キノの旅を総括したい

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キノの旅XX 感想(ネタバレあり)

●キノの旅XX -the Beautiful World-
「みんなが異常者だと思っている人は みんなを異常者だと思っている」 -You Are Watching a Mirror.-
発売日:2016年10月8日
登場人物:キノとエルメス、シズと陸とティー、師匠と弟子、フォトとソウ

 

 

2018/8/15以後周辺〜巻全体を通し記事を加筆修正

 

この巻について
   大台到達となる20巻。人気ライトノベル「キノの旅」はついにここまで来た。

   エルメスが海を的確に言葉で表した「海のない国」、なぜか羊の群れに襲われる「羊たちの草原」、一瞬しか登場しないキノが一人の人生を大きく変えた「ターニングポイント」、師匠の話に相応しいお宝争奪バトルロワイアル「宝探しの話 -Genocide-」などなど。一方でこの巻は数百年前に何々があったという歴史設定が多く、他の巻にはない特異性を感じる。そうは言ってもその必然的理由を見つけられずいるのだが。
   巻末には、キノの旅の舞台が宇宙だったらという宇宙編。カバー裏はこれまでのお話全話のタイトルを使った大きな将召箸い数字。さらに本書各所に散りばめられた単語を順番に組み合わせると…。

 


目次
口絵「海のない国」
プロローグ「旅の話・b」
第一話「人間の国」(シズのお話)
第二話「仲の悪い国」(三者三様)
第三話「拘らない国」
第四話「宝探しの話 -Generic-」(キノが旅に出る前の話)
第五話「宝探しの話 -Genocide-」(師匠のお話)
第六話「夫婦の話」(フォトのお話)
第七話「ターニングポイント」
第八話「羊たちの草原」
エピローグ「旅の話・a」
宇宙編四十五話「旅には休憩や、振り返る時間も重要さ」
カバー裏+隠し飛散メッセージ

 

[ 小説第20巻 ] 21:58 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.25 Monday
キノの旅二十巻口絵 海のない国 感想

●海のない国 -Can You Sea Me?-
一言でいうなら:海を言葉に表すと
名言:「〜。"海"とは心である。〜」


登場人物:キノとエルメス
話の長さ:数ページ
備考:世界地理描写

 

 

あらすじ
   大陸の中央にある小さな国に訪れた。久しぶりの旅人ということでキノは大歓迎を受けた。しかしモトラドに対しては不遇であり、エルメスは立腹していた。記念のお祭りが開かれキノが満腹になると、住人から海とは何かと聞かれた。彼らは海を見たことがなく、海の本質を表す言葉を教えてほしいのだという。キノが答えられないでいると、外でずぶ濡れになっていたエルメスが大声で言った。

 

オチ
   キノ達が出国した後に住人達はすぐに石碑の作成にあたった。それから何百年たったか分からないが、その石碑はずっと残った。内容は、我が国には海がある。海とは心で、穏やかな時もあれば荒れたり、包み込むときもあれば拒絶したり、一部しか触れられないが広大であるとあった。
   そして石碑の裏には、人以外の心を持つものがこの言葉を伝えたと書いてあった。


感想
   海と心の性質…言われてみれば確かに言い得ていて妙である。最後にはエルメスを表す言葉も記述されており、この国の人々は蔑んでいたモトラド対する見解を変えたようだ。今回、エルメスは見事な名言を残してくれた。だがそれを喋った状況を思い出すとなんとも可哀想である。

 

 

キノの容姿と装備:黒いジャケット(イラストのみ)
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:45)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:244)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:53)
国の技術レベルと特産物等:現代
収穫:美味しい食事

 

[ 小説第20巻 ] 19:33 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.27 Wednesday
キノの旅二十巻第一話 人間の国 感想

●人間の国 -the Ark-
一言でいうなら:人間が本能のままに生きている国
名言:(強いてあげるものはなし)


登場人物:シズと陸とティー
話の長さ:約30ページ
備考:他の話とリンク(お犬様扱いされた国=昔の話

 


あらすじ
   その国は隠されたように存在しティーがいなければ見逃すところだった。看板を見つけるとどこからともなく声がし、この国で十賢者と呼ばれる老人老婆の指導者達に出会った。食事の席が設けられ、シズは自分達や周辺諸国の話をした。その後、用意された一室にシズ達は案内された。部屋の設備が快適で、まだ見ぬ国内の様子や住人達に期待がかかった。

 

オチ
   シズは呆然と国の光景を眺めた。草原には、老若男女の人間が全裸でそこにいた。彼らは自由気まま、動物のように生きていた。言葉は話せないようだった。ティーはおもしろいと言った。どうしてこのような光景なったのかというと、人間という種を未来永劫残すためだという。人間は知能を持つことで争い滅亡する可能性がある。なので知能を持たせないよう、食事に薬を入れ知能の発生を防いでいるそうだ。必要なインフラは機械がやってくれる。だが機械は意思決定ができないので、自分達十賢者がいる。また今からでも住人全員に知能を与えることは可能で、その具体例が十賢者なのだという。
   また、十賢者はもともとあの人間達の一人であった。話し手の老人はあのころは幸せであり、戻りたいと言った。そして老人は毒を飲み自殺してしまった。するとほかの賢者達が現れ彼に理解を示した。さらにシズに自分達のかわりにならないか、なんならティーの席は自分が開けると言った。


