キノの旅を総括したい

"世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい"
そんな世界を余すことなく総括する、キノの旅まとめサイト。ネタバレ注意


   
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「キノの旅」総括記事まとめ

   キノの旅全話を見渡し、さまざまな切り口からキノの旅をまとめる。また、本まとめサイトのタイトル「キノの旅を総括したい」を実行すべく総括記事を作り上げる。これにより、キノの旅とはなんなのか、だんだんと浮かび上がってくると思う。

 


目次
キノの旅の主人公達

キノの旅の世界

初代キノをさがせ!
公式人気投票「人気の国」レビュー

コラボの国〜あの国とあの国をくっつければ

キノの旅を総括したい

2017年大晦日企画「管理人の旅」

[ おすすめ記事 ] 21:50 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.10.03 Tuesday
キノの旅の主人公達

   「キノの旅」シリーズはその名の通りキノが主人公ですが、ほかにも複数の主人公たちがいます。現在は小説全20巻が刊行されていますが、主だった主人公達は4組です。それぞれの人々達の旅の傾向を書いてみようと思います。
 

 

 

●キノとエルメスの旅
   タイトル通り、最も話数の多い組。キノの旅とは、あくまで旅をするために生きることである。つまりキノ以外の主人公達が抱く、正義・欲望・素直そのどれにも属さず、ただ旅を続けることを第一に行動し、そのためだったら人殺しも厭(いと)わない。


   旅をすることが第一で、その次に優先することは国の事情を知ること、さらにはおいしい食事や必要物資の無料には貪欲である。一方で国の住人の込みいった事情や、倫理を問われる場面においては興味を示さず未介入を貫く事が多い。


   一つの国の滞在は基本的に三日間と決めている。キノ曰く、それくらいがちょうどいいとのこと(出典「多数決の国」)。これは初代キノの発言から来ている。


   相棒はモトラドのエルメス。エルメスは話に水を差すことが多い一方、旅の知恵袋を担っている。そのおかげで発達した技術をキノに噛み砕いて教えてくれたり、時にはその知識のおかげで危機を回避する。

 

 

●シズと陸、そしてティーの旅
   キノと「コロシアム」で遭遇して以来、主人公としてシズが登場する話が登場。元は父親である王に復讐を果たして死ぬつもりだったが、キノにより死に場所を失い、それからは定住の地を求め旅をしている。そのため、自身が移住にするに足る国を探しているが、国自体が問題を抱えていたり、シズの善意の行動を拒絶されたりと理想の国になかなか辿り付けずにいる。移動手段は戦場跡で拾ったバギー。


   シズは正義感にあふれ、国や個人が困っている場合は積極的に関与する。それは危険なことも多いが、持ち前の剣術により危険を捌けるだけの実力を持っている。

 

   国の滞在期間は特に決まっていないが、大抵の国では移住が受け入れられない以上とどまる理由がないためすぐに出国する。だがティーと行動を共にするようになってからは、ティーの学習を兼ねて十日間(出典「遺産の国」)など多めの日数滞在する事が増えたようである。

 

   相棒の陸は忠実な犬であり、基本的にシズの意思を尊重し意見することはほとんどない。ただひたすら主人であるシズについていく。

 

   船の国以降はティーも旅に同行。彼女は無口だが、シズ以上の深い洞察力で真実を見通す場合が多い。ちなみに野宿をする場合、テントはシズ用とティー用の2つを張っている(「国境のない国」以降)。

 


●師匠と弟子の旅
   とてもフリーダムで、欲望のままに旅をしていると言えばこの二人。シリーズ史上最強を誇る師匠。師匠に劣るものの、十分な実力を兼ね備えた弟子。ただでさえ強い二人が組んだからさあ大変。莫大な報酬のために危険な仕事を請け負ったり、外道を働いた国相手に圧勝したりと最も稼ぎのある組である。悪人には容赦しないが、善良な人々から金品を騙し取ったりするようなことはしない。ただ隙があれば金品を盗んだり、報酬目当てで二重契約をしたりとそこまでいい人というわけではない。2人はポンコツな車で移動、もっぱら弟子が運転手となる。彼女らの稼ぎであればいくらでも買い替えが可能だが、師匠としては愛着があるようだ(小説20巻を終えて車を得た過去についての言及はない)。

