キノの旅を総括したい

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キノの旅后ヾ響曄淵優織丱譴△蝓

●キノの旅 -the Beautiful World-

「美しいと思うから 美しいと思う」-Have I Ever Seen the Beautiful World?-

発売日:2002年1月25日
登場人物:キノとエルメス、シズと陸、師匠と弟子

 

 

2018/5/1以後周辺〜巻全体を通し記事を加筆修正


この巻について
   まるで襲われることのなかった4巻から一転、やたら襲われる巻。キノの旅シリーズのなかでも屈指の激戦となる「英雄達の国 -No Heroes-」、そして勝手に真実をしゃべって来たうえで襲ってくる「予言の国」と「病気の国」。なんとも理不尽であるが、それを覆すキノの実力に安堵する。
   キノの第三の銃「フルート」を入手するのもこの巻の「英雄達の国 -Seven Heroes-」である。だが、この話以前にキノが「フルート」と思われるライフル銃を所持していたことがある。(自由報道の国橋の国

   管理人がキノの旅で一番好きなお話「夕日の中で」があるのもこの巻である。

 


目次
プロローグ「夕日の中で・b」
第一話「あの時のこと」
第二話「人を殺すことができる国」
第三話「店の話」
第四話「英雄達の国 -No Hero-」
第五話「英雄達の国 -Seven Heroes-」
第六話「のどかな国」(シズのお話)
第七話「予言の国」
第八話「用心棒」(師匠のお話)
第九話「塩の平原の話」
第十話「病気の国」
エピローグ「夕日の中で・a」
おとがそ(あとがき)

[ 小説第5巻 ] 20:12 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.08.11 Friday
キノの旅五巻第一話 あの時のこと 感想

●あの時の事 -Blue Rose-
一言でいうなら:王子に旅をせがまれる話
名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:キノとエルメス(直接記述なし)
話の長さ:数ページ
 


あらすじ
   赤や青のバラが咲く庭に王子とじいや、そして若い旅人とモトラドがいた。旅の話を聞いた王子が自分も行きたいから連れってってと言い始めた。旅人は断り行ってしまった。王子様はじいやの胸で泣いた。

 

オチ
   そんな昔の夢を見た、困らせて悪かったと王様。それを聞いてじいやは恭しく礼をした。

 

感想
   第四巻冒頭の「×××××」と似たような話。旅人をキノと仮定し、王子様の願いでもやはり連れて行けないと言いたいようである。「×××××」と同じネタに思えるが、違うのは後日談があって王子が謝っている点である。この王子に限らずキノが連れていけなかった子達は、それで良いのだと認めているということか。
   挿絵には英題の青いバラが、そして赤いバラも咲いているが、果たして意味は。

 

追記

   青いバラとは元々存在しないものであり、英題の「Blue Rose」は不可能という意味で使われたそうだ。しかし、2004年6月30日に遺伝子組換え技術による青いバラが発表され、元の意味に反した肯定的な意味を付与された。ちなみに本巻が発売されたのは2002年であり、著者が青いバラについてどのような認識を持っていたのか定かではない(元々の意味でしか認識していなかったかもしれないし、開発中との報道があれば成功見込みのある物と認識していたかもしれない)。

   ただ話の流れから推察するに、旅に連れて行くのは「不可能」であり、赤いバラと青いバラが庭に混在しているのは、現実は可能なこともあれば不可能なことも混在していると言いたいと思える。

   参考URL:ウィキペディア「青いバラ (サントリーフラワーズ)」http://bit.ly/2JMXM2e

 


キノの容姿と装備:黒い髪の若い旅人・黒のジャケット(らしき服、イラストのみ)
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:8)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:6)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:16)
国の技術レベルと特産物等:中世・赤と青のバラ
収穫:なし

[ 小説第5巻 ] 22:40 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.08.11 Friday
キノの旅五巻第二話 人を殺すことができる国 感想

●人を殺すことができる国 -Jungle's Rule-

一言でいうなら:殺そうとする者を殺す国
名言:「"禁止されていない"ということは、"許されている"ということではないんだよ」

 