感想
   本能のままの生活…。動物は本能のまま生きおそらく悩むことはない。管理人も…といった事はあまり考えないようにしている。こういったものは叶わないものであり、それよりも現状で楽しく生きる事を考えたほうがいいと思う。叶わないことばかりを考えていては、現実世界のいい所が見えなくなってしまう。現実世界だって、合法の範囲内であれば欲望のままに生きることだってできるのだ。

 

 

殺害人数:0(シズの累計殺害人数:27)
シズの主張が認められなかった回数:0(累計数:6)
国の技術レベルと特産物等:近未来
収穫:豪華な食事・快適な寝床

 

[ 小説第20巻 ] 22:41 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.27 Wednesday
キノの旅二十巻第二話 仲の悪い国 感想

●仲の悪い国 -I Need You.-
一言でいうなら:交易がなく持ち腐れのある三ヵ国
名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:キノとエルメス、シズと陸とティー、師匠と弟子
話の長さ:数ページ
備考:三者三様・英題が同名の話あり(長のいる国

 

 

 

あらすじ
   近くにある二つの国にに入ったことはなく、これから入る予定もないですねと旅人は質問された。この地方には三つの国があって、お互い猛烈に仲が悪く、人や情報のやり取りのない断交状態が二百数十年続いているという。そして旅人はどれか一つにしか入国できないそうだ。

 

   キノ達が入国した国は夜も明るい国だった。国の中には何本も塔が建っており、てっぺんから炎が揺らめいていた。これは国土から出る使えない黒い水を処理するため、嫌々ながらいつもこうしているのだという。

 

   師匠と弟子が入国した国はとても広かった。国土は山が多く、平野部では農作物を生産するために必死で働いていた。旅人さんが使っているような便利な機械があればもっと楽できるのにと住人に言われた。

 

   シズ達が入国した国は鉱物資源がとれ、技術がとても発達した国だった。だがとても小さい国で、その技術があってもさして必要なく、商売に活用することが全くなかった。

 

   旅人達はみな、ほかの二つの国には入国できないので、新しい地方に向けて出発した。

 

 

感想
   断交を辞め交流すればいいのにと思うお話。国際情勢を鑑みるとどうも政治や歴史に目が行きがちだが、お互いの欠点を補え合えればみな利益が発生するはずである。

 

 

 

キノの容姿と装備:黒いジャケット(イラストのみ)

殺害人数:0
国の技術レベルと特産物等:それぞれ
収穫:なし

 

 

[ 小説第20巻 ] 19:32 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.28 Thursday
キノの旅二十巻第三話 拘らない国 感想

●拘らない国 -Love Them All!-
一言でいうなら:複数の人と付き合わなければならない国
名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約20ページ
備考:海が出る話

 


あらすじ
   キノは海を傍目に岩からなる危なっかしい道をエルメスで走っていた。目的の国は海に面しており、漁業が盛んであった。入国して翌日の朝、キノはいつもより早く起きることになった。漁業が盛んなおかげで朝からうるさいサイレンがなったためであった。そのせいでエルメスも起きた。
   商人の評判通り魚料理が美味しかった。国を見て回ると場所を問わずカップルばかりいた。そしてキノは四十代の男性にナンパされた。キノは相手にしなかったが男はしつこかった。すると、それを見た女性が男にまたナンパかと話しかけてきた。男はその女性に今日も美しいねと言い、キノの前でぶっちゅうとキスをした。そして言葉を交わすと女性は去った。
   そんなことがあった直後にもかかわらず男はキノに再びナンパをしてきた。キノは男にこの国について質問をした。一夫多妻制というわけではなく、誰か一人だけと結ばれることを禁じているのだという。そうなった理由は恋愛犯罪、いわゆるストーカー等の犯罪を防ぐためであり、この法律が施行されたことで犯罪が減少したそうだ。キノが納得していないようだったので男はパースエイダーを例えに出した。二丁銃を持っていて片方が弾切れになった場合、もう片方で戦い続けるだろうと言った。
   そのためこの国には結婚というシステムもないという。また初めて交際するときや、2人付き合っていたが片方に振られた場合、仮彼女・仮彼氏を作ることで合法を維持することができるという。その制度を使えば適当に仮彼女を登録したあと本命の一人だけを好きでいられ、それがストーカーなどにつながるのではとキノ達。だが男によるとそんなことは起きず、この国の人達は一つの幸せな恋愛を経験したので、恋人が複数いればもっと幸せになると考えるのだという。


オチ
   結局キノは15人ぐらいからナンパされた末に出国した。再び危なっかしい道を進み、転びかけた。「エルメスに代りはいないからね」とキノは言い、のんびり行くことにした。


感想
   恋愛による袋小路を避けるために複数恋人という選択肢を設けたお話。それにより複数人と恋愛をしなければならず、結婚の概念もなくなり異母兄弟だらけという、もう何がなんだか分からなってくるお話。作中では弊害が起きていないようだが、実際やってみたらさまざまな予想だにしない問題が発生すると思う。

 