 

   師匠はさらに博識で、水晶だと思われていた石をダイヤモンドだと見抜いたり、長すぎるアジンの国から後日出会うミライツーの名前を把握した素振りがあるなど、一般知識止まりの弟子が感服するような頭脳を持ち合わせる。その圧倒的実力で最大利益をいただくのである。

 

   国の滞在期間はこれといって決まってはいない。国での出来事や儲け話によるが、結果的に三日間の滞在している事が多い気がする。


   相棒の弟子は師匠には劣るものの、師匠ですらできない銃のメンテンナスや、特殊装備の所持など師匠とは別の分野で活躍する。

 


●フォトとソウの生活
   フォトとソウの物語は旅ですらない、キノの旅としては異色の穏やかな日々が綴られている。初登場回では奴隷からの波乱のスタートとなったが、エルメスようにしゃべるソウと窮地を脱出後あっさり定住地を見け、さらに運よく写真屋として生きていくことが叶った。このように、非情な展開の多いキノの旅の世界において、フォトのまわりには優しい人しか登場せず、非情な展開とはご無沙汰である。


   フォトの回の特徴は、写真撮影を通した出来事の物語である。特に写真撮影をしたことで隠された真実が判明したり、写真が重要な意味をもたらす事が多い。


   素直なままで生きているフォトのブレーキ役は相棒のモトラドであるソウ。ソウはキノの世界特有の非情な世界を理解しており猜疑心を持って物事に取り組み、度々フォトに忠告をするのだが、どうも杞憂で終わってしまう事が多い。

 

 

[ おすすめ記事 ] 23:06 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.10.03 Tuesday
キノの旅の世界

2018/9/15追記…自身のニコ生放送にて言葉についての指摘を追加。さらにうっかり忘れていたソウについても追加

 

 

 キノの旅の世界は、現代世界と大きく異なり城壁に囲われた国が所々に点在している。それぞれの国は大きさはもちろん(※1)、人口(※2)・科学レベル・国家形態・思想にいたるまでそれぞれ異なっている。ただしどれほど発達した科学文明を築いていたとしても、国を囲う城壁は必ず設けられている(参考と例外:愛と平和の国)。川や深い谷等地理的要因がない限り、国の中心部に政府機関や商業地域、その外側に住宅地、それを囲んでドーナツ状に農地があるのが普通である(育てる国)。

 

※1…面積が大きな国としてはモトラドで走って3日以上かかる道の国が存在する
※2…人口の例として3万2449人の人間の国や千人超の鍵の国がある

 

 

 それぞれの国々はただやみくもに違って乱立している設定…ではなく理になかった成長を遂げている。具体例を挙げると…
・国と国とが近いと戦争が起きやすい→科学が発達しやすい(戦えない国
・大国であるほど移民を受け入れやすい(渡す国
・城壁内に森がある=農地が足りている→国民が飢えていない→発展発達が滞りない(神のいない国
・国外で植林が見受けられた場合は国が近くにあり、さらに国外で植林=国内で植林できる場所が少ない=その国はあまり広くない(亡国の国
・防衛上不利という理由で海に面した国は珍しい(死人達の国
・城壁をみれば国の大きさが分かる。カーブが緩やかであれば広い国である(時計の国

 

 また文化や制度も各国で違ってくる、だがいくつかの分野については不明瞭である。
・暦は八九三年鹿の月五日(自由報道の国)、五七三年葡萄月二十四日(日記の国)、アカシアの月二十日(消えた国)がこれまで登場
・主人公達が住人と言葉が通じなかったことはないが、アジン(略)の国のように石碑の文字が読めないということがある。さらに平和な国にて館長が隣国とは言語が違うと述べていたり、人の痛みが分かる国では初対面で同様する男に対しエルメスが「言葉が違うんじゃない?」と発していることから、言葉が通じない概念は分かるようでもある
・「お金というのは基本的にその国の中でしか使えない(お金の話)」と記述があるが、キノは毎度の国の訪問で両替をしている様子がないうえ、人の痛みが分かる国では自発的にお金を機械に投入している

 

 