登場人物:キノとエルメス、レーゲル
話の長さ:約30ページ

備考:公式人気投票上位

アニメ二期「人を殺すことができる国」ページ

 


あらすじ
   国に向う道すがら男に会った。彼によるとこの先にある国は殺人が禁止されていない国らしい。きっと他国で暗躍した有名なテロリストがいるだろうとのことだった。国の中はすごいことになっているかもよとエルメス。

   だが実際入国してみたところ治安は悪くなく、実に普通の国だった。店の人は強盗に入られたことなんてないというが、武器はしっかり所持しており、いつになるか分からないが人を殺すために使うのだと言う。
   そんな中、街で老人と出会った。君みたいな「人を殺すことができる人」にこの国は向いていると移住を勧められたが、キノは辞退した。

 

オチ
   入国前に会った男が因縁をつけてきた。持ち物を差し出さないと殺すと言う。キノは対峙し、抜くかと思いきやエルメスの影に隠れた。拍子抜けする男だったがその途端、弓が男の体に突き刺さった。この国は殺しを行う者を殺す国だったのだ。そして先ほどの老人ことレーゲルは男が知っていた有名なテロリストだった。

 

感想
   キノは移住を辞退したが、シズこそ移住に適している国である。この国は人を殺すことができる国だが、正しくは殺そうとする人を殺しても罪にならない国だった。

 

追記

   このエピソードは二期アニメ化の際に第一話として採用、管理人はアニメ導入の上で絶妙なチョイスと評価している。実際反響も大きかったようで、「人を殺そうとするものを殺す」という事に関し議論がみられた。キノの旅とはいわば社会実験であり、そこから議論が生まれるのは歓迎したいと思う。

   参考URL:わんこーる速報!「『キノの旅』1話に出てきた国の法律が意味不明なんだがwwww」http://onecall2ch.com/archives/8961138.html

 


キノの容姿と装備:黒いベスト・白いシャツ・ゴーグル・カノン・森の人・銀色のカップ
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:8)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:6)
キノが危害を加えられそうになった回数:1(累計数:17)
国の技術レベルと特産物等:近代(シャッター)・クレープ重ね合わせ
収穫:安価で必要なものを補給

[ 小説第5巻 ] 22:45 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.08.11 Friday
キノの旅五巻第三話 店の話 感想

●店の話 -For Sale-
一言でいうなら:水素爆弾を売る店の日誌
名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約10ページ
備考:国外

 


あらすじ
   日誌で語られる、国の外にあるため客が稀にしか来ない店の記録。店長は食べた物や、「ウレリックスの憂鬱」を読み終わりおもしろかったと日誌に記録する。

   そんな折、久しぶりに客ことキノが現れた。

 

オチ
   この店は水素爆弾を言い値で売る店だった。

 

感想
   とても謙虚な店長の日誌なのだが、売っている物は水素爆弾。軍事国家に見つかったら大変なことになる店である。
   「バイクの方が空を飛べて楽」という記述がある。乗り物の説明で定番と言えば「モトラド(注:二輪車。空を飛ばないものだけを指す)」だが、そのほかに一巻の平和な国にて「ホヴィー(注:『ホヴァー・ヴィークル』。浮遊車両のこと)」なるものもある。だがバイクはそのどちらも属さないようだ。

 

追記

   作中「ウレリックスの憂鬱」という本が登場するが、著者により「メグとセロンIII ウレリックスの憂鬱」が2008年に発売されている(キノの旅本巻は2002年発売)。申し訳ないが管理人は、著者作品は「キノの旅」しか読んだことがない。

 


キノの容姿と装備:黒いベスト・白いシャツ
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:8)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:6)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:17)
国の技術レベルと特産物等:国外・水素爆弾
収穫:無料で食糧をもらえた

[ 小説第5巻 ] 22:47 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.08.11 Friday
キノの旅五巻第四話 英雄達の国 -No Hero- 感想

●英雄達の国 -No Hero-
一言でいうなら:7人に襲われる話
名言:

