キノの旅を総括したい

"世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい"
そんな世界を余すことなく総括する、キノの旅まとめサイト。ネタバレ注意


 
 〜 管理人コメント 〜

学園キノ6巻が2019年10月
より発売中です。学園キノは
今のところレビュー予定は
ありません。申し訳ない


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キノの旅XVII 感想(ネタバレあり)

●キノの旅XVII -the Beautiful World-
「あなたが誰かの手を握って 暖かく感じているとき その誰かは 冷たく感じている」 -We Are All Alone-(こぼれツイート
発売日:2013年10月10日
登場人物:キノとエルメス、シズと陸とティー、師匠と弟子、フォトとソウ

 

 

2018/7/25以後周辺〜巻全体を通し記事を加筆修正

 

この巻について
   この巻は2013年4月より新聞連載された物語を含んでおり(掲載紙についてはこちらの記事末尾)、キノの旅シリーズにおいて最も分厚い本となっている。新聞媒体ということもあり、シリーズ読者ではない人向けを意識してかいつにも増して丁寧な印象を受ける。また最近のシリーズの傾向として、主人公4組がいることで真の主役であるキノの出番が少なくなっていたきらいがあるが、新聞連載された物語はいずれもキノが主人公であり、必然的にキノ登場の分量が増している。

   瀕死の旅人に出会う「旅人達の話」、アニメ化もされたキノの破天荒な料理の腕を見せつけられる「料理の国」、そして新聞連載最終回のにおける区切りとしての「旅の終わり」。そのほか通常連載の話では、師匠が陸の孤島に辿り着く「楽園の話」、ついにシズが理想的な国を見つける「渡す国」、いわゆるキノ永遠の子供説の基点となる「神のいない国」などなど。

   あとがきはなぜか本の冒頭にあったり、カバー裏には表紙の別バージョンで時代の流行ともいえる長すぎるタイトルが。

 


目次
口絵「ファッションの国」
プロローグ「渡す国・b」(複数主人公)
口絵「遊んでいる国」
あとがき
第一話「旅人達の話」
第二話「自然破壊の国」
第三話「時計の国」
第四話「左利きの国」
第五話「割れた国」
第六話「貧乏旅行の国」
第七話「楽園の話」(師匠のお話)
第八話「恋愛禁止の国」
第九話「料理の国」
第十話「広告の国」
第十一話「鉄道の国」
第十二話「旅の終わり」
第十三話「神のいない国」
第十四話「私達の国」
エピローグ「渡す国・a」(複数主人公)

カバー裏

[ 小説第17巻 ] 21:39 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.12 Tuesday
キノの旅十七巻口絵 ファッションの国 感想

●ファッションの国 -Fine Feather Make Fine Birds.-
一言でいうなら:旅人がファッションモデルになる話
名言:(強いてあげるものはなし)


登場人物:各メインキャラクター達のイラスト
話の長さ:数ページ
備考:三者三様

 

 

あらすじ

   その国は服飾生産が盛んな国で、商人からも目を付けられていた。服を売るためには多くのモデルが必要で、その国では旅人にモデルにならないかと誘っていた。報酬はこの国で一番豪華な食事だった。いずれ国を去る旅人達としては豪華な食事をもらえるならモデルになることは厭わなかった。こうしてカタログにはいろいろな旅人がモデルとなっていた。


感想
   口絵で各主人公達がさまざまファッションをしている。特に男性陣は普段よりカッコよさが際立つなぁ。あと、陸はファッションなのか? そしてキノは、とても少年らしい印象である。

 

 

殺害人数:0
国の技術レベルと特産物等:現代・ファッション
収穫:一番豪華な食事

 

[ 小説第17巻 ] 22:00 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.12 Tuesday
キノの旅十七巻口絵 遊んでいる国 感想

●遊んでいる国 -Invention-
一言でいうなら:パラグライダーが盛ん過ぎる国
名言:(強いてあげるものはなし)


登場人物:師匠と弟子
話の長さ:数ページ
 

 

あらすじ
   師匠達が国に入る際、空を飛ぶパラグライダーに乗った人達から口々にあいさつをされた。周辺は山岳地帯で、パラグライダーを楽しむ人々が二十人ほどいた。ホテルの人によると、山岳地帯での有効な交通手段が求められていた最中パラグライダーが発明され、いまでは研究も進みスタート地点よりも高く飛ぶこともできるのだという。

 

オチ
   それにより、多くの国民がパラグライダーにハマり働かない人が増えてたので、このままでは国が貧乏になってしまうのではと危惧されているという。

 

感想
   流行り過ぎてマズイのではというお話。でも現実世界でも大流行というものはあり、それでも社会は回っているのだから大丈夫なのでは…と考えてしまうのは楽観的か。パラグライダー…管理人は体験したことがないなぁ。乗るには勇気がいるし、その前にレンタルやらいろいろ手間がかかりそう。

 

 

師匠達の容姿と装備:不明
殺害人数:0(師匠達の累計殺害人数:116)
師匠達が狼藉を働いた回数:0(累計数:10)
国の技術レベルと特産物等:近未来(パラグライダーの上昇技術)・パラグライダー
収穫:なし

[ 小説第17巻 ] 22:18 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.12 Tuesday
キノの旅十七巻 あとがき 感想

●あとがき -Preface-
一言でいうなら:巻冒頭にあるあとがき

 

 

内容
   あとがきなのに巻冒頭から始まるが、著者は気にしないので読者も気にしないでほしいということ。わざわざ最初に書いたのはこの巻の物語が半数が、2013年4月より週一のペースで地方紙にて新聞連載していたので説明したかったこと。ライトノベルにおいてこの試みは初めてであり光栄だったこと。新聞連載ということでページの割り振りや引きを意識した構成となっていること。そして十年前に書いたあとがきでの自分への質問のこと。最後にこれからの十年も頑張っていくとのこと。


感想
   書かれている通り新聞連載されたとのこと。新聞で見るキノの旅とはどんなものだったのだろうか。あまり想像がつかない。キノの旅は2000年より単行本が発売、このあとがきの時点で既に十年以上経過している。世の中には作品は多くあれど、それほど続いているシリーズは限られてくる。そのうえ記事作成時の2018年現在になっても終わらず、アニメ2期もあるのだからすごいの一言である。

 

追記

   実際に連載された地方紙は、著者のツイートによると以下の新聞で2013年4月より週一のペースである。図書館等、機会がある方は探してみては?