 キノは旅人であり国から国へと移動する。つまり城壁の外へ出て別の国へ移動することになる。どうやら国の間の簡素な道は大抵存在するようであり、キノは道に従ってエルメスを走らせる。城壁の外にいるのはキノのような旅人のほかにも商人がいるが、山賊や国外退去処分となった無法者も存在する。当然彼らを裁く存在はおらず、国の司法が及ぶのはあくまで城壁の内部までのようである。そのため国を出る者は大抵の場合武装している(参考と例外:宝探しの話-Genocide-)。城壁の外に出る人は少数派であり、いわば現実世界のようにもっと交流が盛んになればいいとキノは思いを馳せたこともある(死人達の国)。


 さらに視野を広げ俯瞰してみると、キノがいる地は「大きな大きな大陸」と記述がある(海のない国)。またキノはこれまでに橋の国船の国で2度海を渡っており、複数の大陸があると予想される。そして大元は「惑星」と呼ばれ、それについて住人は認識している(国境のない国道の話日時計の国努力する国)。ちなみに世界が丸いとの記述や(死人達の国29p)緯度経度の概念も存在する(日時計の国では緯度にして40度の場所にキノはいる)。さらに作中では、南は寒いから暖かい北に行く旨の発言=南半球でのエピソードもあり(コロシアム)、キノは大陸を縦横無尽に駆け巡っているようである。

 


 一方で明らかに現実世界と異なる存在がいる。代表的なのは人間以外でしゃべる存在である。キノの相棒であるモトラドのエルメスはもちろん、フォトの相棒ソウ、しゃべる浮遊戦車、シズの相棒である犬の陸である。彼らがしゃべる理由は明らかになっていない。エルメスについては「おしゃべりだから(悪魔が来た国)」程度の理由であり、ソウはなぜ自身がしゃべれるか分からないと自覚している(フォトの日々)。メインキャラクター以外にもしゃべるモトラドとして二期アニメ「旅人の話」で登場したモトラドも存在する。そして戦車もしゃべるが、シズの愛車であるバギーはしゃべることはない。キノの世界では発達した機械が人工音声を発することがあるが(完璧な国等)、エルメスらが同様の存在なのかは不明である。


 動物である陸もしゃべることができるが、こちらはほかにしゃべる動物が登場したことはない。知能の高い猿(保護の国)は存在したが、彼らはしゃべることはなかった。そもそもキノの旅シリーズには動物が全くでないと思われがちだが、唯一的に多種にわたる動物が出るお話が存在する。ペットの国である。だが少なくともそこでの動物がしゃべった様子はない。しまいにはキノはもらったニワトリを食べているので、ニワトリがしゃべれるのであればさすがに無言ということはないであろう。いずれにせよ、エルメスや陸はしゃべる存在でありながら、そのことについて住人は全く不自然に思われてないのである(例外:悪魔が来た国旅の話)。

 


 ほかにも、異形の存在として謎の蒼い人(旅の途中)や不老不死の少年(神のいない国)、寄生虫により50年間健康が保たれる人間(寄生虫の国)。ジャンルは変わり地上を移動する国(迷惑な国)や海を移動する国(船の国)、遥かに発達した先進技術などキノの世界にはそんなものが有象無象に存在するのである。

 

 

 

 

注:記事掲載の順列の都合上、投稿日時を操作。初投稿日2018/9/14

[ おすすめ記事 ] 23:56 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.10.03 Tuesday
初代キノをさがせ!

   小説第一巻「大人の国」にて、十一歳のキノを庇い命を落とした初代キノ。管理人は確証があるわけではないのだが、キノの旅のエピソードの中には「いつもの主人公キノ」と見せかけて「初代キノ」の話が紛れ込んでいるのではないかと疑っている。根拠は「初代キノ」と「いつもの主人公キノ」にいくつかの共通点があることからである。

 

●二人のキノの共通点
・エルメスと呼ばれるモトラドで旅をする(していた)
・短いぼさぼさな髪
・茶色いコートに黒いジャケット(初代キノの故郷で旅人の服はこれしかない)
・一人称は「ボク」

・痩せている

 