キノの容姿と装備:十代中頃・黒いベスト・白いシャツ・銀色のフレームのゴーグル・パースエイダー・もう一丁の自動式
エルメスの言い間違い:直線番長→正:波乱万丈(累計言い間違い数:46)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:244)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:53)
国の技術レベルと特産物等:現代・漁業
収穫:美味しい魚料理(焼き魚と刺身)

 

[ 小説第20巻 ] 21:24 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.28 Thursday
キノの旅二十巻第四話 宝探しの話 -Generic- 感想

●宝探しの話 -Generic-
一言でいうなら:過去の研究ノートを見つけた話
名言:(強いてあげるものはなし)


登場人物:キノとエルメス、師匠
話の長さ:数ページ
備考:キノが旅立つ前の話・同名の話あり・他の話とリンク(宝探しの話 -Genocide-

 

 

あらすじ
   ログハウスから少女が分厚い本を持って飛び出してきた。そしてししょーと呼ぶ老婆の元にかけより、本を見つけたと言った。もらった荷物入れの奥にあったという。師匠によるとそれはとある人物の研究ノートであり、その人は新しい薬を人生をかけて作ろうとしたが、志半ばで命を落としたそうだ。そしてそれを手に入れた師匠は信頼できそうな国の研究グループに提供、彼らは喜び多くの人の命を救う薬の開発に成功した。師匠は特許料をもらうこともできたが、自分の仕事でない事やもらわない分薬の販売価格を下げられるので断った。
   少女はその時の話を聞きたいと言った。師匠はそのうちゆっくりとと言った。

 

感想
   次のお話である「宝探しの話 -Genocide-」の後日談。同名タイトルながら英題がGenericからGenocide、つまり「商標登録のない安価なジェネリック医薬品」的な意味?から「大量虐殺」になっている。いったい研究ノートの持ち主に何があったのか。

 

 

キノの容姿と装備:十二歳くらい・リボンを結んだ長い髪
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:46)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:244)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:53)
国の技術レベルと特産物等:国外
収穫:研究ノート

 

[ 小説第20巻 ] 19:30 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.29 Friday
キノの旅二十巻第五話 宝探しの話 -Genocide- 感想

●宝探しの話 -Genocide-
一言でいうなら:お宝争奪バトルロワイアル
名言:「"誰も見ていない場所で、仕事なんかする必要はない"〜」


登場人物:師匠と弟子、ほか多数
話の長さ:約80ページ
備考:ひと気のない国・同名の話あり・他の話とリンク (宝探しの話 -Generic-

 

 


まえがき
   今回は登場人物が多いので最初に取り上げておく。記事の終盤にも登場人物の行動と結末のまとめがあるので、言ってしまえば登場人物欄だけを読めば話の全貌が把握できるかと。

 

テッド…カウボーイ風の男。宝探しの旅案内人としてテッドとミーシャを連れてきた
オッチ…最年長。農夫風で陰気そう
ドクター…三十代前半に見える博士。噂を聞き単独で来た
ミーシャ…三十前後に見える元女優
ヤージ…二十歳そこそこの男性。中肉中背。ヤインとカップルで偶然ここを通りかかり宝探しに参加
ヤイン…二十歳そこそこの女性。小柄で無口

 


あらすじ
   師匠と弟子は信じがたい「例の話」をもとに目的の国へ向かっていた。そしてそれを発見したが、その国は大きな川の中州にあり、とても入れるようには見えなかった。そんな矢先、自分達のほかにも人がいることに気付いた。師匠は警戒を怠らないことと、いざという時の合図を決めて彼らの元へ向かった。そこにいたのは6人の男女でみながこの国目当てであった。入国する方法も心得ており、上流で雪崩が天然のダムとなり、一日なら入るチャンスが生まれるとのことだった。


   そして、待ちに待った入国の時がきた。川の水位が急激に低下したのだった。みな財宝を取る気満々だったが、ドクターだけは研究が目的とのこと。そしてそれぞれが探索を開始、遺体や家からお宝が見つかった。その後、師匠と弟子はみなが取り決めた時間を見計らい集合地点の入り口へと向かった。集合地点にはミーシャとドクター以外の四人がいた。それぞれお宝をぎっしり手に入れていた。


   発砲音がした。みなそれぞれ伏せたりした。ミーシャの銃の発砲音のようだった。すると遅れてドクターが来て、むこうでミーシャが死んでるようだと言った。みなで行ってみるとミーシャが死んでいた。集合場所にいなかったドクターが真っ先に疑われたが本人は否定した。内部犯なのか外部犯なのかみなが疑心暗鬼に陥る中、お互いが見える位置で宝探しを続行することとなった。ある程度探索した後、用を済ませたいとヤージとヤインが立ちあがった。2人で大丈夫かと言ったが彼らは聞き入れず行ってしまった。


   発砲音がした。みなそれぞれ伏せたりした。発砲音は2種類だった。襲われて反撃しているのか、仲間割れか分からなかった。さらにみなの前に発煙手榴弾が投げ込まれた。どんどんあたりが見えなくなっていった。するとオッチが駆け出して行ってしまった。自分だけでも国を出るつもりのようだった。テッドは師匠達に3人一緒にいるように言って、オッチを追いかけた。

 

