キノの旅 よくある質問・議論 |
キノの旅でよくある質問や議論について、2ちゃんねる該当スレッドを参考に書き出していく。内容は随時更新(2019/1/4〜本記事下より三つの項目を追加)。
よくある質問(全般・原作小説関連)
・モトラドや犬が喋っていますが主人公達の妄想ということはあるのですか?
・コロシアムにて奥さんはなぜ素晴らしい国だとキノに勧めたのですか?
・なぜキノはパースエイダースミスに師匠の事を話さなかったのですか?
・小説3巻「同じ顔の国」の案内人が言った重要な話とはなんですか?
・小説11巻「アジン(略)の国」のラストはどういう意味ですか?
よくある質問(アニメ関連)
・2003年アニメと2017年アニメの違いや関係はなんですか?過去のアニメを見るべきですか?
よくある議論
・小説6巻「戦車の話」で戦車長はなぜ乗機に破壊命令を出したのか?⇒該当話記事
・小説6巻「彼女の旅」の女性は同一人物なのでは?⇒該当話記事
・小説8巻プロローグの「死ぬほど驚くかもね」はどういう意味ですか?
よくある質問(全般・原作小説関連)
●キノの性別は?
女性です。表紙からは性別が確認しづらく、シリーズ刊行当初はこの質問がよく寄せられました。女性と察することができる点としては「人の痛みが分かる国」でのエルメスの台詞「ラブラブだったのかい」=相手は男性という点や、「コロシアム」にて「嬢ちゃん」と呼ばれ否定しなかった点、シズが「キノ君」から「キノさん」に言い換えた点から分かります。そして女性と確定する表記としては「平和な国」228pにて「キノと呼ばれた少女は、何も答えなかった。」というものがあります。ちなみに「大人の国」にて死んでしまったキノは男性ですが、いつもの主人公キノではありません。本サイトでは初代キノと呼称しています。
●モトラドや犬が喋っていますが主人公達の妄想ということはあるのですか?
一応妄想ということはありません。少なくともミステリーであるような叙述トリックが仕組まれている事はありません。エルメスの場合、明らかにキノと距離が離れているにも関わらずエルメス単体で他者と話しているシーンが存在しますし(死人達の国)、キノの物まねをしたエルメスに対し他者から似ていると評された事があります。…と言いつつも、モトラドの中には喋らないものも居るようです(自由報道の国)。
陸の場合は、ティーの一日にてシズが出かけ陸とティーしかいない状態でしっかりと会話が成立しており、こちらも妄想という事はありません。そしてコロシアムの最後ではキノ達とシズ達が言葉を交わしている訳でして、これで両者が腹話術ならばなかなか無理の生じる展開かと思います。
●コロシアムにて奥さんはなぜ素晴らしい国だとキノに勧めたのですか?
これについては明確な答えがありませんがネット上の数ある考察を見ていくと、奥さんは旦那を亡くし正気を失ったという点は共通しているようです。そこから派生して他人にも絶望を味わってほしい(Yahoo知恵袋参考1)、復讐してほしい(参考2)、正常な判断ができなくなった(参考3)などが挙げられています。
●パースエイダースミスとは師匠の相棒ですか?
その通りです。一部で違うのではという説が見受けられますが、「優しい国」のパースエイダースミスは相棒だと言い切っていいと思いますです。作中で相棒=スミスという記述はありませんが(相棒が自分の銃を「森の人」と名付けている記述がないのも含め)、根拠としてはキノに託した「森の人」は相棒登場時に言及されるパースエイダーと酷似していますし(左利き用等)、師匠について知っている点が挙げられます。
そして、2017年アニメ同話のオーディオコメンタリーにて、「年老いた弟子が出てくる」と明言されたため、パースエイダースミス=相棒であることが確定しました。
●なぜキノはパースエイダースミスに師匠の事を話さなかったのですか?
師匠はさまざまな国でやっかいごとに首をつっこんでいるため、感謝されるだけでなく恨まれる場合もあったからです。もしキノが師匠を恨んでいる人に教えてしまった場合、キノが身の危険になる可能性があります。なので師匠から口止めを言い渡されたのです。
●小説3巻「同じ顔の国」の案内人が言った重要な話とはなんですか?
