。さらに込み入った議論もあるので詳しくはこちらのコメント欄にて。
●歌姫のいる国の挿絵
長編の名作「歌姫のいる国」。キノがいよいよエリアスを追い詰め銃口を向ける! その場面では挿絵が添えられ緊迫した空気が伝わってくのだが、問題なのは森の人を持った手である。本文では「右手の『森の人』の狙いを向けました。」とあるが、挿絵は左手で森の人を持っている。森の人は左手用にできている(優しい国)ので通常であれば挿絵は正しいのだが、今回の場合お話の展開でキノは左腕を負傷し森の人を右手に持ち替えたので、挿絵のミスである(情報源:2chレス)。
●悪魔が来た国の英題
原作小説にはやりいくつもの誤植が存在してしまうのだが、あえて取り上げておきたいのは悪魔が来た国での英題の誤植である。実際誤字ではないのだが、問題なのは目次と本編での英題の対応である。目次ではTake of the Devil.とあるのに対し、本編ではTalk of the Devil.となっている。これはここ最近刊行されたものでも修正がなされていないそうだ(自身のニコ生放送にて指摘あり)。