キノの旅を総括したい

"世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい"
そんな世界を余すことなく総括する、キノの旅まとめサイト。ネタバレ注意


 
 〜 管理人コメント 〜

小説版キノの旅23巻が
2020年11月10日発売!
恒例のレビューは年末年始
頃からになると思います


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〜それぞれ公開中です


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小説20巻までの好きなものランキング

キノの旅で登場したさまざまな要素について、好きなものをあげていく

 

 

一覧

好きなキャラクター

好きな表紙イラスト

好きな巻頭イラスト

食べてみたい作中料理

好きな名言

好きな迷言

好きなお話

 

 

 

●好きなキャラクター…シズ
〜やはり、管理人は正義感溢れるシズ好きである。キノの旅シリーズでは善良な民が損することも多いが、シズは持ち前の正義感と戦闘技術をもっており、物事を解決へ導く。だが良かれとおもってやったことが認められないことも多い。それらを含めて、シズには安住の地へぜひ辿り着いてもらいたいと思う。

 

 

●好きな表紙イラスト

第1位:旧7巻(画像参照:https://www.zerochan.net/466998
第2位:旧5巻(Google画像検索「キノの旅5巻」
第3位:旧12巻(Google画像検索「キノの旅12巻」

〜管理人は比較的初期のキノのデザインが好きである。1位のイラストはおそらく"塗り"というやつが独特で、一見全体的に色褪せてように思え、それによりキノの顔などに立体感や深みをだしている。これは最近の巻のイラストにはないものである。2位は月を背景に銃を撃つデザインで、背景を含めた全体的な構図が好きである。3位のイラストは、他の間に比べて各輪郭線が太目なように思える。それだけに無駄なく全体にまとまっているように思える。

 

 

●好きな巻頭イラスト

第1位:「嫌いな国」のシズ達(画像参照:https://www.pinterest.jp/pin/336784878354800915/
第2位:「幸せの話」のキノと鳥
第3位:「山賊達の話」の異形な師匠達

〜1位に輝いたのは「嫌いな国」のシズ達。ティーに絶妙に添えられるシズの手、2人を暖かく包んでいるかのような陸。それらがぶどうの背景と重なって実に叙事詩的なデザインとなっている。2位は目をつむったキノと、脇を通る鳥の列。この時のキノの心情はとても澄み切ったものなのではと感じる。3位の師匠達は実に悪魔チックに描かれており、彼らを相手にした山賊の長老はさぞかし恐怖したことだろう。

 

 

●食べてみたい作中料理
クレープ山盛り(人を殺すことができる国より)
〜管理人は甘いものが好きなので、ぜひ食べてみたい。

若鶏のキノ焼きマイルド(料理の国より)
〜あくまで「マイルド」。ここ重要。オリジナルにしたら死んでしまう。

朝食としておばあさんが焼いてくれたパン(機械人形の話より)
〜毎朝焼いてくれるというパン。とても美味しそう。いろいろなジャムを付けてみたい。

 

 

●好きな名言
第1位:「ねえキノ」「死なないでね」願いより)
〜エルメスがキノに死んでほしくないと思い、まだ言っていなかったから言った言葉。とても美しい想いが現れている。詳しくはこちらの第3位項目にて。

 

第2位:「"禁止されていない"ということは、"許されている"ということではないんだよ」人を殺すことができる国より)
〜実は伝説の凶悪犯だった老人が、殺人を犯そうとする男に発した言葉。現実世界においても法律がないからと不義を働く輩がいる。だがそれは許されているわけではない。人を殺すことができる国とは、許されていないことをする人を殺すことができる国だったのだ。

 

第3位:「なんのために……?」「それを知るために、じゃないかな」鉄道の国より)
〜鉄道の国の人たちがなぜそんな生き方をしているのかを疑問に思った際のキノとエルメスの台詞。みなさんは現実世界において、自分の人生に意味があるのかを考えたことはないだろうか? そんな時管理人はこの言葉を思い出すようにしている。生きていれば後にこの行動が意味があったのか無かったのかが分かる。

 