 

・南日本新聞

・大分合同新聞夕刊

・新潟日報

・福島民報

・静岡新聞YoMoっと静岡

[ 小説第17巻 ] 19:55 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.13 Wednesday
キノの旅十七巻第一話 旅人達の話 感想

●旅人達の話 -Kino & Hermes-
一言でいうなら:すでに薬は必要なかった話
名言:(強いてあげるものはなし)


登場人物:キノとエルメス
話の長さ:数ページ

備考:国外

 

 

あらすじ
   モトラドを走らせているとエルメスが止まってと言った。この先で人が倒れているらしい。エルメスを止め倒れた人に近づくと、それは七十歳以上の老人であった。老人は最後の力を振り絞り、自分は故郷を苦しめている病気の薬の作り方を探し旅に出て、ようやくその方法が分かりここまで来たが、故郷にあと少しのところで体が言うことをきかなくなったのだという。そしてキノに、故郷に行って自分が知った薬の作り方を教えてほしいと言う。それを聞いたエルメスが「言っちゃえばー」と軽い口調でけしかける。


オチ
   キノは、残念だがそれはもう必要なく、先日出国したその国では病気の蔓延は止まっていて、もうほとんどの人が治っていたと伝えた。それを聞いた老人はなんだそうか良かったと泣き、そして生涯を終えた。あれでよかったのかなとキノ。それは本人に聞かないととエルメス。そしてキノは「次に行く国は―、生きている人がいる国だといいな」と言った。


感想
   老人はキノが言葉に対し良かったと言い泣いた。老人にとってそれが一番大切なことだったと信じたい。

 

追記

   何気ない短編に思えるが、管理人としては複数の説を打ち立てられる一筋縄ではいかないお話に思える。問題なのはキノが先日立ち寄った国がどのような状態だったか。管理人が把握しただけでも3つの説が存在する。

 

 ノ磴旅颪蕨型佑解釈した通り、病気の克服され人々は平和に生きている〜これは管理人が初めて読んだ時から今に至るまで信じている説。根拠は「失望の国」等でキノは嘘をつくの好んでいないという点から

◆ァ崋,帽圓国は―、生きている人がいる国だといいな」というセリフから、先の国は生きている人はいなかったので次の国はそうでないことを願ったという説〜これはキノの旅シリーズを愛読する余所様のブログ、しまうました様佐藤さえ様が自然に述べている。さらにたていと様もそれを示唆しているようでこれほどベテランな方々が、さらには自身のニコ生放送の視聴者さん達も支持しているので、管理人はとても揺らいでいる

.実は例の国とは「死人達の国」であったという説〜これはYurie・T様が管理人のツイッター経由で教えて下さった説。詳しくはリンク先の説明にて。ただ2ちゃんねるにて時期的に違うのではという反論のレスも存在する

 

   何気ない短編のように見えて、3つもの説が存在するのである。果たしてどの説が正解か? あえて答えを出す必要はないのではという事にしておきたい。

 

 

キノの容姿と装備:十代の中頃・黒いジャケット・ゴーグル・リヴォルバー・鞄
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:37)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:217)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:47)
国の技術レベルと特産物等:国外
収穫:なし

 

[ 小説第17巻 ] 20:33 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.13 Wednesday
キノの旅十七巻第二話 自然破壊の国 感想

●自然破壊の国 -Human Nature-
一言でいうなら:建物を壊し自然を取り戻す国
名言:「人間は、"造った何か"より、"何かを新しく造る"ほうが好きだからさ」

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約10ページ

 

 

あらすじ
   このあたりは自然豊かなジャングルであったが、これから向かう国はそれに反し見事な建造物が立ち並んでいるらしい。建物といった人間が作り出した見事なものが好きなエルメスは、入国を楽しみにしていた。入国すると、石を用いた見事な建造物や道路があった。だが住人達はキノに対しなぜかよそよそしかった。そして、ホテルの人はなぜか数日後に来てくれればよかったのにと言った。翌朝、住人達が国の中央に立つビルを見ていた。キノもそれに従った。すると、ビルの根本で爆発、ビルはゆっくりと倒壊した。それを見た住人は、満足げによくやったと言った。

 

オチ
   事情を聴くと、住人達曰くこれで立派な国への第一歩を踏み出せたという。この国は石造りの建造物ばかりで自然の美しさがなく、これでは余所の人に見せられない。なので石造りの物を壊し、自然を取り戻していくことが圧倒的多数の投票で決まったそうだ。石造りの町並みを昨日見れてよかったとキノ。エルメスは住人に不便だよというが、自然の前に不便さなどなんだと住人。
   国の外でエルメスはなんてもったいないんだ、わざわざ壊さないで今あるジャングルを新しい城壁を囲えばいいと声を荒げた。それを聞いてキノは名言を残した。


感想
   新しく造ったもの方が好きというお話。現代社会の人が古代遺跡を見て素晴らしいと思っても、当時の人からしてみれば見慣れてしまったので、古いデザインを壊して新しく立て替えたいと思ったかもしれない。物であれ新製品というだけで魅力があるようだ。

 

   ほかの方のブログで、なるほどと思うことがあった。ネタバレ解説、しまうました『時雨沢恵一「キノの旅」17巻2話「自然破壊の国」のネタバレ解説』(http://shimaumashita.blog.fc2.com/blog-entry-336.html)の文末にて、「あの国の住人達は30年かけて国の中に自然を取り戻したら、数年後にまた1から石でできた家を作り始めるような気がしますw」とのこと。確かに。十分あり得る話である。

 


キノの容姿と装備:黒いベスト(もともとジャケットで温度に応じて袖を脱着)・白いシャツ
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:37)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:217)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:47)
国の技術レベルと特産物等:近代(馬車)
収穫:美味しい野菜料理

 

[ 小説第17巻 ] 21:30 - | comments(2) | trackbacks(1) |2017.09.13 Wednesday
キノの旅十七巻第三話 時計の国 感想

●時計の国 -Memento Mori-
一言でいうなら:生まれてからの経過時間の腕時計をしている国
名言:「まあ、こうして喋っている時間は、一緒だからいいよ」

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約20ページ

 

 