   このように、二人のキノにはいくつかの共通点がある。このほどの共通点があるならば、実は入れ替わっていたとしてもおかしくないと思う。そこで、この記事では初代キノを見分ける方法を考察してみたい。まずは「初代キノ」の特徴について「いつもの主人公キノ」とは違うところを挙げてみる。気に留めておいてほしいのは、「大人の国」に来た初代キノと、昔エルメスと旅をしていた初代キノの年代が違うということである。例を挙げれば、初代キノはモトラドを直せる腕があるが、昔はできなかった可能性があるということである。

 

●「初代キノ」の特徴
・男(明確に自ら男と名乗っている)
・背が高い
・痩せている、足は細く身体も細い
・頬は痩けている

・道中見つけた薬草や珍品を売っている

・歌があまりうまくない(対照的にキノはとても上手)
・荷物はボロボロの鞄がひとつでそれを背負っている
・モトラドを直せる
・「大人の国」へは徒歩で来た

 


   とりあえず挙げてみたが、小説ではあまり触れられないことが多く、これだけの情報でキノを探し出すことは困難である。そこで発想を転換してみたい。初代キノを探し出すのではなく、いつもの主人公キノを割り出し、そこから消去法で探し出すのである。これなら初代キノを探し出すことはできずとも、ある程度候補を絞ることができる。

 

●「いつもの主人公キノ」の特徴
・師匠やシズのことが触れられている
・明確に女と認識される(よく男に間違えられるが、実は本当に男な可能性もある)
・イラストあり
・「カノン」や「森の人」と言ったワードが出てくる
(さすがにそんな名前の銃を初代キノが持っているとは考えづらい。ただリヴォルバー所持としか記述がない場合は初代キノであってもおかしくはない)

 


   これらを除外していけば、いずれ初代キノ判明に近づけるのではないかと思う。といってもデータ数が膨大で、管理人でも候補を把握できていない。まあ気長に探していこうと思う。みなさんも改めてキノの旅を読み返す機会があれば、それを意識して読んでみるとおもしろいと思う。

 

●その他留意点
・初代キノはそもそも銃を持っていたかすら分からない。銃が登場しない回の一部が初代キノの可能性もある
・話の序盤のキノ容姿の「大きな瞳」はもしかしたらいつもの主人公キノ固有かもしれない
・背が高くなければ分からない記述があれば、初代キノの可能性がある

 


●初代キノが関連している話
「大人の国」(初代キノとの出会い)
「何かをするために」(初代キノの故郷が登場)
「ジャーナリストの国」(初代キノが過去に訪れた国)

 

[ おすすめ記事 ] 19:37 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.10.04 Wednesday
キノの旅公式人気投票「人気の国」のレビュー

   たくさんの国が登場するキノの旅シリーズ。あなたの好きな国はどれですか? ここでは公式投票結果に対する管理人の見解をご紹介。

 


●キノの旅公式15周年スペシャル投票企画「人気の国」結果発表
開催:2015年(1〜18巻までが選考対象)
公式ページ:http://kinonotabi.com/result.html


第1位:「優しい国」
   やはり、というべきか。旅人の評判が悪かったはずが大歓迎をうけ、そのあまりに居心地の良さにキノが寝坊をしてしまうほど。ラストは国がなくなってしまうと悲しい所も物語を際立たせる。個人的には印象深いのは、この国が優しくなった理由について。この国は滅亡に伴いこの国を覚えている人が悪いイメージしかないことに悲しんだ。そこで優しく記憶を持ってもらおうとしたがなかなか旅人が来ない。そこにひょっこり現れたのがキノ。そんなドラマチックな展開が好きである。ほかにも、宿にサクラを見てキノが自分の過去を思い出すなど、注目すべきところが多い第一位納得のお話である。

 

第2位:「大人の国」
   ふむ、このお話なのか。第2位は幼いキノが故郷から逃げ出すことになる大人の国。旅立つ前のキノと初代キノの交流が描かれる。キノの世界の住人は、基本的に国のしきたりを信じて疑わない。キノも同様であったが、旅人である初代キノの素朴さに惹かれていく。だがそれは悲劇の始まりだった。大人になることに疑問を持ったキノは両親に殺されそうになり、それを庇って初代キノが命を落とす。もう死んでもいいかなと思ったキノ。それを救うは後の相棒となるエルメス。そんな主人公キノの激動の旅立ちとなるお話。丁寧かつ重要度が高いお話であり、2位という結果に異論はないが、管理人としてはどうも悲劇的で苦手な印象である。管理人としては、もっと前向きだったり美しいと思えるようなエピソードが好きである。