小説では直接解答が為されていませんが、後に国が攻撃を受けると察知している事だと考えられます。
●小説4巻「ぶどう」はなぜこの題名なんですか?
このエピソードのモチーフがイソップ童話の「すっぱいぶどう」からきているためのようです。詳細および情報提供カメロン様
●小説11巻「アジン(略)の国」のラストはどういう意味ですか?
要点をまとめると
・国の名前の由来は住人も知らない⇒旅人達による人口調整の際死亡した人達全員分の名前だった
・師匠が復讐者に国名を見るよう促した⇒師匠は復讐者ミライ・ツーの名前が国名にあったことで国名の意味を把握した
・人口が一人増えました⇒復讐者は死亡した人達を忘れてのうのうと生きている同胞を恨んだが、国名を見たことでそうでないことに気付き考えを改めた
・「今頃、石碑を必死になって掘り直しているところでしょうかね?」⇒死亡した人達の名前が国名で石碑に刻まれているため、生きているミライ・ツーの名前を取り除くことになった
よくある質問(アニメ関連)
●2003年アニメと2017年アニメの違いはなんですか?過去のアニメを見るべきですか?
キノの旅は2003年に初めてTVアニメ化され、それを皮切りに劇場アニメ化もされました。その展開も2007年公開された劇場アニメ「キノの旅 病気の国 -For You-」にて一段落を迎えます。それから月日が経った2017年、再びTVアニメ化されることになりました。さて具体的な2003年TVアニメと2017年TVアニメの違いですが、まず「コロシアム」「優しい国」「大人の国」のお話に関しては、2003年も2017年もアニメ化されています。これらのお話はキノの旅における鉄板エピソードであるため採用といえるでしょう。しかしそれ以外は別のお話が採用されています。そもそもキノの旅の原作小説は時系列がバラバラです。そのため2003年アニメが過去の出来事を取り上げているわけではなく、少なくとも2003年アニメを見ないと分からないということはありません。
その他の違いとしては、単純に現代と一昔前のアニメ技術の違いというのもあったり、原作者時雨沢恵一先生が2003年アニメ製作においてあまり関与していなかったものを2017年アニメの方は積極的に関与していたり、それと関連してか2003年アニメはアニメオリジナル展開が多いのに対し2017年アニメは原作小説準拠になっている、といった事が挙げられます。このように2つのTVシリーズには大きな違いがあるので、とりあえずは2017年のアニメを見て、さらに興味が湧いたら2003年のアニメを見てみてはいかがでしょうか。
●なぜ最終話が「羊たちの草原」なのですか?
最終回手前の話が「優しい国」や「大人の国」というインパクトのあるお話ということもあり、なぜ日常回とも言える「羊たちの草原」が最終話なのかと疑問に思った方が多いようです。この理由については、最終話BDオーディオコメンタリーや、BD第三巻付属のブックレットにその理由が語られています。詳細はそちらをチェックしてもらうとして、大まかに言うとキノの旅の原点ともいえる「キノとエルメスの関係が分かる話であること」、また「キノの旅はまだまだ続く」ことを表すうえで適したお話なのが理由だそうです。
よくある議論
●キノ永遠の子供説について
キノの旅の原作小説は短編集となっていますが、そのほとんどが十代中頃と記述されています。一方で、大人の国出身のキノは大人の手術を受けるのを拒否し、国を脱出してます。これら二つの事実を関連付けて、キノはずっと大人になれない体なのではという説がネット上に存在します(詳しくは関連記事のリンクにて)。
とてもユニークで、管理人にはまったく思いもつかなかった説なのですが、これには否定要素があります。2chレスによると、著者はキノについて"サザエさんのワカメちゃんのように歳をとる考えがない"そうです。つまり、十代中頃の記述ばかりなのは単にその理由であり、大人になれないためではないようです。ただ、これはあくまでこの発言当時の2009年8月時点での話ともいえます。後になって著者が面白い設定を思いつきそれを採用する流れもあると思うので、完全に否定できるわけではないかと思います。
その他の議論項目についてはさらに下スクロール、もしくは目次のリンクより
注:記事掲載の順列の都合上、投稿日時を操作。初投稿日2018/6/3