第4位:「自分だけは笑えるときに笑おうと思いますよ」昔の話より)
〜全員が笑える世界がないことを鑑み、自分だけは笑えるときに笑うつもりだという師匠の台詞。世界にはひとりひとりが生きている。全員が笑える世界に近づくためには「みんな笑って」と全員に言うのではなく、まずは自分が笑い、そして周りに笑ってもらいそれが皆に広がっていくようにする。そう考えたほうがいいと思う。

 

第5位:「殺すまでもないよ、エルメス。この人は、ボクを殺すには下手すぎるし遅すぎる。一体なんなんだろうか……? 何がしたかったんだろうか……?」ターニングポイントより)
〜世界のみなはバカであり、社会を正すと口だけなモブ主人公を易々と張っ倒したキノの台詞。モブ主人公の行動に対し、その意味が全く理解できず心底呆れかえったキノの心情が伝わってくる。これが世界の答え、これが彼の限界である。

 

番外編:「(君の国では殺人は合法だったのか?)さあ? "大人の世界"はよく分かりませんでしたから」冬の話より)
〜上のランキングとは異なり、嗜好を凝らした台詞だと思ったので取り上げる。男に殺人は合法だったのかと聞かれキノが答えた台詞。男としては殺人がいけない事だとキノを問い詰めたかったが、大人に殺されそうになったキノにそれは通じなかった。全く関係ないこぼれツイート

 

 

●好きな迷言
第1位:「私は、人様に迷惑をかけるのが大嫌いです。〜」「俺は……、今まで悪いことなんか何一つしないで生きてきたのに……」歴史のある国より)
〜弟子が虚偽の罪で刑務所に入れられた際に面会に来た師匠と交わした台詞。いままで散々悪事を働いてきたくせに、いけしゃあしゃあと思ってもみないことを言い始める二人。お前が言うなぁ!

 

第2位:「だって! キノの料理、あの怖いものなんて何もなさそうなお師匠さんだって避けて通ったくらい、決定的に無茶苦茶でデタラメで壮絶で、他に形容詞が思いつかないくらいの代物じゃん!この国の人、死んじゃうかもよ! 九人くらい!」料理の国より)
〜料理を頼まれたキノに対するエルメスの台詞。さまざまな言葉を並べキノの料理の酷さを必死にエルメスは伝えようとするが、キノにはどこ吹く風であった。

 

第3位:「(早起きを否定するエルメスに)そんなことはない! エルメスはやればできるモトラドだと思う! さあ、昔を思い出すんだ! 明日から自信を持ってよろしく」過去のある国より)
〜輝かしい過去を自称すればいいという話の流れになって、キノがエルメスの過去に早起きだった過去を提案した際の台詞。シリーズにおいてキノは度々エルメスに早起きしてほしいと言っているが、今回はここぞとばかりにまくし立てている。

 

第4位:「はい。詳細は不明ですが、奇妙奇天烈で実にフザケた国があると商人から聞きまして、動物園で珍獣でも見てやろうかという軽い気持ち出来ました」捨てる国・aより)
〜老人しかいない国の老人に師匠が言った台詞。なぜかケンカを売っている台詞に弟子はヒヤリとするが、相手の老人は笑って師匠達を出迎えた。

 

第5位:「キノ、行ってこい。というか行け」戦えない国より)
〜王の指令に従わなければエルメスを没収すると言われた際のエルメスの台詞。そうなっては堪らないと、エルメスはなげやりにキノに行けと命令した。

 

 

 

注:記事掲載の順列の都合上、投稿日時を操作。初投稿日2017/10/6

[ 好きなものランキング ] 19:44 - | comments(0) | - |2017.10.04 Wednesday
管理人の好きなお話ベスト5

ここでは管理人が好きな国ベスト5をご紹介(1〜20巻より)

 

 

●管理人が選ぶ好きな国ベスト5


第1位:「夕日の中で・b」
   管理人がキノの旅でどの国が一番かと聞かれると、これだ!というお話が明確にあるわけではない。だが漠然と考え、ずっと印象残るエピソードと言えばこの「夕日の中で・b」である。このお話ではキノはほぼ登場せず、ウィルという見張り台の男の感情だけが描かれている。彼は見張り台からの光景を、みなが美しくないと思っていると認めたうえで、美しいと断言する。世界は美しく輝いている。そう思う自分を信じている。管理人も自分の感性を大切にしたい。例えみながそのように思っていなくても、自分が美しいと思う限り。