 

同率第3位:「船の国」
   むむ、確かにね。さきほど悲劇的なエピソードは苦手と書いたが、このエピソードも最後の展開が苦手である。このお話は主人公はシズであり、彼が船の国の命運を知った時、信条の沿って国の指導者と対峙する。だが結末は住人達の拒絶だけでなく、知り合ったティーにまで拒絶されてしまう。キノのおかげで最悪の事態だけは免れたものの、怒涛の展開は管理人は気を揉まざるを得ない。このお話の魅力はやはり正義感にあふれるシズである。キノとは異なるシズの真摯な行動にはとても好感が持てる。だがそれ故に最後の悲劇が悔やまれる。

 

同率第3位:「歌姫のいる国」
   ほう、このお話か。同率第3位となるのは歌姫のいる国。このお話はキノの旅シリーズでも異色の回と言える。キノは登場するが主人公とは言い切れず、どちらかというとキノが立ち寄った国出身の少年のエリアスが主人公である。彼はひょんなことから歌姫サラと行動を共にし、執拗に追いかけてくるキノから決死の逃走をすることになる。無類の強さを誇るキノが追いかけてくるのだから恐ろしく、ターミネーターを彷彿とさせる。しかし最後にはキノが2人救い出してくれたので一安心。管理人としては彼らがその後についてのエピソードが登場するのではと思っていたのだが、20巻を終えそれは実現していない。いずれにせよ、安住の地で暮らせていることを願う。

 

第5位:「人を殺すことができる国」
   おお、嬉しい。そう思ったのが第5位のこの国である。これまでの上位4つは話が劇的なストーリーが特徴的だが、このお話はそれらとは違い特徴のある制度をもつ国というイメージが強い。キノは人を殺しても罪にはならない国に訪れたが、そこはとても治安がよかった。するとキノに難癖をつけ殺そうとしてくるものが出現、だが彼が攻撃されることになった。禁止されていない=許されているのではない。違法ではないなら何でもやっていいというわけではないという、倫理に沿ったこの国の仕組みに驚かされた。管理人としては、やはりキノの旅とはさまざまな国を主眼に置くものあり、劇的なストーリーよりも逸品な国の仕組みを重視したいと思うので、この国が上位に来たことは大歓迎である。


   5位以降は公式ページにて。ざっとランキングを見渡して思ったことと言えば、第8位「祝福のつもり」は管理人としてはキノの旅でもっとも感動的と思っており、もう少し上位に食い込んでほしかったということ。ほかは、師匠達が国相手に大暴れする「歴史のある国」が好きなのだが12と少し低めの順位で残念ということ。上位陣が劇的なストーリーを占めているのに対し、同類のエピソードと思えるキノの贖罪の物語である「何かをするために・a」が16位なのが意外ということ。こんなかんじである。



管理人が好きなお話ベスト5はこちら

[ おすすめ記事 ] 00:21 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.10.05 Thursday
コラボの国〜あの国とあの国をくっつければ

   キノの旅シリーズには幾多の国が登場し、その大半が何かしらの問題を抱えている。なにか解決策はないものか…そうだ、他国間同士で足りない部分を補い合えばいい! そんな発想からきただいぶおふざけな記事です。不快な文章もあるかと思うので、あらかじめご了承ください。

 

 


「人の痛みが分かる国」×「つながっている国」
〜近くにいるとお互いの知られたくない感情が伝わってしまう…そんなときにおすすめな国はこれ!「つながっている国」。ここであれば感情が伝わらず他人と交流ができます(注:ただし相手が実在する人間とは限りません)。

 


「レールの上の三人の男」×「機械人形の話」
〜まったく、意味もなくレールを整備させられるなんて馬鹿らしい。でも会社にやめろと言われてないし…そんなあなたに機械人形の方々! ちょうど役目がなくなり困っていたので引き受けます!…これでいいのか?