あらすじ
   これから行く国は科学技術があまり進んでない、他国との交流が細々とした国らしい。噂通り門番である兵士の装備は槍で古めかしいものだったが、国の中では会う人みなが必ず時計を付けていた。それなら時計屋はさぞかし儲かっているのだろうと店を探したが、見当たらなかった。そこで近くにあった果物屋さんの店主に聞いてみることにした。聞きたいことがあるが開店時間前なら出直すとキノは言ったが、「"開店時間"って、なんだい?」という意外な答えが帰ってきた。
   そこで今何時かと聞くと、店主は自分の時計を見て、四十八年と一ヶ月と四日と三時間と四十三分だねと言った。そして皆がしている時計は売っているものではないこと、それに旅人さんが国に住み始めたとしても生まれた正確な時間が分からないので時計をもらえないとのことだった。

 

オチ
   この国でみながしている時計とは、その人が生まれてから現在に至るまでの時間を示す時計であった。そしてみなに共通する時間というものは存在しなかった。店主はそんなのがあれば時計に縛られた生活になり、やがては心が壊れてしまわないかいと言った。
   店の人に教わった国の墓地に来た。そこにはいろいろな形のした墓石があったが、どれも必ず時の止まった時計が備え付けられていた。


感想
   現実世界ではみな共通した時計の元に暮らしている。それは確かに時計に縛られて負担を強いられていそうではある。だが時計があることで物事の開始時間、たとえば好きな番組が始まる時間を把握でき、きっちりと初めから最後まで見れるという恩恵がある。
   エルメスはキノがキノになった時から今に至るまでの時間を言えるらしい。物語とかで天才肌の人が言いそうである。キノの名言がとてもいい。好きな人と時間を共有できることのなんと素晴らしきことか。

 


キノの容姿と装備:黒いベスト・白いシャツ・パースエイダー(右腿にはホルタ―が一つ)・鞄
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:37)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:217)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:47)
国の技術レベルと特産物等:中世以上
収穫:美味しい野菜と鶏肉の蒸し焼き・大きな葡萄

 

[ 小説第17巻 ] 21:55 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.13 Wednesday
キノの旅十七巻第四話 左利きの国 感想

●左利きの国 -Do the RIGHT Thing!-
一言でいうなら:右利きを敵視する国

名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約10ページ
備考:入国拒否

 

 

あらすじ
   国の外でキノは定例の射撃訓練をしていた。右手でカノンを撃った後、左手に持ち替えてさらに撃った。どちらの手でも精度が変わらなかったので、おみごとだとエルメスは言った。
   目的の国に着くと、番兵に利き手はどちらかと聞かれた。キノが右手だというと、いきなり若い兵士が殴りかかってきた。キノはそれを躱し、そんなことをされる覚えはないと言った。もう一人の年上の兵士によると、右利きは違法なのだという。この国では左利きが多いのだが、過去に右利きの者がそれによる差別を理由に凶悪事件を起こしたため違法化、それ以来右利きの人間は憎まれているという。


オチ
   キノはこの国に滞在することをあきらめた。去り際に、世界では右利きが圧倒的に多く彼らがこの国を知ったらそうするかと言い残した。それを聞いた番兵は血相を変えた。


感想
   左利きばかりの国では通じたが、右利きが多い世界では通じない話。左利きの人間はその数的優位性から右利きを弾圧できた。しかし右利きが多い世界では弾圧される立場になってしまった。そうなってはじめて、弾圧される側の恐怖を理解した。こぼれツイート

 


キノの容姿と装備:カノン・黒いジャケット
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:37)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:217)
キノが危害を加えられそうになった回数:1(累計数:48)
国の技術レベルと特産物等:現代
収穫:なし

[ 小説第17巻 ] 21:51 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.14 Thursday
キノの旅十七巻第五話 割れた国 感想

●割れた国 -Trigger Happy-(こぼれツイート
一言でいうなら:きのこ対たけのこ論争で戦争になった国
名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約10ページ
備考:ひと気がない国

 

 

2018/11/8追記〜著者のきのこたけのこに対するツイートを3つ追加

 

あらすじ
   廃墟となった国の城門前で学者の風体をした男に出会った。男によると"西側住人"と”東側住人”に別れた内乱により崩壊してしまったという。徐々に過去にさかのぼる形でまとめられた国の資料をキノは読み進めた。それによると、どうやら発端は"タマネギの畑"と"おいもの大地"のどちらが好きかという事のようだった。


オチ
   男はこの国とは別の祖国から来た研究者で、その国よりお菓子が伝わったのだった。男は祖国に帰り、このお菓子は戦争をするほど美味いと宣伝するつもりだった。


感想
   いわゆる「きのこ・たけのこ」論争がきっかけで戦争に発展してしまった国。ちょっとした行き違いが大きな争いに発展する場合がある。こういった話の場合、原因となる一番過去の出来事から紹介されていくものだが、今回は徐々に過去へさかのぼる形が取られている。

   ちなみに著者の時雨沢さんは「きのこ・たけのこ」どちらが好きかと言うと…回答は著者のツイートその1その2その3その4その5にて。

 

 

キノの容姿と装備:不明
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:37)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:217)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:48)
国の技術レベルと特産物等:現代
収穫:なし

[ 小説第17巻 ] 22:43 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.14 Thursday
キノの旅十七巻第六話 貧乏旅行の国 感想

●貧乏旅行の国 -Trouble Writer-
一言でいうなら:ネタ切れ作家のお話
名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:数ページ
備考:口語がメインの話

 

 

あらすじ
   この国で文筆業をしている男がキノに電話をかけてきた。電話主はキノの旅の貧乏エピソードを教えてほしいと言う。理由を聞くと、以前は電話主もキノと同じように旅をしていたのだが、ある国で旅のエピソードをまとめた文章を出版社に持ち込んだところ、貧乏旅日記というタイトルで大ヒット。そのおかげで印税が入ってお金持ちになったものの、読者が求める貧乏旅行が出来なくなってしまった。ついにはもうネタ切れで、締め切り間近なのでキノに助けてほしいとのことだった。


オチ
   そこでキノは有り金全てを持って旅に出て、それが尽きればまた貧乏旅行ができるのではと言った。電話主はそれだと声を上げた。電話を切った後エルメスにどうだったかと聞かれると、だぶん助けたと思うけどおかげで頭を抱える人は多そうだと言った。


感想
   お話で作家が出るとやはり著者のことを意識してしまう。ネタ探しは作家の永遠のテーマなのだろう。いっそのこと「遺作の国」のように開き直ってみては。

 

追記

   このお話には誤植がある。Amazonレビューにて「蒼い空」という方が"今日やってきた"キノが"明日出国"しようとしていると指摘している。キノは基本的に三日間しか滞在しないため矛盾しているわけである。管理人が持っているの小説17巻は初版なので後に修正されたかもしれない。まあ初代キノという可能性もあるが。