「一応言っとく。―さよならキノ」

「"―英雄達は還らず、ただ我々の胸に生き続ける―"」

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約40ページ
備考:戦闘あり・他の話とリンク(英雄達の国 -Seven Heroes-)・同名の話あり・ひと気のない国

 


あらすじ
   唐突に戦端が開かれた。キノはつい最近入手し、名前もフルートと命名したばかりのライフル銃を手にした。エルメスには一応別れを告げた。相手はライフル等で武装した7人もの男達だった。まず一人を狙撃、行動不能にさせ、それを助けようとした男を撃ち殺した(※1)。男達は狙撃を防ぐため発煙筒を投げた。キノは煙で視界が悪くなるなか、あえて行動不能にしていた男に致命傷となる弾丸を撃ち込み、残り5人となった。
   男達は一人が囮になり顔を出すはずのキノを狙い撃とうとしたが、キノは事前にそれを察知し狙い撃とうとした男を撃ち殺した。残り4人。男達はライフル銃にグレネードを取り付け発射(※2)、爆発によりキノを攻撃した。さらに二発目を放ちキノに追い打ちをかける。キノはスコープを使わず金属照準器を使い、自分めがけて高く放射物を描く塊を撃ち落とした(※3)。驚愕する男達。
   一人の男が話があると声を上げた。両手を挙げキノに見えるよう体を晒す。止まれとキノが言うが、男は歩き続ける。そして男の視界にキノが入ったと同時に突撃、そして爆弾が入った袋をキノに投げつけた。キノは一発目と二発目で男の体を撃ち、三発目で袋を撃った。袋は前へ進む力を失い男の前に落ちた。男はそれを拾いキノへ突撃。キノは四発目を撃たず身を翻し全力でその場から逃げた。
   残り3人の男達は血痕を確認、目標は負傷したようだった。それを頼りに追跡、撃ってきた建物にグレネード撃ち込み、再び血痕を頼りに建物の一室入った。フルートが落ちていたが、引き金にワイヤーがついていること男達はに気付かなかった(※4)。さらに血痕を辿ると仲間の首があった。血痕はキノのものでなくその首のものだったのだ。それを理解し男が泣きながら首を持ち上げた。すると仕掛けられていた爆弾が爆発。それにより一人は即死、生きていた一人はキノが殺し、瀕死状態である最後の一人とキノは対峙した。

 

オチ
   キノが襲った理由を聞くと、彼は自分達の国を守れず英雄になれなかったと言い死んだ。キノは彼らが第五話で帰還しなかった英雄達であることに気付いた。そしてエルメスの元に帰った。

 

感想
   キノの旅シリーズで最大の激戦と言えるのがこの話である。相手は男七人と圧倒的に不利のはずだが、そんな逆境のめげず最終的にキノが圧倒する圧巻な内容である。本作を読んで思い出したのはアニメ攻殻機動隊2ndGIG「左眼に気をつけろ」である(2004年放映、キノの旅本巻2002年発売、参考URL:http://www.ntv.co.jp/kokaku-s/story/onair13.html)。
   「左眼に気をつけろ」と本作を比較してみると、一人対多数という構図、敵を負傷させてからのおびき出し、部隊保護のための煙幕、狙撃兵が仕掛ける囮銃等々、随所で共通点を見い出すことができる。ネタバレするがこちらでは多数側が辛勝するので、男達がキノに勝つにはどうすれば良かったが分かるかもしれない。…そういえば勝つのが女性という点も共通している…女性って強い…洋画ワンダーウーマン早く観たいな(←話が飛び過ぎです)。

 


キノの容姿と装備:黒いジャケット・ゴーグル・カノン・スコープ+サプレッサー付フルート
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:8)
殺害人数:7(キノの累計殺害人数:13)
キノが危害を加えられそうになった回数:1、一連を含め(累計数:18)
国の技術レベルと特産物等:国外
収穫:男達が持っていたライフルの弾・みやげ話

 


解説
   購入当初は管理人の銃に関する知識が浅く読み流してしまった節があるが、少し知識が付いた今読み返すとキノの凄さを理解できる。なのであらすじで※を打った箇所の解説を試みたい。といっても管理人はシューティングゲーム好き程度の知識なので、正確性に欠けていたり、そんなこと知ってると思われるかもしれないがご容赦願いたい。