 


「大人の国」×「同じ顔の国」
〜子供は大人の所有物であり、失敗作は処分する権利がある…??? なにを言ってるんですか! そんな理屈が通る訳ありません。真逆です。親が子供を殺した場合死刑、子供が親を殺した場合無罪です。作中の台詞を借りるのであれば、「〜当然ですよね。子供は親に育てられるのですから。自分の育てた子供が、自分を殴ったり蹴ったり殺したりしても決して文句を言ってはいけません。そういうふうに育てたその親が、百パーセント悪いのですから。甘んじて受け入れないと。」

 


「平和な国」×「殺す国」
〜全く関係ない二国間の戦争に付き合わされて、タタタ人は本当に迷惑しています。そんなときはこの方々。「殺す国」で登場した自殺志願者な方々を×××××。そうすれば万事×××××です。

 


「優しい国」×「失望の国」
〜今まで旅人を酷いことばかりしてしまった。この悪評をどうにかできないか…そんな時は「失望の国」。国の評判が良くて期待に沿えず困っています、あなたの国の悪評をわけてほしいんです!

 


「差別を許さない国」×「差別をする国」
〜ううむ、これは…出会ったらどうなるんだ? 言葉としては真逆なのだが、両者に差があるのか?

 

 

「二人の国」×「拘らない国」
〜暴力を振るう恋人を殺してほしい…そんな時はこれ!「拘らない国」。恋人が一人だから問題が起きるんです。複数人と付き合って、気に入らなければ振ってしまいましょう。

 

 

「愛のある話」×「転がっている国」
〜みんな食べ物がなくて死んでしまう…そんな時はこれ!「転がっている国」。携帯食料がいくつもの倉庫に山のようにあります。携帯食料だと飽きてしまうかもしれませんが、命には代えられません。

 

 

 

ほかにもあれば随時更新

[ おすすめ記事 ] 23:45 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.10.05 Thursday
キノの旅を総括したい

●キノの旅を総括したい こぼれツイート

 

 

   キノの旅を総括したい。このサイトのタイトルであり、管理人が最もやりたいことを表している。最近ようやく全話のページ作成が叶い、この記事執筆時はいよいよアニメ2期開始直前、言わばキノの旅シリーズの第二幕の開始直前である。重要な節目である今こそ、キノの旅について総括したい。

 

   キノの旅を総括するにあたり、本来であれば、著者やライトノベル界の傾向をあげつつ解析するのが筋であるが、つたない管理人の知識ではそれらを取り扱う自信がなかった。そこで、今回はあくまでもキノの旅の世界の内側より総括を試みることにした。記事作成当初はどう作ったものかと悩んだが、ゲームのレビューサイトのように、良い所・悪い所・感想、その三つにまとめるというやり方がシンプルで良いと思った。この手法を用いてキノの旅を総括してみたい。

 

 

●良いところ
・さまざまな国々に触れることができる
   旅人キノは、惑星のさまざまな国々を基本的に三日間滞在し見て回る。そこでは人が生きる姿、民族の願い、国の制度を知る事ができる。キノが旅をする理由は、ある時自分が愚か矮小な奴だと思う時があり、そんなとき周りの世界がきれいに思え、それをもっと知りたくて旅をしているのだという。思い出してみると、滅多に見ることが叶わない日の出を見て感動するお話「朝日の中で」や、誤解からとても穏やか展開を生み出した「カメラの国」。中には規制だらけの「安全な国」なんて突拍子もない国にも出会うが、そんな自分以外の世界、一見醜く見えたりとても美しく見える世界を、主人公キノとともに読者は体感していくのである。そしてさまざまな景色や価値観に触れるのである。


・問われる倫理
   辿り着く国の中には、倫理観が著しく欠如した国も登場する。子供は大人の作品なので処分してもいい「大人の国」。多数決で負けた者はことごとく死刑にする「多数決の国」。税金未払いを理由に怪我人を見殺しにする「税金の国」。そんな国々を見て、読者はおかしいと感じる。それは、生活を送るうえで曖昧になっている倫理観を見直す良い機会となっている。ある決まりを追求することにより、どのような事が起こり得るかを物語で分かりやすく提示している。

 