 

 

キノの容姿と装備:不明
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:37)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:217)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:48)
国の技術レベルと特産物等:近代(電話イラスト)
収穫:なし

 

[ 小説第17巻 ] 23:13 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.14 Thursday
キノの旅十七巻第七話 楽園の話 感想

●楽園の話 -Exile-
一言でいうなら:陸の孤島に乗り込む話
名言:「生きてさえいれば、まだなんとでもなります。〜」

 

登場人物:師匠と弟子、シショー、ルイーゼ=ヴェロニク
話の長さ:約50ページ
備考:国外・他の話とリンク(遊んでいる国

 

 

 

あらすじ
   シショーお祖母様と呼ばれた老婆は少女に語り始めた。

 

   師匠は池に流れついた。そこに頭の女性が寄り添った。ここは何処ですかと聞く師匠に、頭の女性は楽園だと答えた。この周囲は断崖絶壁に囲まれた地であり、それは人里への脱出が不可能であった。師匠がここに来る際少し手前の国で下手を打ち追われ、車が川に流されたと明かした。その際相棒の男性がいたと言うと頭が詮索するが、いろいろ便利な男だったがそれだけと師匠は言った。


   みなが暮らしている村にやってきた。そこでは六十人以上が暮らしていた。人里離れた地であるため、申し訳程度のものしか身に着けていなかった。女性の比率が多いのは、川に流され池に辿り着く際、脂肪の多い女性の方が生還率が上がるためのようだ。そしてここでは人を殺すことを除いて自由であり、幸い自然の恵みを受け取ることができるので、生きていくこと自体は可能であった。


   村の話を聞いて感謝すると、師匠はもういらないものだと言ってブローチを取り出した。これはある国の宝物庫から奪い追われる原因となったものだった。ブローチは誰かの祝い機会が訪れるまで師匠が預かることになった。それが決まってすぐ、師匠は突然叫ぶと体を砂浜に預け手足をジタバタさせた。皆は意味がわからなかったが、そのままにした。


   次の日、師匠はみなにせがまれさまざまな旅でのエピソードを紹介をした。そのうちに一番最近のエピソードだと言い、例のブローチを盗み出した時の話をした。その国では先王が急死してしまい醜い権力争いが起きていた。王族が身内を殺しあっていたのだった。そんな国に師匠達が入国、混乱の中あっさり国の宝物庫に潜入してお宝を奪った。その一部を国民にばらまいたがそれが原因で人相が割れ、追手がつくこととなったそうだ。逃走し車で無理に川を渡ろうとした結果、今に至るという。


   夕方、師匠の元にルイーゼという女性が訪れた。彼女は師匠に例のブローチを見せてほしいと言った。ルイーゼはそのブローチを禍々しものを見るかのような表情で見ていた。次の日、頭とルイーゼが師匠の元へやってきた。その際ルイーゼが受け身な応対に、頭がたまには「嫌です!」と言ってもいいんだというが、ルイーゼは拒んだ。頭は時間がかかってもルイーゼに「嫌です」と言えるようにさせると言った。


   昼のこと。ほとんどの者が昼寝をしている最中、師匠はルイーゼの元に寄った。そして寝ている彼女の腹に強烈なパンチをした。悶える彼女を肩にかけ師匠が移動すると、頭達に見つかった。師匠は近づくなと言い体を動かした。そして実は自分が魔女なのだと言い手を振り下ろすと、いきなり砂が噴き出した。みながたじろぐなか、頭は師匠にわざとここに来たねと言った。

 


オチ
   師匠はウェットスーツとヘルメットをかぶり川に突入、その後着替えて最初に池に来たのだった。頭はさらに、先ほどの砂は上から誰かがパースエイダーで狙撃したんだと指摘した。それを聞き皆が上を見たが、狙撃手の姿は見えなかった。だが狙撃手である弟子はみなが見えていた。弟子はあらゆる仕掛けを駆使して断崖絶壁の上に立っていた。


   師匠がここへやってきた目的はルイーゼであった。師匠はルイーゼに、陛下がブローチを持って国に帰ることを国民が望んでいる、そしてもう誰も残っていないと言った。このブローチの国の話には続きがあり、暗殺が相次いだ末にそれぞれ付き従う近衛兵が殺し合い、王宮は火に包まれ王族みなが死んでしまったのだという。そして王族の中で生存しているのは争いを嫌い国も身分も捨て旅に出ていたが、悲しみのあまり入水自殺してしまった王女だけだったのだ。そこで彼女の捜索と救出任務を受けたのが師匠達であった。国の人は師匠達は大金を渡し、王女を迎えかつての平和な国家を取り戻してほしいと願っていた。


   師匠のサインで弟子はリュックサックを投下した。それは空中でパラシュートが展開し、ゆっくりと落ちた。そのリュックを師匠は自分とルイーゼにしっかり装着し、崖まで移動した。そしてみなに別れを告げるとパラグライダーを開き崖を歩み出した。頭はルイーゼに、まだやることが残っていたなら行きなさい、そして戻ってくるんじゃない、自分たちのことは忘れなさいと言った。それを聞いてルイーゼは「嫌です!」と叫んだ。

 

   ここまでの話を聞いていた少女は、シショー祖母様、ルイーゼはどうなったのと聞いた。老婆はルイーゼが自分の国戻って立派に女王の責任を果たしたと言った。そして寝てしまった子供を見て、女王様は頭こと自分と村のみなを助け出し自分の国に迎え入れてくれ、さらに二度とそんなことが起きないように川に頑丈な橋を架けてくれた。そして名前のなかった自分はシショーという名前を譲りうけたのだと言った。

 


感想
   女王捜索のため陸の孤島へ乗り込むお話。大金をもらったとはいえ川に身を投じる師匠や絶壁に陣を構える弟子など、行動力がありすぎる。そしてブローチを使った女王割り出しや、意味不明な師匠の動作が弟子へのサインだった等、伏線の張り方も見事。


   頭たちはすでに周囲の捜索を終え脱出は不可能だと悟っていたが、孤島を探検するというシチュエーションはなんだかワクワクする。未知の土地でなにかお宝を見つけ出したくなる。

 

 

追記

   この楽園は女性の方が人数が多く男性よりも優位とある。これは後の巻で判明するが、師匠の故郷「女の国」と同様である。それを聞いた師匠の心中はいかに。残念ながら作中でそれを察する事が出来る記述は見当たらない。