 

※1…キノの旅八巻「歴史のある国」でもエルメスが「〜、呻いている負傷者を助けに飛び出してきた人を遠慮なく撃ち殺したんだね? 狙撃兵がよくやる手」と指摘するように、これは狙撃兵の有効な戦術の一つのようだ。一人殺すならすぐできるがそれではほかの敵が身を隠してしまう。そこでわざと生かしておき、別の敵を誘い出すことで一気に複数人を仕留められる。

 

※2…作中ではグレネードと呼ばれているが、正式な名称は「擲弾(てきだん)」と言うようだ。(参考URL:「キノの旅辞典」http://budusheye.okitsune.com/woerterbuch.html

   管理人はシューティングゲームが好きでいくつかプレイしているが、このようにライフルにグレネードを取り付けて発射するゲームを見たことがない。いや、既に手元になくて確認できないのだがメタルギアソリッドPWにそんな銃があった気がする。アニメなら唯一GATEの自衛隊の戦闘シーンで見た覚えがある。まあとにかく銃が出る作品が好きでもなかなかお目にかかれないので、参考画像を掲載する。参考URL:ウィキペディア「グレネードランチャー(ページ内画像)」http://bit.ly/2JOTkzU

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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[ 小説第5巻 ] 00:46 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.08.12 Saturday
キノの旅五巻第五話 英雄達の国 -Seven Heroes- 感想

●英雄達の国 -Seven Heroes-
一言でいうなら:合併のため引っ越しした国
名言:「(どうすれば上達するかと聞かれ)…………。痛い目に逢えばイヤでも……」

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約10ページ
備考:他の話とリンク(英雄達の国 -No Hero-)・同名の話あり

 


あらすじ
   入国した国は十七年前に国土が狭いわりに人口が多い国と、それとは逆に国土が広いが人口が少ない国が合併してできた国だった。今は国民皆兵で射撃が盛んだった。射撃場に迎えられたキノは持ち前の腕をみなに見せ付け、撃つごとに拍手喝采を浴びた。住人からライフルタイプの銃を持たないのかと聞かれると、キノは旅における収納の都合上難しいと答えた。そこで住人は、国で開発された分割式のライフルを紹介し差し上げると言った。キノはその申し出を受け入れた。

   国を観光中、記念碑を見つけた。これは国が合併する前、人口密度の高い国が新たな移住地を求め七人一組の調査団を各方向へ派遣し、唯一戻らなかった一組を称えて作られたものであった。
   そして、今は廃墟となった元故郷に行ってみると良いと言われた。

 

感想
   第四話の前日談。なぜ四話の彼らは帰還に十年以上も必要だったのか。
   もらったライフルは、国では「五二式国民ライフル分解型」と呼ばれ、後にキノはフルートと名付ける。消音自動式ライフルで、前後で分解可・木製のストック・狙撃用のスコープ付き・前側は黒い金属フレーム・脇に長い円筒がついているそうだ。

 


キノの容姿と装備:茶色のコート・ゴーグル・カノン・森の人・大きな鞄
エルメスの言い間違い:備えあればウクレレなし→正:備えあれば憂いなし(累計言い間違い数:9)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:13)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:18)
国の技術レベルと特産物等:現代・銃
収穫:ライフル(後のフルート)

[ 小説第5巻 ] 18:50 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.08.12 Saturday
キノの旅五巻第六話 のどかな国 感想

●のどかな国 -Jog Trot-
一言でいうなら:月に数回陥没が起きるがのどかな国
名言:(強いてあげるものはなし)


登場人物:シズと陸
話の長さ:約10ページ

 

 
あらすじ
   広い牧草地で農業だけをしている国。そこの茶屋で一休みした。畑がどこまでも続き、遠くではトラクターがゆったり動く…とてものどかだった。

 

オチ
   大地が揺れ、さきほどまで見えていたトラクターが消失した。大昔の石の採掘に伴う陥没で、月に数回起こるという。だが住人は家や人が飲み込まれることは滅多にないと、あまり気にせず暮らしていた。シズは若干引きずった顔になり、国を出る事にした。