   残された師匠達3人の元に、血だらけでヤインを背負ったヤージが現れた。誰かに襲われ反撃、たぶん倒したという。それを聞き師匠は自分達が見てくると言い、弟子にドクター以外は皆殺しという合図をした。そして師匠達がその場を離れると、ドクターはどうすればいいんだと言った。すると死んでおけよと負傷しているはずだったヤインの声がした。ヤインの持った大型のナイフがドクターの喉元にせまり…ヤインが撃たれた。フラフラだったヤージが声をあげ飛び跳ねたが、彼も撃たれて死んだ。師匠と弟子が撃ったのであった。ドクターは後ずさるとその手にヤインのナイフが触れた。


   テッドは逃げていたオッチに追いついた。そしてなんとかオッチを落ち着かせ、なぜ宝探しを始めたのか理由を聞いた。理由は妻が重病で国の最高の医療を受けるために資金が必要だった。それを聞いてがんばれよと言ったテッドは、オッチを殺した。

 

   テッドが戻ると弟子が負傷していた。弟子によると、そばのカップルの遺体は二人が偽装の上襲ってきたので撃退したものの、ドクターのナイフ術により負傷したとのことだった。それを見てテッドはとりあえず死んどけと言い弟子を殺そうとした。そして銃声。弟子がテッドを無力化した。弟子は利き手を負傷したふりをして、無傷の利き手である左手で撃っていた。その場に師匠が現れた。弟子によると自分の傷は師匠により唐突にやられたのだという。驚愕するテッド。


   じゃあミーシャを殺害したのは誰かとなって、師匠は驚くべき推理をした。それができたのは一人、ミーシャ本人であり、自殺したのだという。そして発砲音はみなを混乱させるために単なる遊びだと推理した。さらに師匠はテッドが人殺しを楽しんでおり、オッチを殺したことも見抜いた。テッドは助けてくれたら報酬を出すと申し出たが、助ければ殺しを続けると確認した師匠は彼を殺した。

 


オチ
   生き残った師匠・弟子・ドクターが国の外へ出ようとした。すると師匠がドクターに荷物を置いていくように言った。ドクターは拒否すると、弟子は自分達がこの国へ来た本当の理由を語り始めた。自分達は政府に雇われ、酒場でテロをすると言った男の捜索を任されたのであった。ドクターは酒場の男が自分であると認め、自分を蔑んだ故郷を皮切りに、世界中の国を渡り歩いて細菌をばらまき皆殺しにするのだと言った。師匠はドクターを殺した。


   師匠と弟子は国に爆弾を設置してから脱出。爆破すると国は川に飲み込まれた。弟子はこれまでを振り返り、ドクターを殺したのは優しかったですねと言った。本当はドクターは生け捕りにし拷問にかけられるはずだったのだ。そして出発することにしたが、師匠は弟子が負傷しているにも関わらず運転をさせることにした。弟子はこれから2ヵ国分運転するのは辛いと言った。弟子は師匠が病気であるオッチの妻に宝石を渡すつもりだと見抜いていた。

 

 

まとめ
   書き出してみたらずいぶん長くなった。ここで登場人物の行動と結末を書き出してみたい。

 

ミーシャ…彼女は死に場所を探しており、人生最後のお遊びとして銃を撃ったあとで自殺した。彼女は女優だったのだ。だが、それはバトルロワイアルの引き金となってしまった

 

ヤージとヤイン…男女のカップル。端からお宝独り占めのため全員殺害を狙っていた。しかし集団行動によりそれを遂行するのが困難になったため、何者かによる襲撃と負傷を装い先手を打とうとした。その際、ミーシャ殺しの犯人はドクターだと思い込んで一人になったところを狙うが、それを察知した師匠達により殺された

 

オッチ…農夫風の最年長。妻の医療費のため混乱の中で自分だけでも逃げ出だそうとするが、この国へ案内してくれたテッドに油断し殺された。自ら妻に医療費を渡す悲願は叶わなかったが、最後に師匠がその意思を受け継いだ

 

弟子…みなと初対面の時から銃のホルターの位置変え、利き腕を偽っていた。ヤージとヤイン殺害後、師匠に不意打ちで利き手とは逆の右の腕を切られた。それにより利き手を使えないとテッドを油断させることができた

 

テッド…カウボーイ風の男。テッドとミーシャをこの国へと案内した目的はお宝ではなく人殺しであり、こんなことをするのは今回で5回目であった。今回も全員殺害するつもりでおり手始めにオッチを殺害、ドクターを脅威に思いつつ負傷した弟子を殺そうとするが、見事に師匠達の罠に引っかかり殺害された

 

ドクター…博士の目的は、この国でしか取れない細菌による大量破壊兵器の作成だった。それを作り国や世界に復讐するのだと言ったが、師匠に殺された

 

師匠…ある国で引き受けた依頼は、酒場の会話が情報元の信憑性の低いテロ計画だった。師匠はドクターが、細菌による大量破壊兵器製造を企んでいることを見抜き殺した。ドクター殺害は、彼にとって生け捕りが死よりつらいということを見越したうえであった

 


感想
   まさかの孤島の密室殺人ミステリー展開なお話。それぞれの思惑が複雑に絡み合う。このお話は師匠に対する評価を不安定なものとしている。正当防衛とはいえ殺人、さらに無力なドクターを殺害しているので一見非情に思えるが、ドクターを殺害したほうが彼にとっては楽という判断や、無関係のオッチの意思を受け継ぐなど、まるで評価を一定にすることができない。