 

 

 

師匠達の装備:ウェットスーツ・ヘルメット・サプレッサー付き大型パースエイダー・絶壁に立つための装備・パラグライダー
殺害人数:0(師匠達の累計殺害人数:116)
師匠達が狼藉を働いた回数:0(累計数:10)
国の技術レベルと特産物等:国外
収穫:女王救出の報酬

[ 小説第17巻 ] 06:53 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.15 Friday
キノの旅十七巻第八話 恋愛禁止の国 感想

●恋愛禁止の国 -the Prohibition-
一言でいうなら:恋愛感情は四年しか持たないので禁止している国
名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約30ページ

 

 

あらすじ
   商人から聞いた話では、その国は以前は鎖国状態で、城壁の外にあるさらに小さな城壁内でのみ荷物の受取や滞在ができたそうだ。だがその鎖国状態も最近になって解除されたらしい。入国すると他国では珍しい大理石をふんだんに用いた建造物であったが、それぐらいしか見どころがなかった。仕方ないので外で昼寝をしていると、そのうちに女の子がキノを見つめていることに気が付いた。彼女は無言であったが、しばらくして両親が来た。すると子供があの人かっこいい、見ていてドキドキしたと言った。するといきなり両親が強盗のような手慣れた手つきで女の子を眠らせ、彼女を背負って走り去った。そしてキノにお騒がせしました、責任者が説明に行くと言い残した。

 

オチ
   次の日、ホテルに責任者が訪れた。責任者曰く両親の行動は恋愛が法律で禁止されているためだと言う。その理由は、人間の恋愛はたった四年しか持たないものであり、その間であれば相手の欠点すら美点に見えてしまうような異常な精神状態になるが、それは四年後になると我に返るのだという。そこで、恋愛時に発生する脳内麻薬を抑制する薬を飲み、配偶者は国が徹底的に調査して決めるのだった。

   この恋愛禁止令について、他国にも広めてほしいとのことで薬と冊子をもらった。それをどうするのかと言われキノは答えた。

 

感想
   この記事の投稿時、世間ではやけに不倫報道がされている気がする。これほど不倫がリスクが高いということが知られているにも関わらずである。不倫をしてしまう人間のことを勘定に入れれば、恋愛を禁止してしまおうという考えもわからなくはない。ただ恋愛感情とは素晴らしいものであり、それが人生において活力をあたえるものである。そこを否定しちゃいけない。
   城壁の外側に小さな城壁作るという発想は、さわりしか読んだことがないが「進撃の巨人」から発想を得たのか? 確か進撃の巨人では前線側に小さな城壁に囲まれた土地を設けることで、いざという時に巨人達の囮とするが、そのリスク分優遇措置を取っていた気が。
   食後すぐ寝ると牛になるってのは前の話でもあったな。時系列考察の参考になる可能性が?

 

追記

   よくよく読み込んでみると、このお話は「大人の国」に通ずるものがある。キノを見ているのは十二歳くらいの少女で、国によって感情が著しく制限されている。それらを踏まえれば最後でキノがどう答えたか推測できそうである。キノが初代キノを今でも強く意識しているのであれば、それを打ち壊した類似品ともいえる今回の物を地面に叩きつけるかもしれないし、そこまででないのなら実利を取って適当に売ると思う。

 

 

キノの容姿と装備:十代中頃・茶色いコート・銀色のフレームのゴーグル・パースエイダー
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:37)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:217)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:48)
国の技術レベルと特産物等:近代
収穫:恋愛感情を抑制する薬とその製造方法が書かれた冊子・美味しい蒸かした野菜料理

[ 小説第17巻 ] 20:21 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.15 Friday
キノの旅十七巻第九話 料理の国 感想

●料理の国 -Original-
一言でいうなら:壊滅的なキノの料理が国の名産料理になる話
名言:「だって! キノの料理、あの怖いものなんて何もなさそうなお師匠さんだって避けて通ったくらい、決定的に無茶苦茶でデタラメで壮絶で、他に形容詞が思いつかないくらいの代物じゃん! この国の人、死んじゃうかもよ! 九人くらい!」


登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約20ページ

アニメ二期「料理の国」ページ

 


あらすじ
   会議で"さすらいの料理人"が話題となっていた。その料理人は素性を隠しつつ料理を作り、出国時にレシピを残していくそうだ。そして近隣の国で彼の存在が確認され、地理的に必ず自国に立ち寄るはずだと言われた。ぜひとも料理を作ってほしいレストランのオーナー達は、知らないふりをして料理を作ってもらう作戦に出た。そのためにも料理人の情報が必要だが、聞くところによると料理人は茶色のコートをしているとのことだった。


   キノが入国しようとすると、入国審査官に茶色のコートのことを聞かれた。キノが答えると女性の入国審査官はうれしそうにしていた。入国すると走っているエルメスの前に女性が飛び出してきた。危ないと言っても悪びれず、キノに料理を作ってほしいとまくしたてた。食材を用意してくれるという事や自分も食べていいとの事なのでキノは受諾した。エルメスは悲鳴をあげた。そしてキノはキッチンに招待された。それをレストランのオーナー達二十人ほどが見守った。キノは料理に取り掛かると鶏を手慣れた手つきで捌いた。そしてそれを鍋に入れ大量のお酢や唐辛子、山椒といった調味料をブチ込んだ。それを見て取り巻きは迷いがないと驚嘆した。ついに料理が完成。まずはキノから食べ始めた。実においしそうに食べていた。

 

   出国してエルメスはあの時のことを思い返していた。キノの料理を食べたみなは物凄い顔をしていた。キノはちょっと辛すぎたかな、でも味が聞いてて食べていて楽しかったと言った。エルメスは食べたみなが辛いと言わず、必死になって食べていたことを不思議がった。なんにせよ楽しかったとキノは顔を綻(ほころ)ばせた。


   後日、会議が開かれ旅人さんの料理はどうだったかとみなに言うと、「恐ろしかった」「壮絶だった」「寝込んだ」などの意見がでた。だがとても斬新な料理であり、この料理の味を理解できないとこの国は味音痴とみなされてしまうため、なんとしてでも料理を再現すると決められた。

 


オチ
   季節は過ぎある旅人が入国した。暑いので前の国で多くの服を処分したとのことだった。入国審査官はこの国の名物の"鶏肉のキノ焼き"を勧めた。旅人はさっそくレストランでそれを頼んだ。そして出されたものに旅人は目を見張った。そこには赤い山があった。