●悪い、というより問題だと思う事
・傍観者キノ
   キノの旅の悪い所はなにか。そう問われても管理人はピンとこない。だがあえて言うのであれば、主人公キノが傍観者に徹する事である。キノはさまざまな国を回り、時には倫理を問われる局面を迎える。しかし、キノが積極的に正義を為そうとすることはあまりない。目の前で非道なことが起ころうとしても、自身が旅を続けることを第一に行動している。これは幾多の別作品から見ても一線を画するものに思える。大抵の主人公は悪事を止めるべく動くし、世に言うダークヒーローであれ、悪事を用いて世界を変えようとする。しかしキノは世界に対し行動を起こさず、基本的に見て回るだけの傍観者なのである。

 

   これは問題点だと思う。まあキノの旅とはそういうスタンスであり、この点を批判する管理人は、アクション映画を見て暴力はいけないと言っているようなものかもしれない。キノの旅は小説であり、物語の登場人物の行いに物申すのはナンセンス、それこそシリーズであった物語の犯罪行為すら許さない「違法な国」と同じ勘違いとも言えるし、別の観点から言えば「歌姫のいる国」で人を救っているじゃないかとツッコミを入れることができる。それらを理解できるのだが、どうも管理人としてはキノが問題に対し傍観するというスタンスを続ける限り、このしこりが残るのである。

 


・旅を続けるしかないという限界
   そんなキノの旅であるが、ある限界を感じることがある。キノの旅シリーズの別の主人公にシズがいるのだが、彼は正義感あふる青年で、先にあげたキノと異なり自身の信条に基づいて行動をする。また、彼は移住の地を求めて旅をしており、彼にとっての旅はあくまで手段であり、それをすることが目的ではない。そんなシズであるが、ついに安住の地を見つけたかに思えたエピソードがある。それは「渡す国」である。この国は国柄もよく移民も受け入れてくれて、実際シズは順調に国での仮移住の生活を送った。しかし、問題が発生し結局は国外退去処分となった。物語としてはシズの正義の行いをした故であったが、小説刊行の運営上シズの旅が終わってしまっては立ち行かなくなるという事情もあるだろう。

 

   この現象はキノの旅の限界を顕著に表している。物語の主人公として、キノ、シズ、若き日の師匠がいる。あと旅をしていないフォトについては存在の扱いに困るのだが、ここでは無視させてもらう。先の3人、彼女らは旅を完全に終わらすことはできない。これはシズの例をあげたように一時的な停止ならともかく、完全に停止させることは作品の崩壊を意味する。その展開を迎えるならば、作品の完結を覚悟するほかない。その制約上、主人公達は旅を辞めるという選択肢を選べない。それこそがキノの旅の限界を作っている。

 

   別に旅を辞めなければ劇的な展開を起こせないわけではない。公式投票の「人気の国」を見れば旅の中で感動的な話がいくつも思い出すことができる。ただ管理人としては、常に旅を続けるために行動しているキノが、旅を辞めようとする局面に興味があるのである。まあ、シリーズにおいて新聞掲載時最終回「旅の終わり」があり、それも最終話の一つの形ではあるが、あんなひっそりと終わってしまうのはできれば御遠慮願いたい。キノが自らの意思で旅を辞めるという物語。それをきっちり描ききってこそ、シリーズ最大のインパクトを生み出すことができると思う。

 


・実は裏ワザあり?
   とまあキノの旅にはそんな限界があるのではと思ったのだが、書いていくうちにある回避策を思いついた。そのヒントは師匠ある。師匠の顔は二つある。若き日の師匠と老いた師匠である。もちろん老いた師匠は旅をしていない。だがその師匠は思い出が語ることができる。この手法であればキノの旅を終わらしても、物語は続けることができる。実際シリーズの中には「むかしの話」と題した老婆のティーの思い出話も存在する。いざとなったら老婆になったキノに昔話をさせればいい。いっそのこと新章扱いにして、タイトルは「キノの旅の思い出」にしてはいかがだろうか。とても語呂が悪いが。

 

 