   それにしても事の発端がミーシャの狂言だったとは、まったくもって迷惑な話である。まあそれがなかったとしてもバトルロワイアルは発生していたか。邪推だが、著者はドクター手練れ説をミスリードしたかったようだが、管理人が読解力が低いせいかドクターを手練れだと全く思わなかった。

 

 

追記

   4話の前日談にて老婆師匠は研究ノートの情報を他国に提供したと発言しているが、本編ラストでは弟子が「あの"研究ノート"くらいは、もらっちゃってもよかったんじゃないですかね?」と言っている。それに対し師匠は言葉を遮るように別の話をしており、彼女は弟子に秘密で研究ノートを所持しているようだ。

 

 

 

師匠達の容姿と装備:自動式ハンドパースイダー・リヴォルバー・大口径ライフル
殺害人数:4(師匠達の累計殺害人数:120)
師匠達が狼藉を働いた回数:1、契約不履行・正当防衛な殺人(累計数:12)
国の技術レベルと特産物等:中世(石造りの家)
収穫:国のお宝?・研究ノート・ドクター捜索の報酬

 

[ 小説第20巻 ] 08:45 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.30 Saturday
キノの旅二十巻第六話 夫婦の話 感想

●夫婦の話 -Taken-

一言でいうなら:夫婦がどちらもスパイだった話
名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:フォトとソウ
話の長さ:約30ページ

 

 

 

あらすじ
   写真を撮ってほしいとフォトの写真屋に夫婦が訪れた。妻によると、旦那は写真嫌いだったが妻の説得に突然応じたそうだ。撮影が滞りなく済んだ後、旦那がいつ写真が届くかと聞いた。これが無口で乗り気でなかった旦那の初めての台詞だった。フォトはそれに答えると、旦那は感謝し二人は帰っていった。

 

   後日ラジオを聴いていると、例の旦那が水死体で発見されたニュースが飛び込んできた。そしてフォトの家に警察官がやってきた。例の旦那についての聞き込みだった。その最中、警察官に無線が入った。ソウが耳を澄ましたところ、捜索の打ち切りを命令する無線だった。

 

   それから数日後、カラー写真が完成し残された妻へ届けることにした。妻の家に着くと中に案内されたが、家具らしい家具がまったくなかった。旦那の遺言でそうなったらしい。妻は残っていた家具のティーセットでお茶を出してくれた。すると警察官、ソウの見立てでは公安警察が訪れた。彼らはフォトの目の前で妻に旦那が他国のスパイであることを明かし、旦那は自分達に監視されていると気付いたため自殺したと述べた。それを聞いた妻は目に見えて放心状態で、とりあえず警察官達にお茶を勧めた。すると、それを飲んだ警察官達が倒れた。部屋の外で控えていた一人の警察官が乗り込んでくるが、妻の投げつけたヘアピンにより銃を落とし、瞬時に掌底で倒された。

 

   ソウは妻もスパイなのかと言った。妻は旦那と出所の違うスパイというよりスリーパーだと言った。スリーパーとは基本的に市民に扮しているが、必要に応じて目覚めて行動するスパイだそうだ。また、旦那がスパイということは知らなかったという。そんなことを自分達に話していいのかとソウは言うが、彼女はこの場所を去るので良いと言った。そしてフォトに写真代を渡した。フォトはカラー写真を渡そうとするが、妻は証拠となってしまう写真は受け取れないと言った。また写真がほしかったのはどちらも夫婦の体裁がほしかったためであり、夫婦の記憶はしっかり残っているからいいと言った。妻は最後に、フォト達には倒した警察官達が目を覚ますまで待ってもらい、これまで話した事情を隠さず喋ってほしいと言った。

 

 

オチ
   その後、フォトは起きた警察官達に事情を話し写真を提出した。フォトが自分の家に帰ってくると、自分が鞄に入れておいた本番以外で撮った白黒写真が消失していた。妻は写真を受け取らなかったが、あの場でフォトとソウの目を盗んでこっそり回収していたのだった。フォトとソウは彼女のことを存在しないことにして、"なぜか"手に入れたお金を不思議に思うふりをし、そのお金で新しいティーセットを買うことにした。

 

 

感想
   妻はいったん写真を断ったが、やはり未練がありフォトの本番ではない白黒写真を回収していた。やはり写真は思い出が残る大切なものというお話。それにしても少し気になることが。公安警察が妻に真実を述べる際、フォトに同席させるものなのか。明らかにまずい話だと思うが。フォトが夫婦の写真を撮ったので引き留めたのかもしれないが、席を外してもらうこともできたし、さすがに同席させるのはおかしい気が。

 

 

追記

   本話収録の小説20巻は2016年10月に発売されたものであるが、時を置いて2018年2月、「スリーパー・セル」というキーワードが報道で飛びかった(参考URL:Google検索ニュース項目「スリーパー 北朝鮮」http://bit.ly/2KZWvVP)。個人的に聞き慣れない単語であるが、著者をはじめ詳しい方々すれば既存のものである。

 

 