   旅人は青ざめた顔をしてホテルに帰ってきた。それをみてホテルの人が美味しいものを食べると良いといった。旅人がこの国の有名な料理はと聞くと、やはり鶏肉のキノ焼きだった。旅人は表情を変え料理に調理器具、さらに食材屋の場所を教えてほしいと言った。


   会議が再び開かれた。そこには鶏肉のキノ焼きともうひとつの料理があった。これはある旅人が作ったものであり、レシピと手紙があったのだという。手紙には、旅人自身が料理がうまいと天狗になっていたが、まだ味を極めていないことを知った。みなさんの好きな鶏肉のキノ焼きを愚弄するつもりはないがアレンジしてみたとあった。それを食べてみると辛さが控えられ老人や子供に向いていそうだった。そしてこの国の名物料理が"鶏肉のキノ焼き・オリジナル"と"鶏肉のキノ焼き・マイルド"の二つとなった。

 


感想
   壊滅的なキノの料理について知ることができるお話。キノの料理に対するエルメスの見解を数多く知ることができる。そしてその豪快さに圧倒される。

 

 

追記

   このお話は何気ないキノのおもしろエピソードに思えるが、よくよく見ると書体が異質である。通常キノのエピソードは文章の語尾が「〜いた。」という断定調であるが、このお話は「〜です。」というですます調なのである。

 

 

 

キノの容姿と装備:茶色のコート
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:37)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:217)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:48)
国の技術レベルと特産物等:現代
収穫:自ら振る舞った料理

[ 小説第17巻 ] 22:48 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.15 Friday
キノの旅十七巻第十話 広告の国 感想

●広告の国 -Counter Measure-
一言でいうなら:旅人だから広告できる話

名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約10ページ

 

 

あらすじ
   新聞をお読みの皆さんへ、ボクはキノ。この国で驚いたのはみなさんが携帯電話を使っているということ。ボクも故郷に残してきた家族と連絡が取れたらいいなと思います。そしてボクが借りた「ベネバッチョ・デデルバルデンド社」の携帯電話が使いやすかったです。
   そんな内容の文面が新聞広告として掲載されることがキノ達に伝えられた。キノとエルメスはそんなこと言っていないと言った。


オチ
   これを作ったのは「ズドラドンデバ・ヅーレダッタ広告会社」であり、キノは携帯食料と燃料を報酬に携帯電話の広告に出ることになった。そしてキノは携帯電話を使ってみたが、実際は使いづらかった。しかし広告会社は先の携帯電話会社の依頼に基づき広告を作成するのであった。ちなみに「ポーイヌ・パッパヴィッチャ社」の携帯電話の方が使いやすくおすすめだという。だが広告会社である以上依頼に全力を懸けなくてはいけず、滞在の少ない旅人を広告に使うことで、リスクが少なくて済むのだという。

   キノが出国すると、車が一台止まっていた。近くに数人の男達がいた。そしてエルメスの車体から何かを取り出した。それは小型の録音・録画装置だった。それを一人の男が受け取り感謝とともに、これを国の広告として使わせてもらうと言った。彼の胸には政府観光課と書かれたIDカードがあった。キノはあまりお役にたてなかったかもしれないと言った。


感想
   旅人だから広告に利用されたお話。だが結果的に、広告会社の悪事は政府に知れることとなってしまった。もしかしたら広告会社は行政指導を受けるかもしれない。このお話は紛らわしい社名が登場する。元ネタはあるのだろうか。
   広告では有名人が商品を広告する。その有名人は果たしてその商品を使っているのであろうか。中には呆れる事例もあって、FF14にてヒストリー機能が搭載された結果、芸能人のログが丸見えになり…。こぼれツイート

 


キノの容姿と装備:不明
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:37)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:217)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:48)
国の技術レベルと特産物等:現代
収穫:広告協力報酬の携帯食料と燃料

[ 小説第17巻 ] 23:57 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.15 Friday
キノの旅十七巻第十一話 鉄道の国 感想

●鉄道の国 -Missing Link-
一言でいうなら:差別されても皆の役に立っている目的
名言:「なんのために……?」「それを知るために、じゃないかな」(こぼれツイート

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約30ページ
備考:他の話とリンク(旅の終わり

 


あらすじ
   今から行く盆地には五つの国があるらしい。その国は元は一つの国だったがそれぞれ仲が悪くなり、お互い離れた場所に住むようになったのだった。進んでいると、道にぶつかったところに線路があった。そして巨大な列車が現れた。その列車が国ということで入国することにした。
   乗り込んだ巨大な列車には55両編成であり、1000人近くが住んでいた。さらにこの車両を含め4両が存在するとのことだった。そして4つの国の国土をまたぎ環状線として各国を回っているのだという。キノは車両の中を案内された。中には映画館や武装車両もあった。そしてなぜこのような生活をしているのかと聞くと、自分達も知らないのだが近いうちに理由を書いた手紙が公開されるのだと言う。
   キノは一旦列車を降り、四つのうちの一つの国に滞在した。そこでその国の老人に、"列車国"は他国の事をなんと言っていたか聞かれた。質問に対しキノは知らないと答えた。その老人も列車国のおかげで四つの国が助かっているが、なぜそんなことをしているのかが分からなかった。そして分裂する前の彼らは5つの国の中で最も差別されていたそうだ。キノはほかの三つの国に行ったが、いずれも列車国の真意について知っている者はいなかった。


オチ
   キノがこの盆地に来て二十日目、列車の国に再び入国した。そしてついに建国の理由が明かされた。それによると、これから列車を止め、四つの国を混乱させることが復讐になるとのことだった。その後各車両で会議が開かれ、今後の方針が決まった。列車の国は定例の時間より遅れたものの、いつも通りの運行となった。

   鉄道の国を後にし走っていると、エルメスが突然止まってと言った。キノが言われた通りにすると、エルメスは「はい、ここでキノの旅は終わり!」と言い、その後すぐに「うん、そして始まり、さあ、出発だ!」と言った。それを聞いたキノは、よく覚えていたねと言った。


感想
   キノの旅のことなので、列車の人々が手紙の意思に従い電車を止める展開もありえたのだが、人間の良心に沿った行動をしてくれてよかった。ラストのキノとエルメスのやりとりは、「旅の終わり」でのやりとりを汲んだものである。