 

感想
   何年前か、外国の陥没を写した空中写真を見たことがあるが、写っているのはぽっかり空いて底が見えない穴で、実に怖い画像だった。
(参考URL:はちま起稿「【怖すぎ】ボスニアで村の池が突然消滅!周囲の土がどんどん崩れ始め、全てを飲み込む巨大大穴に進化」http://blog.esuteru.com/archives/7428066.html
   他にも割と最近、JR博多駅前の陥没事故もすごいものだった。
(参考URL:朝日新聞DIGITAL「博多駅前陥没」http://bit.ly/2JNFrlz

 


殺害人数:0(シズの累計殺害人数:24)
シズの主張が認められなかった回数:0(累計数:2)
国の技術レベルと特産物等:現代(トラクター)
収穫:なし

[ 小説第5巻 ] 19:14 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.08.12 Saturday
キノの旅五巻第七話 予言の国 感想

●予言の国 -We NO the Future.-
一言でいうなら:予言を外したと思ったら当たりそうな国
名言:
「こんなものを見られるなんて、こんな遠くにまで来れるなんて、昔……、それこそ子供の頃は思いもしなかった。〜。」
「こんな危機に対応できるなんて、こんなにパースエイダーを使うのが上手くなるなんて、昔……、それこそ師匠と初めて会った頃には思いもしなかった。〜。」

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約30ページ
備考:戦闘あり

アニメ一期「予言の国」ページ

 

 

あらすじ
   世界が終わる。そんな予言を国中の人が信じていた。住人によると「二十三年前に12人の流浪民が流れ着き、粗野すぎて受け入れなかった一人以外みな永住した事」や、その他多数の出来事が予言通り起きたのだと言う。だが詳しく聞いてみると、その予言は出来事が起こった後で司祭が言ったそうだ。そして予言で最後の朝を迎えたが、終末は訪れなかった。司祭は日にちを間違えたと言ったが、住人達は司祭を糾弾した。

 

オチ
   出国したキノは怪しげな三人組に出会った。彼らは秘密を守れるなら面白い話すると言ってきた。キノは守れないと言い行こうとするが、彼らは勝手に話を進めてきた。自分達は別の国の偵察で、あの国を攻撃するのだと言う。理由は、二十二年前に移民した一人の男が予言書の解読に成功し、出来事を後から言い当てたのだという。そして予言にある終末を回避するため、あの国を攻撃するそうだ。

   話を聞き終えてキノはその場を後にしようとするが、3人の男が秘密保持のためにと切りかかってきた。キノは易々と反撃し、3人を撃ち殺した。


感想
   予言を言うのは勝手だが、外れたときはしっかり責任をとってほしい。たいてい恐怖を喧伝したのだから。管理人は2NN(http://newsnavi.2ch.net/)というサイトを常駐するのだが1年前ぐらいからそこで×××××という配信社が…。
   最後の3人遭遇時、キノは明らかに警戒していた。そして面白い話の申し出もすかさず断ったのだが…世界は理不尽だが、悪人の意のままになる必要はない。
   今回のエルメスの言い間違いが少し面白い。また名言の2つは人生は思いもよらない事が起きるものであり、予言に沿って進むのではないということである。
  

追記

   作中、予言を信じる住人達が口々に過去の出来事を言う場面がある。管理人は真面目に呼んでも意味のない文章だと軽く流し読みしていたのだが、そのうちの一つに思わぬ仕掛けがあった。それが、あらすじとオチで書かれている移民の話である。どうやら二十三年前に受け入れられなかった男が、後の国で受け入れられ予言解読を始めたようである。これは2ちゃんねる「時雨沢恵一 キノの旅-the Beautiful World-その2」(http://natto.5ch.net/test/read.cgi/magazin/998199381/692-)での指摘で分かった。さらにその指摘には続きがあり、国への攻撃は移民を受け入てくれなかった男の復讐なのではという、なんとも鋭い深読みもなされている。

 