●感想と総括
   キノの旅を総括したい。この記事を書き始めた際は総括のイメージが全く湧かず、着地点が分からない状態だった。だが良い点悪い点をテーマに書き出してみるといくつかの要点が浮かび上がってきた。キノの旅を読めば、さまざまな国々を見て醜いものや美しいものに触れられ、さらに己の倫理観を見直す機会となる。一方で傍観者に徹し悪事を見過ごすキノは、筆者にしてみればしこりが残る。また、物語的にも出版都合上においても、旅を続けるという制約が実は限界を生み出しているのではと思う。言い換えれば、旅を辞めるという決断を下すときこそ最大のインパクトが引き起こすことができ、そして物語の完成を達成することができると思う。

 

 

 

   さて、これからアニメ2期、さらには小説第21巻を見に行く。物語の完成を望みつつ、一方でずっと続いてほしいという思いつつ、そんな矛盾を抱えながらも「キノの旅」、これからも楽しみにしている。

 

[ おすすめ記事 ] 21:13 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.10.06 Friday
2017年大晦日企画「管理人の旅」

   2017年は「キノの旅」の再アニメ化や2つ漫画化など、多くのメディア展開がなされた劇的な年となった。そして年の瀬を迎える。アニメ放映は終わってしまったが、いくつかの場所でキノの旅関連の催しがなされていた。こんなことが次にいつ起きるか分からない。そこで2017年を締めくくるべく、大晦日の東京一人旅キノツアーを考案した。今回の記事は、大晦日当日にツイッターで上げたレポートを改めてまとめたものである。


   キノツアーをする上で候補地となったのはとりあえず三ヶ所。
‖翹榲玄┐されているという「秋葉原ラジオ会館」
▲ノグッズが売られているという「池袋パルコ」
K槎燭箸い┐「新宿キノカフェ」

 

   まあこれらはツイッター上でも画像が結構出回っており、特別管理人が撮る必要がない。そこで目的地へ移動中の光景などを取り上げ、それを見て思ったことを長々と書き連ねていきたい。

 

 

 

1.出発
   まずは荷物と言う名の装備を確認する。旅のお供として2in1のタブレットを持っていく。というのも管理人はスマホを持っていない。ガラゲーはあるのだが、それだとツイッターにアクセスできない。なんでスマホ買わないの?と言われると、買い換えるのがめんどうだから。そんな考えで今のガラゲーを買ってから7年ぐらい経過している。まあ、今後劇的にスマホの魅力や必要性が上がったら買おうとは思う。

 

   基本的に自分は他の人に比べて物を買うペースが遅い。というのも興味がある程度では買わない。買う際は意味を強く求めてしまう。例えば、一般ゲームの新作が出たとすると、一部の定番ゲームを除き大抵のゲームすぐには買わない。別に中古や値下がりを待っているわけではない。本当に待つのは完全版である。これは通常版をすぐに買って、後から完全版が売られて買うか悩むのが嫌だからである。そんな感じで無双Orochi2は完全版だけを買ったり、現在は恋姫夢想の完全版を(公式が発売否定しているにも関わらず疑っており)待っている。

 

   まあこんな感じで随所で話を脱線させつつ語っていきたい。
   キノツアーな一人旅。相棒にしゃべるモトラドがいればよかったのだが、残念ながら不在。そこでこのしゃべらないタブレットを相棒としよう。現地でのWiFiポイントを駆使し、当日はツイッターで発信をする。スマホを持っていない自分としては、このタブレットがなければ情報のやりとりができない。今回の旅にはお互いが必要である。家を出る直前にツイッターで出発の旨と、目的地とは別に行ってきてほしい場所がないか募集をしておく。自分が知らないキノゆかりの場所があると面白い。

 

 

14:00
   大晦日の午後、遅めの時間に自宅を出る。管理人は東京住みでないが、過去に何度も東京へ足を運んでいる。目的地の場所は有名な場所付近なのであまり精査せず、ちゃんと調べたのは各目的地への電車移動時間程度だった。まあこの甘い考えにより後に多大な労力を支払うことになるのだが…当時はそんなこと知る由ないという、ありきたりな定例文を使うことになる。

 



2.東京へ
15:30
   JR上野駅に到着。秋葉原へは電車で一本で行けないので、ここで降り乗り換える。すぐに乗り換えの電車の元へ行ってもいいが、大晦日の上野ということもあり、軽く駅構内を歩いてからその辺の壁にもたれかかる。

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[ おすすめ記事 ] 22:17 - | comments(0) | trackbacks(0) |2018.01.12 Friday