 

 

キノの容姿と装備:茶色いコート・銀色のフレームのゴーグル・パースエイダー
エルメスの言い間違い:現場渡れ→正:ケンカ別れ(累計言い間違い数:38)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:217)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:48)
国の技術レベルと特産物等:現代
収穫:なし

[ 小説第17巻 ] 00:51 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.16 Saturday
キノの旅十七巻第十二話 旅の終わり 感想

●旅の終わり -Kino's Nap-
一言でいうなら:旅の区切り
名言:
「ま、同じ状況に置かれても、"ツライ!"とその人が思ったら辛いし、"わはー楽しい!"と思えば楽しいだろうね」
「そうそう。それに、"今が一番辛い"と思ったら、"だから、これから先は楽になる"と思えるしね」

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:数ページ
備考:国外

アニメ二期「旅の終わり」ページ

 

 

あらすじ
   キノは二本の木の間にハンモックをかけて寝そべり、この場所は世界最高のハンモック場だと言った。エルメスはこんないい日にモトラドに乗らないことに文句を言った。
   さらに話の流れでキノは、ここでボクの旅は終わりだと思えばそこで終わりになると言った。そしてその後でやることが、たまたま別の旅だったりする。だけど、連続ラジオドラマだったら今回が最終回と言った。そしてキノは眠りについた。


オチ
   二時間ぐらいしたら再び旅が始まった。


感想
   新聞連載の最終回を飾るお話。なので小説の最終回というわけではないが、もし最終回が来るのならこのような話になるかもしれない。

 

 

キノの容姿と装備:ジャケット・カップ・ハンモック
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:38)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:217)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:48)
国の技術レベルと特産物等:国外
収穫:なし

[ 小説第17巻 ] 22:00 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.16 Saturday
キノの旅十七巻第十三話 神のいない国 感想

●神のいない国 -Let's Get Hermes!-
一言でいうなら:宗教団体にエルメスを奪われる話
名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:キノとエルメス、ボブ・ホウデン、メイ、ジーン
話の長さ:約60ページ
備考:戦闘あり・人外の登場(不老不死)・追加考察予定

 

 

あらすじ
   キノは森でフルートを構えていた。スコープ越しに若者達の集団が見えた。彼らはバケツに入った液体を飲んで狂乱していた。その付近には棍棒を持つ腕章をした男がいた。キノはその男を狙撃した。
   それより二日前のこと、入国したキノはエルメスのメンテナンスのため、性格に難があるが腕のいい整備士の元に預けた。そして引き取りに向ったのだが整備士のいる建物にはパトカーが止まっていた。なんとエルメスが盗まれたらしい。それなら犯人を捕まえればいい話なのだが、盗んだのは宗教団体のメンバーだった。この国では宗教団体は法律で保護されているため窃盗程度の犯罪では不問になってしまう。そこでキノはとりあえずその宗教団体の元へ案内してもらうよう頼んだ。
   新興宗教「ホウデンの会」に着き取り次いでもらうと、代表者である夫婦とその息子、そしてエルメスが現れた。キノは返却してほしいというが、これは他人から買ったものでありその義務はないという。その場に警察副署長が同行している手前、キノは出直すしかなかった。パトカーで街へ帰る最中、警察副署長と話をした。警察副署長は話をベールを包みつつ農耕車や銃弾を用意していると言ってきた。なのでキノはそれらを使うことにした。
   そして夜。キノはフルートを構え狙撃をしていた。正気である上級信者を狙撃、さらに仕掛けた爆弾を起爆、銃を撃ちこみ他の信者を殺したり追い払ったりした。そして敷地に潜入すると代表の夫婦が突撃してきたので軽くいなし、残っていた子供に銃を向けた。

 

オチ
   キノが子供に銃を撃たない素振りを見せると子供は態度を急変、つまんねーな殺してもいいんだぜと言った。キノはあなたが教祖様でしたかと言うと、子供が認めた。なんとその子供は十二歳の容姿で九十三年も生きているそうだ。そして幼いころは両親と暮らしていたが、世間体が悪く旅に出たところで自分を残して死亡、その後ずっと一人で生き、金を巻き上げようとしてきた夫婦を逆に従え、この国で宗教をはじめて儲けようとしたのだという。そして子供はキノに同行を申し出ようとするが、言う前にキノは拒否した。すると子供は今回の一件はホウデンの会撲滅を目論み警察や整備士がグルになった狂言であり、賄賂が行き届いている言った。キノはその可能性を認めたが、エルメスを取り戻せればいいと言い、最後に子供を気絶させ国を後にした。

 


感想
   最初にこの話を読んだ時、警察達への賄賂の話は嘘かなと思っていたのだが、改めて読み返してみると本当の事のようだ。バイキングでキノが食べている最中、拳銃を所持した背広の刑事らしき者達が話をしているが、どうやらホウデン会が脅威で対策を取るべきだが手段がないとの会話だと解釈できる。そしてキノに始末してもらうためにエルメスを強奪、ホウデン会に売り捌いたという流れになる。
   今回の話でキノは多くの人を殺している。爆弾と銃撃で信者を追い払った際のキノのセリフ「最初からこの手が使えればよかったのに……」と言っているように、できれば人死には避けたかったようだが、これほど多くを殺しているのは「死人達の国」に次いでいる。

 

追記

   作中、消音機のついた銃としてサプレッサー付きフルートとサイレンサー付き森の人が登場する。サプレッサーとサイレンサーは同じものに思えるが、これは著者の意図的な書き分けである。詳細は著者ツイート1ツイート2にて。

   そして驚くべきは人外の登場。こういった不老不死者はキノの旅では珍しい。これまで幽霊や科学技術による人外なんてものがいたが、意図せず生まれた人外なんてのは初めてである。さらにこの少年の例に基づき、大人の手術をしていないキノはずっと子供の姿なのではという説が存在する。詳しくは余所様のブログにて。これについての管理人の見解およびまとめ等はまた別の機会に。

 

 

キノの容姿と装備:緑色のシャツ・黒いジャケット・カノン・ハーモニカ型サイレンサー付き森の人・二脚+サプレッサー付きフルート
エルメスの言い間違い:
電気の退散者→正:善意の第三者
全てに山→正:濡れ手に粟(累計言い間違い数:39)
殺害人数:27、誘爆死亡者込み(キノの累計殺害人数:244)
キノが危害を加えられそうになった回数:1(累計数:49)
国の技術レベルと特産物等:現代
収穫:エルメスのメンテナンス・お肉食べ放題・安価で手に入れた弾薬