キノの容姿と装備:十代半ばほど・黒いジャケット・銀色のフレームのゴーグル・カノン・森の人・銀色のカップ
エルメスの言い間違い:レッスン先は黄泉→正:一寸先は闇(累計言い間違い数:10)
殺害人数:3(キノの累計殺害人数:16)
キノが危害を加えられそうになった回数:2(累計数:20)
国の技術レベルと特産物等:現代・予言
収穫:無料のホテルと物資補給

[ 小説第5巻 ] 19:26 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.08.12 Saturday
キノの旅五巻第八話 用心棒 感想

●用心棒 -Stand-bys-
一言でいうなら:仕事なので仲良くなった女の子を見捨てる話
名言:(強いてあげるものはなし)


登場人物:師匠と弟子
話の長さ:約10ページ
備考:戦闘あり

 


あらすじ

   商人のトレーラー一団を護衛する仕事を師匠達は引き受けた。出発前、師匠は商人の娘に用心棒はいらないと吐き捨てられた。理由は人の運命を決めるのは神様であり、用心棒はそれを邪魔するからだと言う。師匠はそれでもあなた達を守るのが仕事だと言った。

   トレーラーが荒野を移動中、襲撃者達のバギーが押し寄せてきた。そのうちの一人がトレーラーに飛び移り、娘を人質に取った。たすけてと叫ぶ娘。師匠は隙を作り相棒が狙撃、撃たれた襲撃者はトレーラーから滑り落ちて行った。

 

オチ

   目的地の国に到着し、商人は商品である奴隷達をトレーラーから出した。娘は師匠に感謝すると抱きついた。付近では動けなくなった奴隷を撃ち殺す発砲音が聞こえた。師匠は商人の帰りのルートを聞き、乗っていくかという提案を断った。

   ルートは分かったと男。彼らはさきほど襲ってきた襲撃者達で、師匠達は事前に商人の帰りのルートを教えるという契約をしていたのだった。リーダーの男はなぜ弟を殺した、奴らに殺されずに済んだ唯一の肉親だったと詰め寄ったが、相棒が体に巻きつけたプラスチック爆弾を見せると、報酬を受け取り帰るよう言われた。

   いつもの車にて、相棒は体に巻き付けていた携帯食料を食べた。そしてあのトレーラーは襲われるがいいのかと師匠に聞いた。師匠は何も答えなかった。

 

感想
   師匠と弟子の旅の話は久しぶりで、初登場したキノの旅二巻口絵「狙撃兵の話」以来の登場となった。師匠達が人を殺したのも今回が初めてである。襲撃者達を脅す際の弟子が巻きつけていたのは、プラスチック爆弾ではなく携帯食糧だったようだ。娘が死んでいいのかと聞く弟子に、沈黙で答える師匠。彼女はわだかまりを残しているものの、情より仕事を取るようだ。

 

追記

   改めて読み返してみると、このお話は正義の側がひっくり返るお話だと分かった。中盤までは商人や師匠達に正義があると思いきや、護衛対象は奴隷商人で非道な輩であり、襲撃者達はその被害者であった。師匠も結果的に娘を見捨てており、物語の主人公らしからぬ展開である。

 


師匠と弟子の装備:大口径のリヴォルバーとライフルタイプのパースエイダー・細身の自動式とドラム式弾倉の大口径ライフル
殺害人数:1(師匠達の累計殺害人数:1)
師匠が狼藉を働いた回数:1〜二重契約(累計数:2)
国の技術レベルと特産物等:国外
収穫:奴隷商人および襲撃者からの報酬

[ 小説第5巻 ] 19:28 - | comments(2) | trackbacks(0) |2017.08.12 Saturday
キノの旅五巻第九話 塩の平原の話 感想

●塩の平原の話 -Family Business-
一言でいうなら:塩湖で喧嘩別れした家族の話
名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:キノとエルメス
話の長さ:約10ページ

備考:戦闘あり

 


あらすじ
   塩湖であるここでは旅人が度々襲撃されるらしい。噂通り襲われそうになり、逃げつつ進んでいると、初老の男がいた。

 