[ 小説第20巻 ] 19:34 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.30 Saturday
キノの旅二十巻第七話 ターニングポイント 感想

●ターニングポイント -Turning Point-
一言でいうなら:キノに倒されて一念発起(いちねんほっき)する話
名言:「殺すまでもないよ、エルメス。この人は、ボクを殺すには下手すぎるし遅すぎる。一体なんなんだろうか……? 何がしたかったんだろうか……?」

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約10ページ
備考:第三者が主人公の話・戦闘あり・管理人が好きな話

 

 

 

あらすじ
   この国にはバカしかいない。なぜみな気付かないのか。こんな国は壊すのが俺の義務だ。この国の大統領は馬鹿だ。彼のスピーチや本を何度も見たがクズだった。なので殺すことにした。殺しても刑は軽く済むだろう。執行猶予がつくかもしれない。まあ無罪は建前上無理かもしれないが、愚かな大統領を殺して国を救った男として生きようじゃないか。大統領が自分の町に来るということで、学校は仮病を使い休んだ。だが演説を聞きに来た観衆のせいで近寄れず、その日は帰った。


   大統領なんて殺す価値もないだろう。それよりもこの国で人気の歌手を殺すべきだ。自分と同じくらいの年で国民的美少女歌手を殺すべきだ。こいつの番組やレコード、雑誌を出来る限り買ったがこいつはブスだ。いつもくるラジオ局でサインをねだるフリをして殺そう。俺はバスを乗り継いでそこへ行った。だがファンの群衆の中でカッターナイフを落としてしまった。またその歌手は今日からサインに応えることが出来なくなったと発表し、すぐ車に乗り込んでしまった。バカ女を殺し損ね、バスもないのでこの日家に帰れなくなってしまった。なりゆきで一晩警察お世話になり、親からは歌手のファンとは知らずサインがもらえなくて残念だったなと、同情されてしまった。


   ブスで下手でバカな歌手など、人気は一時的なものだ。俺が殺すまでもないのだ。もっと愚かで許しがたいのは旅人だ。アイツらはうるさい。やつらのバカさに気付いた以上は放っておくわけにはいかない。俺は旅人が現れるのを、気が遠くなるほどの三日間待った。そして絶好のチャンスが訪れた。自分と同じぐらいの歳の旅人がいた。二輪車のモトラドを両手で押しているという事は、四輪車も買えない貧乏人なのだろう。俺は襲い掛かった。

 

 

オチ
   空を見ていた。倒されていた。旅人の上半身が見える。俺は死ぬのか。世界にとってなんと損失か。この世界は俺が消えたことひどく後悔するだろう。すると声がして、殺す価値も事情を聞く時間をかける意味もないと言われた。


   病院で目をさました。旅人の台詞、自分を殺す価値もないだと。ふざけるな! 絶対に殺してやる。そのためにならなんでもやってやる。勉強や体を鍛えたり、旅人をよく知るためにホテルで働いてやる。俺は考え方を変えなかった。ただ、焦るのを辞めた。

 

   人生の転機はいつかと聞かれた。転機に注目するインタビューを受けていた。先生は十八歳にデビューした大ベストセラー作家で、大統領に表彰されたり、人気歌手と結婚したりといろいろな出来事に遭遇したが、そのなかでも転機があったはずだと言われた。


   先生と呼ばれた男は、切っ掛けは一つに限らず、さまざまな考えや行動が今の自分につながっていると言った。そして、"転機はなんだったのか?"と訊ねられた瞬間が一つの転機であり、"そんなものはなかったし、これからもないだろう"と思えた瞬間が転機であると言った。

 

 

感想
   うん、やっぱり管理人はハッピーエンドが大好きである。この話の主人公はおもしろい。頭の中ではとんだ凶悪犯だが、暗殺対象の関連品を律儀に集めていたり、暗殺計画がまるでうまくいかない所がほほえましい。いや、馬鹿にする気はむしろなくて、失敗してた際のなりゆきが"けなげ"で、最早かわいい。


   そんな中、強気な主人公はキノに倒される。タイトルイラストにもなっている蔑んだ目をしたキノが名言を発する。特に「一体なんなんだろうか……?」の表現は、キノが本気で主人公が弱すぎて理解不能だという感情を読み取ることができる。読者これまで口だけの主人公にさんざん付き合わせられてきた。そんな折、キノに価値がないと壮絶につっこまれてしまうのだから爽快である。


   そしてそれがターニングポイントとなり、主人公が大成功を収めてしまうのだからとても嬉しい。やっぱり管理人は物語がハッピーエンドの方が気持ちいい。主人公は殺人の絶好のチャンスを得ても実行しないということは、改心したに他ならない。キノは意図せず主人公を良い方向へ変えてくれたのである。

 

 


キノの容姿と装備:黒いジャケット
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:46)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:244)
キノが危害を加えられそうになった回数:1(累計数:54)
国の技術レベルと特産物等:現代
収穫:なし

 

[ 小説第20巻 ] 20:53 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.30 Saturday
キノの旅二十巻第八話 羊たちの草原 感想

●羊たちの草原 -Stray Army-
一言でいうなら:羊の群れに襲われる話
名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約30ページ
備考:戦闘あり

アニメ二期「羊たちの草原」ページ

 