第2位:「情操教育の国」
   キノの旅では時々子供と大人の対立が描かれるが、その終着点となるのがこの話だと思う。この国では子供がいう事を聞かず大人は手を焼いていた。子供は大人からさまざまな教育を押し付けられていたのだ。そして師匠はパースエイダーの教育を勧め…大変な悲劇を生んだようだが、キノがこの国に来ると、子供達がいきいきしたとても平和な国となっていた。そして、一人の大人が子供達に強制しない、自らが模範となることだと説いた。管理人はこのお話が好き、というよりも正しいと思う。誰だって命令されて嫌なことはある。だが命令した人が率先してやるのであれば、そこから学ばざるを得ない。めくるめくこの世界において、処世術となり得る教訓だと思う。

 

第3位:「願い」
   このお話は口絵1ページながら、純粋な想いを強く感じるお話である。エルメスがキノに死なないでねという。現実世界において、大切な人に死なないでね言うことのなんと難しきことか。言おうとしても恥ずかしかったり、なに言っているのと言われそうだったりと、とても言い出せないことである。それをエルメスは言った。大切な相棒であるキノへの純粋な気持ちが現れた言葉にほかならない。とても美しいと思う。

 

第4位:「インタビューの国」
   旅人のキノさんにインタビュー、ということで記事掲載と真実のキノのインタビュー2つで構成されるお話。どちらもキノの半生や哲学が書かれているが、前者はとても生易しい良い子のみんな向けの内容となっており、両親への感謝や旅のゴールは故郷で教師になる事なんて書いてあり、なわけあるかとツッコミざるを得ない。そして、やはり現実は非情である。キノがそんなことを話すわけもなく、両親に殺されそうになったり、自分のせいで死んだ旅人の親に殺されそうになって撃ち殺したり、旅で最も危険なのは人間だったりと語る。キノの半生はとても過酷なものなのだが、それをあまりにも赤裸々にキノが語るものだから笑いが込み上げてくる。そして一番困っているのが聞き手である。こんな記事書けるわけがなく、さすがに同情せざるを得ない。

 

第5位:「ターニングポイント」
   口だけ弁慶なモブ主人公が、キノに倒されて一念発起(いちねんほっき)するお話。前半部分、主人公が大層なことを言う割にまるで結果が伴わない姿や、さんざん口だけだった主人公を張っ倒し、弱すぎて理解できないという読者待望のツッコミをしてくれるキノなど、読んでいておもしろい。そして物語の終わりは、キノに倒されたことがターニングポイントで大成功を収めるというハッピーエンドであり、とても気持ちがいい。

 

番外編:「認めている国」
   これまでベスト5を挙げたのだが、決め手はやはりストーリーに偏っている。そこで、国の制度として好きな国はどこかと聞かれた場合に答えるのが「認めている国」である。この国は自分にとって大切な人を投票し、投票されなかった人は秘密裏に始末している国。管理人は人間なので、嫌いな人がいる。そして、誰からも嫌われている人ならいなくなってほしいと思ってしまう。それを人目に付かないところで実現しているのでこの国が好きと言ってしまうのである。もしも自分が投票されなかったらそれでいいの?と聞かれるかもしれない。それについては、自分は人に嫌われることを恐れており、その反動から人に優しくしている。だから投票されないなんてことはない、と思いたい。

 


その他好きなお話
師匠と弟子が大暴れの「歴史のある国」
せめて自分の食事は残さず食べる「愛のある話」
保護されている害獣を爽快にぶちころしてしまう「保護の国」
勉強の大切が語られる「学校の国」
誤解がとてもほほえましい結果をもたらした「カメラの国」
師匠のトラウマを抱える「山賊たちの話」
見事な利益循環を実現する「開運の国」
いつかと同じさどこかへ行こうという名言の「紅い海の真ん中で・b」

 

 

注:記事整理につき余所ページの内容から独立、順列の都合上投稿日時を操作。ページ新設日2018/5/4

 

[ 好きなものランキング ] 00:25 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.10.05 Thursday