オチ
   初老の男は家族と共に国を捨てた末に塩湖を発見したが、喧嘩別れしてしまい、お互い凌ぎを削るようになってしまった。

 

感想
   あれ? 特にないな。家族と喧嘩別れというのも意外性がないと思うのは管理人の感性がおかしいのか。
   あ、あった。塩湖といえば漫画ゴルゴ13で塩湖のアラル海が舞台となった回を見たことがある。そのエピソード自体は銃のM-16対AKシリーズで銃のナンバー1を決めようという熱い展開なのだが、管理人が興味を持ったのはアラル海の方だった。作中アラル海の説明が入り、無理な開発によりアラル海が縮小しているとの説明が図解入りで説明されていた。このエピソードは調べたところ(参考URL:ゴルゴ総合研究所『俺の背後に立つな!』「ゴルゴ13第149巻-1 激突!AK-100vsM-16」
http://blog.goo.ne.jp/golgo13togo_duke/e/cd4052c31664b9df243fc0994aa10c51)発表されたのが2002年10月。執筆時より15年も前の話である。なのでそれだけ年月がたった今のアラル海がどうなったかを調べてみたのだが…。
参考URLウィキペディア「アラル海」:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%AB%E6%B5%B7
…ショックだった。漫画の図解よりさらに縮小が進んでいた。歴史を見ても嘆かわしい。目先の利益ばかり追求すると、大きなしっぺ返しをくらうことを実感した。


   さらにもう一つ大発見! 今回キノは「黄色いレンズの一眼式ゴーグル」をしているということだ。特に重要なのは「一眼式ゴーグル」、聞き慣れない言葉だが要するに目を守る枠が一体化しているということである。そしていつもイラストで見られるゴーグルは二眼式ゴーグルなのだ! 旅人であるキノが二つのゴーグルを常に持ち歩き荷物を増やしているとは到底考えられない。なのであきらかに買い換えている(下記コメントにてご意見あり)。ちなみに黄色いゴーグルは二巻一話「人を喰った話」でも登場しており、そこでは十代後半とある。本作「塩の平原の話」では年齢記述がないので、十代後半付近である可能性が高い。時系列考察をする上で貴重な話であった。

 


キノの容姿と装備:茶色のコート・黄色いレンズの一眼式ゴーグル・ライフルタイプのパースエイダー・鞄
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:10)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:16)
キノが危害を加えられそうになった回数:3、馬の追跡者・車の追跡者・話を聞いた初老の男(累計数:23)
国の技術レベルと特産物等:国外・塩
収穫:通行許可

[ 小説第5巻 ] 19:32 - | comments(2) | trackbacks(0) |2017.08.12 Saturday
キノの旅五巻第十話 病気の国 感想

●病気の国 -For You-

一言でいうなら:文通している彼は死んでいる話
名言:(強いてあげるものはなし)

 

登場人物:キノとエルメス、イナーシャ、ローグ(回想)、コール中尉
話の長さ:約40ページ

備考:戦闘あり

 


あらすじ
   入国時、キノとエルメスは徹底的に洗浄された。この国はとても清潔だが、あえて街の外の自然の中で村を作る試みもされているらしい。キノはホテルのオーナーの夫妻の娘で病気持ちの少女に会うことになった。病院から出れない少女だが、前に会って今は街の外の村で暮らす男の子と文通しているらしい。自分に効く薬ももうすぐ出来そうで、病気が治ったら彼に会いたいそうだ。少女はキノに自作のアクセサリーを届けてほしいと言い、キノはそれを引き受けた。

 

オチ
   文通相手の彼は、動物実験の限界からきた人体実験に使われ死亡したのだった。それは結果的ではあるが彼女の病気を治す一助となった。そして死してなお文通が続いていたのは、彼を知っている軍人兼郵便局員が代わりに文通していたためであった。最後に軍人は真実を知ったキノを殺しにかかった。

   だがキノは返り討ちにし、いなくなった文通相手のかわりにキノが手紙をだしておいた(※この文章については追記を確認のこと)。

 