 

あらすじ
   どこまでも広く平らな草原をモトラドが走っていた。ふとキノは白い塊を視界に捉えた。羊の群れだねとエルメス。そして百メートルほど近づくと、羊たちが一気にこちらへ向かって突進してきた。とりあえず距離を取るが逃げた方向にも羊の群れがいた。やむなく道を逸れ、なんなんだあの羊たちはとキノ。追いかけてくる羊は鈴をつけておらず、飼われている様子はなかった。ためしに威嚇射撃をしてみたが、まるで効果がなかった。ここは逃げるしかなかった。


   ダメだ止まってとエルメスが叫んだ。キノが止めた先は大地が割れ急な谷となっており、底の中央には水が流れていた。左右を見渡したが延々と谷だった。エルメスはキノに、自分を置き去りにして谷に降りるよう指示した。谷をジャンプして乗り越えられないかとキノは聞いたが、ジャンプ台がなければ無理だとエルメスは答えた。キノは鞄を谷へ落とした後、エルメスの指示に従い谷を降りた。羊たちが押し寄せ谷の上からキノを不気味な瞳でにらんでいた。


   谷底よりエルメスがいる崖の反対側へは登れそうになかったので、水の流れる上流を進んだ。その後キノは休憩を取り、鞄からフルートを組み立てた。その日の夜は羊たちににらまれながら寝るしかなかった。夜が明けキノは警戒しながら谷を上ってみると、あたりは霧で視界が悪いがとりあえず羊の姿は見えなかった。キノは作戦を考えつつ、霧が晴れたようなので改めて谷をのぼり周囲を見渡してみると、あるものを発見した。


   キノは数キロかけてあるものこと焦げ茶色の車の元へ辿り着いた。タイヤが溝にはまっていた。付近には人間の骨があった。日記も見つかり羊たちに襲われ負傷、最後に自殺を決意するまでが書かれていた。キノは車の装備を確認した。そして溝から脱出させる施しをしエンジンをかけた。幸い今でもエンジンは稼働、タイヤも溝から脱出した。キノは遺骨を埋葬し黙とうをすると、車を使わせてもらうと言った。


   キノはエルメスの元へ羊をひき殺しながら爆走、さらにエルメスの周囲を囲むように燃料を投下し、フルートで撃って炎を壁を作った。さらに周辺の羊を排除、炎の壁に守られている隙に谷を越え向こう側へジャンプするための台を設置した。炎を乗り越え近づいてきた羊がいたが、キノは車の持ち主のパースエイダーを取り出し撃ち殺した。そして、エルメスの乗り込み加速をつけてジャンプ台へ進撃、転びはしたもののなんとか谷を飛び越え怪我なく着地することができた。キノは谷の向こう側にいる羊たちに、なぜボクを食べるわけでもないのに闘うのかと問いかけた。返事はなかった。

 


オチ
   ようやくキノは目的の国に辿り着いた。すると入国審査官に羊がいなかったかと聞かれた。過去にこの国では闘羊という娯楽があり、品種改良することで屈強な羊が生み出されたが、動物愛護の観点から餌の豊富な草原に放したのだった。羊がいたとキノから聞いた入国審査官は、羊が元気でいて嬉しく国民にグッドニュースだと伝えなくちゃと言った。エルメスはキノに真実を伝えるかどうか聞いた。

 

 

感想
   おかげで死にそうになったと憤るお話。温和そうな羊たちに襲われるということで、なかなか怖いお話だった。キノもエルメスを手放さぜるを得なく、だいぶピンチな回であった。タイトルの元ネタはやはり有名映画「羊たちの沈黙」か。この映画はハンニバルレクターこと人喰い殺人鬼のお話で、実際のところ映画の作中では直接羊は登場せず、暗示として使われる程度である。


   余所様のブログ、佐藤さえ の 本棚「キノの旅XX the Beautiful World」http://blog.goo.ne.jp/soramamenohaha/e/cb82363e8d8a61eaffc3bd92c6d5b0bfにて、この話の英題「Stray Army」は「Stray sheep」という言葉からひねったのではという指摘があった。この単語は夏目漱石作品や聖書で有名な単語らしい。美少女ゲーム「大図書館の羊飼い」関連こぼれツイート

 

 

 

キノの容姿と装備:黒いジャケット・銀色のフレームのゴーグル・カノン・森の人・フルート・鞄
エルメスの言い間違い:ミラクルパン→正:三行半=みくだりはん(累計言い間違い数:47)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:244)
キノが危害を加えられそうになった回数:1(累計数:55)
国の技術レベルと特産物等:国外・闘羊
収穫:なし

 

[ 小説第20巻 ] 19:37 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.10.01 Sunday
キノの旅二十巻エピローグ・プロローグ 旅の話b・a 感想

●旅の話 -Around the World-
一言でいうなら:この国以外に人の世界がないと思っている国
名言:(強いてあげるものはなし)


登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約10ページ

 

 

bパートあらすじ
   そしてキノはその夕焼けを見た。近くにいた男がキノに、俺はこの世界を自転車やバイクで何周もしたが、一番綺麗な景色はこの時間のこの場所だと言った。周りの人たちも寄ってきて賛同したり自分は世界を三周したと言った。だがキノの後ろに控えていた男だけは何も言わなかった。