[ 小説第17巻 ] 23:13 - | comments(2) | trackbacks(0) |2017.09.16 Saturday
キノの旅十七巻第十四話 私達の国 感想

●私達の国 -Welcome!-
一言でいうなら:善意の国を乗っ取った話
名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:数ページ

 

 

あらすじ
   入国を歓迎したのは若干十八歳の入国審査官の少女だった。許可が下りる際、近くの国の出身か、十年以上前のこの国を知っているかについて聞かれたが、キノは否定した。この国は人口千人未満の小さな国で、のどかな農村風景をキノは案内された。話の流れでかつてこの国の民は厳しい時期があったそうだ。詳しく聞いてみると、十年前まで放浪の民だったが、この国を見つけたのだと言う。


オチ
   だがこの国の先住民も余裕がなく、子供達の一時滞在程度しか認めてもらえなかった。そこで私達は国を乗っ取ることに決め、国内にいた子供達が門番の殺して城門を開き、引き入れた男達が住人を皆殺しにしたのだという。


感想
   善意に付け込み国を乗っ取った話。悪いのは乗っ取った側か、それとも油断し善意を示した先住民の方なのか。世界は残酷である。

 

 

キノの容姿と装備:不明
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:39)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:244)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:49)
国の技術レベルと特産物等:中世
収穫:なし

[ 小説第17巻 ] 23:53 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.16 Saturday
キノの旅十七巻エピローグ・プロローグ 渡す国b・a 感想

●渡す国 -Messengers-
一言でいうなら:シズの移住先が決まりかけた話
名言:(強いてあげるものはなし)


登場人物:シズと陸とティー、フォトとソウ
話の長さ:約40ページ
備考:複数主人公

 

 


bパートあらすじ
   出国準備を終えたシズがバギーに戻ってくる。すると女の子の声がした。ソウに乗ったフォトだった。シズの元に寄ると、受け取ってほしいと写真を渡した。それを見たシズは素晴らしいと言い感謝した。そしてシズはバギーを発進させた。陸は、この国で自分達がしたことがどう語られるのかについて思いを馳せた。

 


aパートあらすじ
   シズ達はかつてないほどの大きな国に入国した。日没を迎えその光景を眺めていると、沈んじゃうという声がした。そこにはフォトとソウがいた。シズが移住先を求めて旅をしていると話すと、自分達も去年の夏にこの国の住人なったフォトが言い、ソウが役立つ情報を詳しく教えてくれた。シズは感謝し行こうとすると、記念に写真を撮らせてほしいとフォトが言った。


   後日専用窓口に行くと移民申請は可能とのことだった。移住するには半年のテスト期間が設けられ、そのうちに定職や違法行為を行われなければ可能とのことだった。シズは図書館でこの国の歴史について調べ、住むに足る素晴らしい国だと分かり、申請に行くことにした。農村では人手不足だそうで、そこで受け入れ先を探してもらったところ、あっさりと見つかった。受け入れ先の人達も歓迎してくれた。シズはそこでの仕事を嬉々として受け入れた。誰かの役に立つという事はシズの喜びであった。そんな生活が一週間続いた。シズはティーに学校へ行きたくないかと聞いたが、ティーは何とも言わなかった。だが最近出番のないバギーの売却を切り出したら、ティーは断固反対した(そのお金でティーの学業資金に充てるつもりだった)。


   さらに平和な日が十日続いた。そして事件は起きた。廃棄物処理の業者が村人の目をかいくぐり土地を申請、このままでは望まない廃棄場ができてしまう。そこでシズは役場に書類を届ける役を買って出た。それはシズのバギーがあって可能だった。必要な書類を持参しシズは出発、だが行く手を廃品業者によるバリケードが封じた。目的地へ向かうにはこの道を使うしかなかった。すると林道の存在を驚くべき記憶力で把握していたティーの誘導で目的地への道が開けた。シズは目的地に急いだが、速度違反を警察に見つかってしまった。その際シズは国外追放を含め悩んだが「やれやれ」と笑顔で言い、「いいのさ」と警察を振り切った。そして役所に書類提出を果たすことができた。直後に警察に逮捕された。


   二日後。シズが村に帰ってくると、歓喜と感謝の声と警察へのブーイングでにぎやかだった。唯一シズは村長としゃべる機会を与えられたが、何を話したのかは分からなかった。そして荷物を回収し村を後にした。村人達はいつまでも手を振ってくれた。裁判所の命令が出て国外退去処分となった。幸いバギーは返還された。国を出国しようとすると。

 


感想
   う〜む、もったえないという思いが強いが、実にシズらしい答えの出し方だと思う。廃品業者にはそれ相応の罰を与えてほしいと思うのは浅はかな考えか。

 

追記

   フォトがこの国に移住したのは去年の夏だと発言、意外と月日が経過しているらしい。

 


殺害人数:0(シズの累計殺害人数:27)
シズの主張が認められなかった回数:0(累計数:5)
国の技術レベルと特産物等:近代
収穫:フォトの写真

 

[ 小説第17巻 ] 02:43 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.17 Sunday
キノの旅十七巻 カバー裏 感想

●カバー裏
一言でいうなら:もう一つのカバー表紙バージョン

 

 

内容
   通常のカバー表紙と体裁は同じだが、題名がとても長く「自分以外の旅人が犠牲になった事件からモトラドで逃げ出して、森の中の一軒家、"師匠"という正体不明の老婆に助けられて何年かしばらく二人で暮らし、最後にはモトラドのエルメスでこの世界を巡る旅に出た『大人の国』出身の若者キノの生涯と不思議で驚きに満ちた旅についての記述」となっている。

 

感想
   まあキノの旅のあらすじをまとめればこうなる。一時期ライトノベルで長文タイトルが流行した気がしたが今はどうなのか。あとタイトル以外の改編だが、表紙と同じ部分が多くちょっと中途半端な気が。

 

追記

   長いタイトルについていくつか気になることが。「最後にはモトラドの〜」とあるが、旅の部分は最後なのか。最後の文字に被さる主語が何か気になる。候補としては「物語」や「人生」などなど。ほかにも、「若者キノ」とあるが、これは端的にキノが子供ではない、神のいない国の記事で挙げた大人の手術を受けていないから永遠の子供という説の牽制になるのか。

[ 小説第17巻 ] 20:05 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.09.17 Sunday