感想
   たいてい不干渉を貫くキノであるが、今回は珍しく娘に偽って手紙を渡すという、やさしい嘘をついている。そして第五巻の唐突に襲われることが多いこと多いこと。

 

追記

   …という話だったのかと思いきや、どうやら真相はそうでない可能性が高いらしい。改めて本文の構成を見直すと、コール中尉に襲われキノが反撃しようとするところで行間が空き、次にコール中尉について指摘はなくエルメスの「珍しいね」というセリフとキノの「一応は、国の中だからね」とセリフが入る。そして後日談として十日後にイナーシャに手紙が届くという構成となっている。つまり、キノはコール中尉殺さず、生き残った中尉が手紙を書いたようだ。後に続く台詞は、正当防衛なのに殺さないことを「珍しいね」と言われ、「国の中だから」殺さなかったとキノは言いたかったようだ。

   ただこれだけだと根拠に乏しいとも思える。管理人が最初に思った「キノが代筆した」という説については、城門は無人(作中序盤に言及あり)という理由で否定できそうだが、いまいち説得力に欠ける。しかしそれ以外で決定的にコール中尉が生きている証拠となるものが存在する。しまうました様の解説(http://shimaumashita.blog.fc2.com/blog-entry-745.html)で知ったのだが、

 

KUROBOSHI KOUHAKU the Beautiful World―黒星紅白画集

という書籍が2003年に発売されており、その中にコール中尉が生存している後日談が存在するそうだ。

 


キノの容姿と装備:茶色のコート・黒いジャケット・銀色のフレームのところどころ剥げたゴーグル・カノン・森の人・鞄
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:10)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:16)
キノが危害を加えられそうになった回数:1(累計数:24)
国の技術レベルと特産物等:近未来・清潔
収穫:豪華で大量の食事・新しい弾薬・高品質のオイルとプラグと燃料

[ 小説第5巻 ] 19:34 - | comments(2) | trackbacks(0) |2017.08.12 Saturday
キノの旅五巻エピローグ・プロローグ 夕日の中でb・a 感想

●夕日の中で -Will-
一言でいうなら:自然の景色を美しいと思う見張り
名言:「そう―。」「この世界は美しく、そして輝いている。」


登場人物:キノとエルメス(直接記述なし)、ウィル
話の長さ:数ページ
備考:第三者が主体の話・管理人が好きな話

 


bパートあらすじ
   この景色を美しいと思うのは自分だけのようだが、それでも自分がそう思えることを幸せに思う。これからも見続けよう。

 

aパートあらすじ
   自然豊かな場所に監視塔があった。見張り二人のうちの一人が、この景色が忌々しくて早く国へ帰りたいと言い、梯子を降りて行った。


感想
   大好きな回。思えばこの回が管理人が一番好きだと思う。なんてことはない自然の風景の美しいを説いた話だが、好きという気持ちを大切にしたいという感情がとても美しいと思う。
   キノらしき旅人はまるで姿を見せないが、この国は実は既出の国の後日談だったりするのだろうか。

 

 

キノの容姿と装備:不明
エルメスの言い間違い:なし(累計言い間違い数:10)
殺害人数:0(キノの累計殺害人数:16)
キノが危害を加えられそうになった回数:0(累計数:24)
国の技術レベルと特産物等:国外
収穫:なし

[ 小説第5巻 ] 19:37 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.08.12 Saturday
キノの旅五巻 おとがそ(あとがき) 感想

●おとがそ -Preface-

一言でいうなら:不審なキノが著者に電話をかけてくる話

 


内容
   自称五十四歳で東京にある大学で経済学の教授をしているというキノが、男の声で著者に電話をかけてきた。怪しすぎるがそのキノは「安全な国」が没になったことや(後の第6巻で登場)、キノの名前が別の話の男主人公から来ていることを知っていた。著者は本物であると歓喜し話を聞きたがるが、そこで電話を切られてしまった。


感想
   ごめん、「おとがそ」て何?
   五十四歳で女性のはず(?)なのに女子高生からチョコをもらえるらしい。

[ 小説第5巻 ] 19:40 - | comments(0) | trackbacks(0) |2017.08.12 Saturday