   集まったみんなは家に帰ると言い始め、また世界のどこかで会えればいいねと言った。キノは控えていた男にホテルに戻ると言うと、男は先導すると言った。エルメスは小声でここは綺麗な場所であり、またあの場所に戻ってくるといいと言った。キノは、その時は世界を一周してきたと堂々と言うことにした。


aパートあらすじ
   入国審査官によると、この国の住人は城壁の中以外に人の世界があることを知らないそうだ。知っているのは国家の指導部と、入国審査官が稼業の自分の一族だけだという。これは一千年以上も前からだが理由はもう分からなくなってしまった。住人には世界はこの国以外ないと徹底的に教育しているので、疑う人もいないそうだ。
   そのためキノは入国自体は認められたが多くの制限がついた。位置情報や言動を記録装置の装着、常時監視員が随伴し会話に聞き耳を立てた。さらにこの国ではエルメスのような車両はあるのだが、バイク等と呼ばれしゃべることはないのだという。驚くエルメス。そのため、エルメスは人前でしゃべってはいけないこととなった。さらに二輪車に乗るときはヘルメットの着用が決まりだった。
   キノは監視員の随伴の元、国を見て回った。大きな国で全てを見回ることはできなかった。最後に綺麗な景色を眺めたいと思い、監視員の人に聞いてみた。すると大人気の夕景スポットがあると聞いた。キノとエルメスは行ってみることにした。


感想
   この地域にしか人の世界はないというのはファンタジー作品でよくある。まあ大抵の場合外に人がいるのだが。こうする理由は、支配者にとってその方が民を管理しやすいためである。管理人がなじみのある作品と言えばアニメ「ラーゼフォン」の東京ジュピターである。

 

 

キノの容姿と装備:黒いベスト・白いシャツ・借り物のヘルメット
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:46)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:244)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:55)
国の技術レベルと特産物等:現代
収穫:綺麗な夕焼け・美味しい食べ物

 

 

[ 小説第20巻 ] 21:39 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.10.01 Sunday
キノの旅二十巻宇宙編第四十五話 旅には休憩や、振り返る時間も重要さ 感想

●旅には休憩や、振り返る時間も重要さ -Intermission 4-
一言でいうなら:キノの旅の舞台が宇宙だったら

名言:「〜、"他にやることがないから"〜」

 

 

内容
   宇宙空間を一機の宇宙モトラドが飛んでいた。操縦席には宇宙旅人が横になって浮かんでいた。キノと呼ばれた旅人は宇宙服に宇宙ヘルメット、宇宙ハンド・パースエイダーを装備していた。キノは宇宙の旅は全く景色が変わらないので暇であり、それを知っていればあの惑星で地上を旅していたはずだ、周囲の盛り上がりとノリで騙されたと言った。エルメスは今までの宇宙の旅も楽しかったと言い、巨大ドラゴンや心を操られたこと、銀河連邦宇宙軍艦隊に追われたことや、制服姿の若い女の子にどうして旅をしているのかと聞かれたことを話した。そしてエルメスは、キノは旅人であり旅をするしかなく、自分はどこまでも乗せていくと言った。


感想
 キノの旅小説の特徴としていつもモトラド()の注釈の流れがあるが、今回は宇宙仕様に置き換えられている。キノも指摘する通り宇宙編は景色が変わらない時間が多くなり、あまりおもしろくなさそうである。

 

追記

   お話の冒頭、銀河系の「外苑部」と書いてあるが、この漢字は不自然かと。個人的に管理人はスターウォーズが好きであり、作中アウターリム=外縁部という表記に馴染みがある。

 

 

エルメスの言い間違い:今回、柿を待たず→正:後悔先に立たず(注意書きに本編でないとあるので累計には加算しない)

 

 

[ 小説第20巻 ] 20:02 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.10.02 Monday
キノの旅二十巻カバー裏+隠し飛散メッセージ

●カバー裏+隠し飛散メッセージ
一言でいうなら:大きな将召髪しメッセージ

 

 

内容
   カバー裏には大きく将召侶舛見え、それを構成しているのはこれまでの全話タイトル+英題となっている。
   そして本書の各所で散りばめられた文字を合わせるとメッセージになる。答えはここで公開できるのだが、せっかく小説全体を用いた凝ったメッセージをあっさりとバラしていいものか…ということで、大ヒントだけは載せるが答えは控えさせていただく。カバー裏、そして最初から順番に単語を探し出していくと…

 

 ィ横亜壁住罎離ぅ薀好箸鳳されている)
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─イ海
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.って
院イと
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魁イ兇
ぁイ里
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粥イ泙
Аゼ造
亜イ△
ァイ箸
.つけ
.ださ
.皆さ
.本当
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感想
   購入当時はメッセージを組み合わせていくのが正直めんどくさかったので、本記事執筆時に初めてメッセージを組み合せ解読した。表紙イラストの隠された20って、隅の20だよね。絵に擬態するとかもうちょっとひねりがほしかったなぁ。とにかく、20巻を終えてのメッセージを得ることができた。いつも面白いキノの旅を読ませてくれてありがとう。

 

[ 小説第20巻 ] 21:20 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.10.02 Monday